田中泰輔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
投資は買うときより売るときの判断が難しい。
この本は投資の出口について書かれた貴重な本。
ボリンジャーバンドのxxで売るなどのわかりやすさはなく、この時期になったらと言うものでそれがいつなのかは結局個人がどう感じるかによるところもあるため、完全に落とし込むのは難しいですが。
なお、私がこの本を買った理由はべつにあります。
数年前から米国株投資をしていますが、コロナ時下落した株価が回復した後も円換算するとまだマイナスと言う状態がしばらく続きました。長い月日を経て円換算してもプラスになるとき、安堵して売った株がいくつかありました。
円が自国通貨でなければこの苦しみは短く、回復時にストレスからの解放 -
購入済み
全ての投資家は読むべき
No.1ストラテジスト田中泰輔氏の美ロジック投資の基本がたっぷり書かれている。
一度読むだけでは、全ては理解できなかった為、何度も読み返したいと思う。
テクニカル派もファンダメンタル派も投資家なら、必ず読んでおきたい良書。 -
Posted by ブクログ
筆致が非常にロジカルで相場への挑み方をロジカルに学びたい人には有用。何度も繰り返し読んでロジカルシンキングを身につけたい。以下、印象に残った内容を残す。
①1980年以降、フリードマンの掲げる新自由主義に則った政策が実行され、規制緩和と減税が進み、その結果、強者にお金が集まる構造が出来上がる。この辺りから、株式市場の上昇ペースも過去と比較して上昇してゆく。
それまでは、実体経済が『主』としたら、市場は『従』と考えられていたが、2021年現在を考えれば分かりやすいが、市場が大きくなり過ぎて、実体経済を振り回すに至っている。
悩ましいこととして、市場の悪化を放置すると、実体経済に深刻なダメージを与 -
Posted by ブクログ
結構俺には難しかった。
①本来は
日本が好景気→円高
日本が不景気→円安となる。
しかし債権国(日本)と債務国(米)の関係で逆の状況になる。
国際経済がいい時(日米とも好調)→日米とも金利上昇するが債権国(日本)より債務国(米)の金利の方が高い→そのため円安ドル高。
国際経済が悪い時(日米とも悪化)→日米とも金利低下するが債務国(にほん)より債務国(米)の金利の方が低い→そのため円高ドル安。
ただしアベノミクスの時だけは別。
②超長期、長期、中期、短期 にて投資する
③コアサテライト投資
コア核 超長期 長期 分散 分散
安定投資で市場の平均的な収益を目指す
サテライト 中期 短期 -
Posted by ブクログ
本当にそう。筆者の言う通り。上手に逃げれたら資産は積み上がるんだろうけど、逃げ損ねることが多い。自分の欲との戦いに負ける。
書いてあることを実践したら収益が上がるわけではないが、なるほどと頷ける内容。濃ゆい。
ドル円は景気が下降すると少し遅れて下降(円高)になり、景気が上昇すると少し遅れて上昇(円安)に動く。
もし30年前に投資をスタートしていたらこんな成果が…!ではない「現在の視点で過去を解釈しない」ことが大切。
上がり百日、下げ三日。いざ逃げようと殺到すると出口の隘路化を強める。これに巻き込まれた投資家は相場回復の確率を高く評価して損切りを見送り過大に膨らんだ損失を抱え込む偏向が確認 -
Posted by ブクログ
ネタバレ日本人は円を自国通貨とする宿命。
円安で株高、円高で株安。動きが増幅される。
時間差で現れる内外の株式、新興国、資源、長短金利などにサイクル投資すること。
新興国は、リスクオンのときとオフの差が激しい。避けるのではなく絶好の買い場と逃げ場ととらえるべき。
コア投資は、長期分散低コストのETF。アメリカETFを中心に。
サテライト投資は、株式、新興国通貨、金、REITなど。
株式に先行するのは金利と住宅指標。
円はあまのじゃく。日本が債権国だから。リスクオフだと円への還流で円高になる。
外国人が日本株式を買うと、円高になるはずだがならない。為替をヘッジするから中立的になる。
ドル安なら新興 -
Posted by ブクログ
金融投資に精通する著者が先人の経験から学ぶ手堅く売り逃げする投資の極意について書いた一冊。
10年の期間で資産を分散させ有利な時期で乗り換えるコア・サテライト投資について7つの鉄則とともに書かれており勉強になりました。
また新興国投資や分散投資や積立投資、AIによる投資など流行となっていることについても著者の見解が書かれており勉強になりました。
投資の時間軸や景気サイクルをうまく活かして投資することや日本株やドル円相場との関係性や景気の立ち位置によって投資するETFをうまく選別する方法なども学ぶことができました。
また為替や各国の金融政策などから新興国や米国の株式などの買い時や売るタイミング