小玉武のレビュー一覧

  • 『洋酒天国』とその時代

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    「洋酒天国」はサントリーの販促のためのPR誌、市販はされていなかった。
    昭和31年(1956年)に創刊され、昭和39年(1964年)に第61号をもって廃刊となった。廃刊になってからでも、既に50年近い年月が経過している。
    何故50年も前の一企業の、市販もされていないような雑誌が本の題材となり得るのか、というと、開高健や山口瞳といった人たちが編集に携わっていたから。
    と言っても、開高健も山口瞳も古い作家なので、ぴんと来る人の方がいまや少ないのかもしれない。
    筆者の小玉武氏も、サントリーで広報に携わっていた人。「洋酒天国」にまつわる話ばかりではなく、その当時の時代の雰囲気みたいなものも伝わってくる

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    2012年02月01日
  • 『洋酒天国』とその時代

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    同一部署に直木賞作家と芥川賞作家がいる会社はサントリーだけだろう。解説で鹿島茂が言う通り、なんて羨ましい環境だ。 

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    2021年09月11日
  • 『洋酒天国』とその時代

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    サントリー山崎工場を見学してからサントリー社にハマってます。飲むの日本酒と焼酎というピュアジャパニーズ派だったの最近は角瓶を飲む始末です。それにしても洋酒天国をリアルに読めた世代が羨ましい限りです。

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    2020年02月14日
  • 係長・山口瞳の<処世>術

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    サントリーの宣伝部で、山口瞳の部下として働いた著者が、作家と勤人という二足の草鞋を履いた山口の風貌を記したエッセイです。

    山口にかんするいくつかの興味深いエピソードがありましたが、タイトルになっている「山口瞳の〈処世〉術」については、それほど立ち入った考察が展開されているわけではありません。それでも、現在のビジネス・シーンとは大きく異なる当時のサントリー宣伝部の雰囲気を知ることができるという意味で、おもしろく読めました。

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    2019年03月12日
  • 係長・山口瞳の<処世>術

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     本書の主役、山口瞳ほか開高健など数々の有名タレントを輩出したサントリー宣伝部のかつての空気が伝わってくる。最近はコンプライアンスとかうるさいから、こうはいかないんだろうな。

     本書によれば、山口瞳はとにかく麻雀が強く、人生を賭博における法則、教訓で律することができるのでは?と考えていたらしい。まったく同感で、最近は麻雀とかすたれたせいか、ビジネスの現場で、流れを読んだり、すごくつきまくってるやつと対峙したときの対処法をかんがえたりしない人が増えた。

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    2015年02月10日