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西欧や中国など特定の地域に偏った歴史では、人類史の筋は見えてこない。日本の歴史も世界の動きに取り込み、普遍的な視点でとらえようと試みることで、教科書や全集ではつかむことのできなかった世界史の全体像が浮かび上がる。生産力発展の過程と生存・自由・平等を求める人々の努力で形作られた人類史を辿り、現代世界の課題を見つめ直す好著。(講談社学術文庫)
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Posted by ブクログ
文庫一冊で世界史総覧 古代帝国、封建制、大戦後の現代についておおよそ各三分の一ずつ配分 「現代」二十世紀の歴史である欧米資本主義と社会主義の対抗から 世界の警察と地域紛争の「現在」にかけて どのように世界史を俯瞰するかが 現代以降について多く割合さかれているように重要視され そのもとで全体がうまくま...続きを読むとめられた一冊 なかでも世界史に対して日本史(というより「自国史」というべきか)を どのようにそれぞれの歴史立場でとらえるかはますます大切だと思う 国家や民族や宗教や文化が企業の産業に覆われる未来がいつかくるのか そうでなければどうなのか
コンパクトな分量で世界史の全体像を概観している本です。 巻末の「補論」で著者は、世界史の全体像をえがき出す方法として、「学習指導要領型」世界史、「社会発展史型」世界史、「多元的」世界史という三つのタイプをあげています。第三のタイプの「多元的」世界史は、西洋史の研究者である上原専禄の考えにもとづいて...続きを読む「どうしてわれわれは世界史をやりたいと思うのか、どうして世界の全体を知りたがるのか、知ってどうするのか」という問題意識をつねにもちながら、「あらゆる国民がぶつかっていく問題を、世界史的な問題として自覚し、世界史的意味をその中にさぐりうる、そういう態度や力を養ってゆく」ことをめざすと説明されています。 著者自身はマルクス主義史学の立場に立つ研究者のようですが、第二のタイプと解されることの多い史的唯物論の発想に捕らわれることなく、現在世界が直面している課題をにらみつつ、歴史のなかにそれらの課題が生まれてきた理由とそれを解決にみちびくためのヒントをさぐることが重要だというのが、著者の考えではないかと思われます。 もっとも本書の叙述の多くは、世界史の教科書のように歴史上の主要な事実を簡潔にまとめたものであり、世界史を復習するためにも役立つ内容だと思います。
教養として、いい加減大枠くらいは世界史を知っておくべきだと思って読んでみた。 タイトル通り、世界史「再」入門だから、ちゃんと入門したことのなかった自分には合わなかった。 というのは半分冗談で、遅々として進まなかったのは、そもそもあんまり世界史に興味を持てないからかもしれない。 あと、国名がたくさん出...続きを読むてくると、それがどこに位置しているのかが分からないとイメージが膨らまなくて、でも一々調べる気力もなく、地図もほとんど載ってないし、あまり頭に入って来なかった。 中身も、裏表紙とかを読んで想像していたよりも事実の列挙に近くて、星2つくらいの印象。 ただ、最後の最後に論文のような体裁で載せられていた補論は、世界史を何のために学ぶのか、課題意識が必要であるという話で、わりと面白かった。 ただ、そこで述べられていた理想が、本文で実現されていたとは思えないけれど。 150910
高校で世界史の授業を受けなかったため、改めて勉強しようと手にとった本。 世界史というと、ヨーロッパや中国の歴史を中心に扱うのだが、同時代の日本含め様々な地域の歴史についても書かれているため、関連性がわかりやすい。 大学で卒論を書いていたときに読んでおきたかった。。。 興味がある分野はスラスラ読める...続きを読むが、興味がない部分ではとたんに眠くなってしまう。 文庫ということもあって、地図などはほとんど載っていないため、各国の場所をなんとなく思い浮かべながら読むしかないのが残念。 一つ一つの出来事についても大枠しか書かれていないため、詳細を知るには別の本を読む必要がある。 あくまで、地球全体、世界全体の歴史の大枠を知るのに適した本。
人類誕生から21世紀初めまでの世界史を簡潔に記した本。日本を始めとしたアジア諸国やアフリカ、中南米など、世界史の教科書では記述が少ない地域の歴史に多めにページが割かれていて、楽しく読むことができた。
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世界史再入門 歴史のながれと日本の位置を見直す
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浜林正夫
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