蔭山洋介のレビュー一覧
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スピーチライター 言葉で世界を変える仕事
著:蔭山洋介
出版社:KADOKAWA
角川新書 D-57
スピーチライターとは、人にかわってスピーチ原稿を用意し、スピーチの指導するゴーストライターのことです
多忙な政治家や経営者にかわって、重要な発表原稿を用意することがかれらの仕事であり、現在その仕事は認知されています。
スピーチとは、人々を熱狂させ、行動に駆り立て、常識を書き換える働きがあります。
よくもわるくも、非常に大きな力があるものが、スピーチです
スピーチライターは、ホワイトハウスでも欠かせない存在になっており、日本でも、政治家に利用されています。
スピーチライターが用意するも -
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スピーチライターを仕事とする著者が、スピーチライターとはどういうものか、具体的な仕事の内容、スピーチライターになるために必要なことについて書かれている。
スピーチライターという職業すら知らず、なりたいとも思わないがスピーチのための参考にはなった。
スピーチに関して詳しく掘り下げたければ「パブリックスピーキング 人を動かすコミニュケーション術」がいいとのこと。
以下、読書メモ。
p64 聞き手の共感を得ることが大切。共感を得るには小さな共感をコツコツ積み上げていく。スピーチの基本的な戦略は広く浅い共感を徐々に積み上げなから深い共感を形成していく試み。
p81 シナリオのアウトライン「あいさつ」 -
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当たり前のことが書かれているだけなのだけれど、それがなかなか実践できていない。
自分自身ももっと人に話を聞いてもらいたいのに、どうしたらいいのか思考停止に陥っていた。
そこを放送作家の目線でマス向けにどうすればウケるのかを解説していてとても参考になった。
一人の人に伝わればいいやと思っていたものの、心のどこかで多くの人に通ずることだからできるだけたくさんの人に届いてほしいと思っている自分もいた。
その上で、やはりできるだけ多くの人に響くように、相手が共感できる内容を盛り込んだり、人の情けない話やみんなが共通して経験している体験をもとに話題を構成するのが大切なのだと感じた。 -
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ネタバレスピーチライターにはコミュニケーション能力が重要。
先日「英国王のスピーチ」を観た。この映画は吃音の英国王がスピーチできるようにする医師(?)と英国王の交流を描いた映画だ。この映画で印象的なのは、医師と英国王の関係ではなく、訓練(コミュニケーション)を通して、「かけがえのない友人」になっていくところだ。この本の中にも、スピーチライターの蔭山さんと新社長に就任する加藤さんの就任演説ができるまでの会話がフィクションで書かれている。スピーチライティングはコミュニケーションを通し、本人が言葉にできない思いを探り、表に生んで行く作業だということがわかる。
誰しも自身のストーリーを持っていると思う。それを -
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Yes We Can、バイマイアベノミクス、実はこれ全てスピーチライターが書いたもの。本書を通してはじめてスピーチライターなるものの存在を知った。空気で物事を決める日本人にとってスピーチは空気をかき乱すだけのものであり、集団の意思決定技術としては有効ではなかった。論理ではなく深夜まで飲み合う「つきあい」が重要であり、つきあいで築かれた強固なつながりの前ではスピーチは所詮、言葉遊び。ところが、バブル崩壊以降、終身雇用が崩壊し仲間の転職が当たり前となり、付き合いのリソースが役に立たなくなってきている。つながりの薄い社会で本領を発揮するスピーチは、つながりが薄くなり続けていく現代にあって益々その重要