中島隆信のレビュー一覧

  • 新版 障害者の経済学
    ■1027。一読。2023年01月14日。
    ・障害者のあり方や差別について幾つかの類型を区別したり、関連する法令を参照した上で、どのようなインセンティブ設計が好ましいかを考える。
  • 高校野球の経済学
    野球というゲームのルールから説き起こしてその非効率性を論じ、それが日本において如何にして甲子園という高校野球にとっての聖地とそこで繰り広げられる国民的行事を生み出したのか、その歴史と構造を競争性、教育性、文化性、非商業性という著者独自の視点から明らかにする好著。
    高校野球は「重要無形文化財」高校球児...続きを読む
  • 障害者の経済学(増補改訂版)
    NHKオイコノミアで「おばさんの経済学」というテーマの解説者として出演時はオサレな品のいいおじ様という印象だった。

    障害者問題を経済学で中立的に善悪論ではなく行動の動機づけや詳細な資料で詳細に解説。これは同業者に紹介すべき良著。

    覚書
    目の前にいる障害者に対して健常者がとる行動を席をゆずる、無視...続きを読む
  • お寺の経済学
    最近実家の2か所ある墓のひとつを墓じまいした。先祖の歴史と弔いの場である墓に自分が手をつけることに躊躇しなかなか決断がつかなかった。この本はそんな自分の背中を押してくれる一助になった。江戸時代に確立された檀家制度を基盤とするお寺が今日大きな曲がり角を向かえており、今後どのように変わっていくのかという...続きを読む
  • 障害者の経済学(増補改訂版)
    比較優位の原則を用いたユニークな提言。
    Aに比べて絶対的に能力の劣るBとCであっても、自分の中で相対的に得意な仕事に特化することで社会全体の生産量を増やすことができる。
    つまり障がい者の場合でも、自分のもっとも得意なことを見出すことで社会に貢献することができるというもの。
    能力の違いを認め受容する社...続きを読む
  • 刑務所の経済学
    【読書その35】内閣府の村木厚子統括官が、国家賠償金を長崎県雲仙市の社会福祉法人「南高愛隣会」に寄付し、障害を抱える累犯者の社会復帰支援や刑事司法制度の見直しに充てるための基金が創設されることになり、3月10日(土)にそのシンポジウムがあった。そのシンポジウムに参加し、改めて勉強しようと思って手にと...続きを読む
  • これも経済学だ!
    この人の経済学というツールを用いた社会分析は本当に面白い。自分も経済学をこのくらいツールとしてコマンド出来たらいいなと常日頃思う。究極は恋愛を経済学というツールで分析してみたい!!
  • こうして組織は腐敗する 日本一やさしいガバナンス入門書
    本書は、NPO(非営利企業)のガバナンスの解説書です

    組織というものは、ある程度は個人の自由を認めつつも、組織としての方向性をきちんと定め、メンバーがそれに従うための工夫をする必要があります。
    NPO について経営学の視点で論ずるに、その基礎となったのは、P・F・ドラッカーの「非営利組織の経営」で...続きを読む
  • お寺の行動経済学
    応用経済学の方が寺の行動経済学とか祈りについての考察が書かれている。
    面白い。
    認知的不協和とか、お寺のガバナンスとか色々あるが、仏教における祈りの意味に多くページが割かれており、日本仏教のご利益との関係性など再認識させられつつ、宗教ビジネスについても考えさせられる。
  • 刑務所の経済学

    経済学がテーマの本ではあるが、日本における犯罪者への処遇、刑罰や刑務所の内情、そして元・刑務所収容者への更生支援の実情も分かりやすく記載されていて法律を学ぶ人間にも大変勉強になる本である。

    少額の窃盗でも繰り返せば懲役刑になる可能性がある。300円のパン1個を何度も盗んだ窃盗犯を刑務所に収監し、...続きを読む
  • 新版 障害者の経済学
    障がいの有る無しに関わらず、働きやすさ・働く人の能力を最大限発揮できるようする事が、企業の存亡をかけるようになってきてると思う。
    障がいの有る方の働き方からそのエッセンスを抽出して拡大していきたい。
  • 刑務所の経済学
    no one left behind(SDG)という意味では、確かに、元受刑者の問題は、考えなければいけない問題ですね。integration、難しい。

    後半、刑務所の経済学、と言いながら、単なる各論の読み物になってしまってない?!と思いながらつらつら読んでいたのだけど、最後の最後で、経済学で重要...続きを読む
  • 新版 障害者の経済学
    障害者用スペースを違法に改造した東横イン事件など、の事例を取り上げながら障害者と経済の関係を考察。

    どちらの肩も持たないと言っている通り、かなり公平で読み応えがある。乙武氏の銀座の屈辱について、店側の責任がどこまであるか?などは面白かった。

    ベッカー型差別。HIVを理由に解雇されたなど。差別は経...続きを読む
  • 高校野球の経済学
    センバツの合間に。センバツが選抜であり優勝しても全国制覇でも日本一でもないことを知りビックリしました。よくNCAAと高野連のマーケティング力の違いがスポーツビジネスサイドからは指摘されますが、それはアマスポーツとして同一のフィールドに立つものではなく、スポーツと部活の違いとしての集金力の違いなのです...続きを読む
  • 障害者の経済学(増補改訂版)
    本書は障害者をめぐるさまざまな問題を経済学という分析道具で串刺しにし、読者にできる限りわかりやすい形で解説したものである(p.2)。

    中島隆信氏は計量経済学を専門とする経済学者で、「大相撲の経済学」、「お寺の経済学」、「オバサンの経済学」といった斬新なテーマの本を数々執筆している。そんな著者が今回...続きを読む
  • これも経済学だ!
    テーマのチョイスとしては「伝統文化」「宗教」「弱者」とちょっと縁遠い感があるものの、普段の感覚とはちょっと違った視点でそれぞれのテーマを分析していくので、発見がたくさんあって面白い。
    最後まで読んだあと、各テーマについて読む前よりも少し親近感が持てていたのは、馴染み深い「欲」を軸にして疑問を解決して...続きを読む
  • こうして組織は腐敗する 日本一やさしいガバナンス入門書
    NPOのガバナンス論。お寺に関するところが特に面白かった。全体を体系的にまとめて、共通問題を総論化するとまた新たなことが浮かび上がるかも。
  • 障害者の経済学(増補改訂版)
    愛を否定する。愛は仏教では価値がない。仏教で価値があるのは慈悲。他他者を思いやる気持ち。他者の救済を重視。自分より他人。
  • これも経済学だ!
    経済学が宗教や福祉に関しても応用できること.
    合理主義的な考え方としてとてもクリアな方法論であること.
    インセンティブについて常に意識していれば、他者がどのように考えて行動しているのかが理解しやすくなる.
    経済学を身近に感じさせてくれる一冊.
  • これも経済学だ!
    ずっと思っていた
    ボランティアをした人が得るものや
    葬式や宗教に関するもやもやの答えがここに。

    そうか、経済学やったんや
    俺が小さい頃から抱き続けていたモヤモヤの答えは
    経済学的志向にあったんや。

    相撲や障害者に関する考察も非常に秀逸