浜林正夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
コンパクトな分量で世界史の全体像を概観している本です。
巻末の「補論」で著者は、世界史の全体像をえがき出す方法として、「学習指導要領型」世界史、「社会発展史型」世界史、「多元的」世界史という三つのタイプをあげています。第三のタイプの「多元的」世界史は、西洋史の研究者である上原専禄の考えにもとづいて「どうしてわれわれは世界史をやりたいと思うのか、どうして世界の全体を知りたがるのか、知ってどうするのか」という問題意識をつねにもちながら、「あらゆる国民がぶつかっていく問題を、世界史的な問題として自覚し、世界史的意味をその中にさぐりうる、そういう態度や力を養ってゆく」ことをめざすと説明されています。 -
Posted by ブクログ
教養として、いい加減大枠くらいは世界史を知っておくべきだと思って読んでみた。
タイトル通り、世界史「再」入門だから、ちゃんと入門したことのなかった自分には合わなかった。
というのは半分冗談で、遅々として進まなかったのは、そもそもあんまり世界史に興味を持てないからかもしれない。
あと、国名がたくさん出てくると、それがどこに位置しているのかが分からないとイメージが膨らまなくて、でも一々調べる気力もなく、地図もほとんど載ってないし、あまり頭に入って来なかった。
中身も、裏表紙とかを読んで想像していたよりも事実の列挙に近くて、星2つくらいの印象。
ただ、最後の最後に論文のような体裁で載せられていた補論 -
Posted by ブクログ
高校で世界史の授業を受けなかったため、改めて勉強しようと手にとった本。
世界史というと、ヨーロッパや中国の歴史を中心に扱うのだが、同時代の日本含め様々な地域の歴史についても書かれているため、関連性がわかりやすい。
大学で卒論を書いていたときに読んでおきたかった。。。
興味がある分野はスラスラ読めるが、興味がない部分ではとたんに眠くなってしまう。
文庫ということもあって、地図などはほとんど載っていないため、各国の場所をなんとなく思い浮かべながら読むしかないのが残念。
一つ一つの出来事についても大枠しか書かれていないため、詳細を知るには別の本を読む必要がある。
あくまで、地球全体、世界全体の歴史