千葉幹夫のレビュー一覧

  • 全国妖怪事典

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    絵のない妖怪辞典なんて面白いの?と思ったが、それは絵=鑑賞するものにしては本質が変わってしまう。
    言い伝え、伝聞をなるべくそのままの意味に伝わるようにまとめられている。
    河童は全国にほぼ必ずいるが、地域によって性質が違う。人を殺そうとして反撃すると反省するもの/逆恨みで害をなすもの、逆に畑仕事や魚釣りを手伝ってくれるもの、人と子を成すものだいたい大きく3種類くらいに分類できると思う。性質がこれだけ違え見た目もきっと違う。絵で見てしまうと一つのイメージに限定されてしまうけれど、そうではなくて、説明のつかない現象を説明するものとしての存在だとすれば、そこに絵があってはいけないのだ。
    とにかく絵がな

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    2022年11月30日
  • 全国妖怪事典

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    舟幽霊と河童は全国にわたり伝えられている。
    舟幽霊に底の抜けた柄杓を渡すという行為は全国に共通だが、なんらかの意味を持つのだろうか。

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    2021年07月31日
  • 全国妖怪事典

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    妖怪を簡単な説明と共に、ひたすら場所ごとに分けて記した本。妖怪図鑑のようなものを想像していると、字ばかりで拍子抜けするかも。
    ただ、記された妖怪たちにはそれぞれ出展が明記されており、さらに詳しく調べたい時には役に立つ。

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    2015年03月18日
  • 全国妖怪事典

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    ・千葉幹夫編「全国妖怪事典」(講談社学術文庫)は、 帯によれば「本邦初の本格的妖怪事典」である。谷川健一の「序」にも「本書は柳田國男以来の妖怪研究の伝統を踏まえた、本格的な、また正統的な最初の妖怪事典」(5頁)とある。意外に思ふのだが、水木しげるなどはその著作で多くの妖怪を採り上げてはゐても、それらは決して事典ではなかつた。小松和彦も妖怪のデータベースを作つてはゐても、それを事典まで発展させてはゐなかつた。だから、本書が本邦初の妖怪事典といふことになつてくるのであらう。と言つて も、本書の元版は'95年刊である。20年前にはデータベースもなかつたはずだから、蓋し、本書は本邦初といふに

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    2015年03月28日