小玉武のレビュー一覧

  • 係長・山口瞳の<処世>術
    サントリーの宣伝部で、山口瞳の部下として働いた著者が、作家と勤人という二足の草鞋を履いた山口の風貌を記したエッセイです。

    山口にかんするいくつかの興味深いエピソードがありましたが、タイトルになっている「山口瞳の〈処世〉術」については、それほど立ち入った考察が展開されているわけではありません。それで...続きを読む
  • 係長・山口瞳の<処世>術
     本書の主役、山口瞳ほか開高健など数々の有名タレントを輩出したサントリー宣伝部のかつての空気が伝わってくる。最近はコンプライアンスとかうるさいから、こうはいかないんだろうな。

     本書によれば、山口瞳はとにかく麻雀が強く、人生を賭博における法則、教訓で律することができるのでは?と考えていたらしい。ま...続きを読む