小山堅のレビュー一覧
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「暮らしと物価」というと日用品などの生活雑貨について詳しく書いてあるのかと思いきや、勿論それにも関係するが、より根本的な資源についての本。データも新しく、資源ごとに分かりやすく整理されたページでの世界情勢に絡めたシンプルな解説も秀逸。読後、日常生活に影響するニュースへの感度が上がり、世界を見渡す力がつくかも。
ー 国家の安全保障は、主に「地域安全保障(狭義の国家安全保障)」「エネルギー安全保障」「食料安全保障」「経済安全保障」という4つの分野に分けられる。この4大安全保障を堅持することが国家運営の基本となる。日本はエネルギー自給率が13.3%(2021年時点)、食料自給率が38%(2022年 -
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ネタバレエネルギー関連の各種事項についてわかりやすくまとめられた良著
メモ
・電力産業市場規模 fit含め17兆円
・電力自由化に伴う新プラン
時間帯料金などライフスタイルに合わせたメニュー
省エネ診断、セット割引など
再エネメニュー
電気の地産地消
・バーチャルPPAは電力は卸や小売をつかうが、環境価値のみ直接取引とし、固定価格と市場価格の差分を支払う形式
・交流は変圧器での電圧変換が容易。
直流は長距離大容量で送電ロスが少ないと言われる
・西日本が60hz 東日本が50hz
・超高圧、一次、中間、配電の順に電圧低くなる
15.4万V 6.6万V 2.2万V 6600V
で
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Posted by ブクログ
エネルギー、鉱物資源、食料資源、産業資源など多様な重要物資を巡る世界情勢を図表や最新データを使って分かりやすく解説する本。
中身がびっしり盛り込まれているため、とても頭に詰められるものではないが、日頃、新聞やニュースで知る国際的な政治経済、地政学上の問題をじっくり再確認できた。
石油、天然ガス、石炭、レアアースなどの重要資源生産に占めるアメリカ、中国、ロシアのウエイトが高いこと、原子力発電の燃料となる低濃縮ウランについてロシアが圧倒的なシェアを占めていることが強く印象に残った。
また、気候変動のあおりを受けた「気候難民」が近年急増しているという事実は今まであまり意識していなかった。
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Posted by ブクログ
石油、石炭、天然ガス、クリティカルミネラル、原子力、水素・アンモニアの需給動向について地図を用いて各国の視点から分かりやすく説明されている。これ一冊でエネルギーセキュリティ動向を把握できそうだ。
クリティカルミネラルの項が興味深かった。再エネ電気や半導体の需要拡大により、重要性が増しているようだ。
■リチウム 蓄電池利用
■シリコン 半導体素材、太陽光パネル
■ニッケル リチウムイオン電池正極
■コバルト リチウムイオン電池正極
■ネオジム 電気自動車や風力発電のモーター
■ジスプロシウム ネオジム磁石の添加剤
ロシアがいかに資源大国なのかを思い知った。石油、LNG、石炭、ウラン等を握っ