千葉幹夫の作品一覧
「千葉幹夫」の「全国妖怪事典」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「千葉幹夫」の「全国妖怪事典」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
絵のない妖怪辞典なんて面白いの?と思ったが、それは絵=鑑賞するものにしては本質が変わってしまう。
言い伝え、伝聞をなるべくそのままの意味に伝わるようにまとめられている。
河童は全国にほぼ必ずいるが、地域によって性質が違う。人を殺そうとして反撃すると反省するもの/逆恨みで害をなすもの、逆に畑仕事や魚釣りを手伝ってくれるもの、人と子を成すものだいたい大きく3種類くらいに分類できると思う。性質がこれだけ違え見た目もきっと違う。絵で見てしまうと一つのイメージに限定されてしまうけれど、そうではなくて、説明のつかない現象を説明するものとしての存在だとすれば、そこに絵があってはいけないのだ。
とにかく絵がな
Posted by ブクログ
・千葉幹夫編「全国妖怪事典」(講談社学術文庫)は、 帯によれば「本邦初の本格的妖怪事典」である。谷川健一の「序」にも「本書は柳田國男以来の妖怪研究の伝統を踏まえた、本格的な、また正統的な最初の妖怪事典」(5頁)とある。意外に思ふのだが、水木しげるなどはその著作で多くの妖怪を採り上げてはゐても、それらは決して事典ではなかつた。小松和彦も妖怪のデータベースを作つてはゐても、それを事典まで発展させてはゐなかつた。だから、本書が本邦初の妖怪事典といふことになつてくるのであらう。と言つて も、本書の元版は'95年刊である。20年前にはデータベースもなかつたはずだから、蓋し、本書は本邦初といふに