大場京子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ゼッタイ失敗しない! 驚異のプロジェクト実行術 準備編
始める前に押さえておこう
著:大場 京子
頑張りや、特定のメンバーに負荷をかけることで成功するのではなく、属人性を排除して、正しいメソッドを使って、プロジェクトを成功させようが、本書のねらいです
PROKANという本書のマネジメントは、以下の6つの領域にフォーカスしています
①統合マネジメント
②スコープマネジメント
③タスクタイムマネジメント
④編成マネジメント
⑤品質マネジメント
⑥コストマネジメント
そのためのセオリー
①ユーザ部門、IT部門、ITパートナがオーナシップを持って取り組む
②「Oneチーム」をつくる(Oneゴール、Oneプラン、Oneマネジメント)
③明確なゴール設定と、確かなアプローチ策定
④確かなプロジェクトマネジメントを実行
⑤メンバー全員の戦力化
気になったのは、以下です。
■統合マネジメント
プロジェクトマネージャーが、メンバーが力を発揮できるように示すべき3つのもの
①つくるシステムを俯瞰できるもの(ゴール)
コアコンセブル
システム化のねらい
システム化範囲
システム化方針
概念設計
機能要件
非機能要件
投資対効果、KPI
②プロジェクトを静的に俯瞰するもの(プラン)
プロジェクト計画
プロジェクトルール
一覧もの
標準フォーム、ツール
用語集
新メンバー立ち上げパッケージ
③プロジェクトを動的に俯瞰するもの(現状)
進捗管理
課題管理
会議テーマ、議事録
イベント
休暇計画
工数管理
・みんなが知っている状態をつくり維持する
①キックオフでの総論やメッセージの共有
②ドキュメントの徹底公開
③新メンバーとのドキュメントの共有
④ドキュメントを更新し、つねに最新の状態を保つ
⑤全体を俯瞰できるドキュメントを繰り返し活用する
■スコープマネジメント
・スコープの段階的絞り込み
①最初のシステム
⇒スコープ1:投資見立て
②プロジェクト定義:要件の絞り込み
⇒スコープ2:概算見立て
③概算策定
⇒スコープ3:概算見積(決裁)
④要件定義前半
⇒スコープ維持:仮見積
⑤要件定義後半
⇒スコープ維持:正式見積
・システムスコープ
①新規開発
②修正
③外部活用
×見送り
・スコープの定義
①システム化範囲
②概念設計図
③サブシステム定義表
■タスクタイムマネジメント
スケジュールの作成
Level 0 マスタースケジュール
Level 1 マスタースケジュール
Leve1 2 チームスケジュール
Level 3 詳細明細スケジュール
タスクタイムマネジメントの三カ条
①ゴールありき
②相手がある仕事を先にする、させるべし
③納期と段取りを共有して進む
進捗管理の五カ条
①目標管理=完了予定日を必ず、設定する
②すべてのタスクの進捗を確認、かならず、更新
③納期変更は、ひっそりやらず、一声かける
④遅れるときも、ひと声かける
⑤タスクを終えたら、スケジュールに完了日を入れる
■編成マネジメント
・編成にあたり、メンバーと面談する:編成は人事とおなじ
・プロジェクトを牽引できる体制をつくる
体制づくり五カ条
①マネジメントの体制・分担をつくる
②決定機関・報告共有機関をつくる
③マネジメント単位にリーダをおく
④チームとメンバーを役割で編成
⑤推進スタッフをおく
■品質マネジメント
・全体設計、概念設計、方式設計、共通設計 をする
・成果物を定義し、標準ガイドを用意
・仕様変更に対応できる余裕を持つ
・テスト全体計画書
①単体テスト テスト計画書(準備・実施)、テストケース表、テスト完了報告書
②結合テスト テスト計画書(準備・実施)、テストケース表、テスト完了報告書
③システムテスト
テスト計画書(準備・実施)、
テストシナリオ、実施手順スケジュール
テストケース(機能テスト、業務テスト、性能テスト、運用テスト、リカバリテスト、
セキュリティテスト、保守テスト、構成テスト、移行アプリ突合テスト)
テスト完了報告書
・移行全体計画書
データ移行 移行定義、移行設計、テストケース、データクリーニング、初期登録計画
業務切り替え 計画書、広報計画
切り替えリハ 計画書1,計画書2,計画書3
本番切り替え 切り替え計画書、コンテェインジェンシー計画、臨戦計画(切り戻し)
■コストマネジメント
・見積精度
プロジェクト定義フェーズ
投資見立て:検討の是非、範囲の判断
概算見立て:画面などの概算要件着手の範囲
概算見積 :開発パートナ選定、プロジェクト計画確定、コスト目標、投資回収判断
要件定義フェーズ
仮見積 :スコープ維持の中間確認
正式見積 :開発機能確定、正式発注、正式契約
<RFP提案依頼書>へ
・規模の見積もり
開発コスト =Σ(開発工数)人月×(工数単価)
=Σ(規模FP/生産性(FP/人月))×(工数単価)
①何をつくるか 要件、設計
②どうやってつくるのか プロジェクトマネジメント、プロセスと成果物、採択アーキ
③誰がつくり、リスクテイクするのか 開発パートナー選定、発注範囲、契約方法、リスクヘッジ
目次
はじめに
第1章 統合マネジメント―プロジェクトを成功に導く五つのセオリー
第2章 スコープマネジメント―システム/プロジェクトの範囲を決める四つのセオリー
第3章 タスクタイムマネジメント―スケジュールの実効性を高める六つのセオリー
第4章 編成マネジメント―適切な体制を整備・維持・運営して成功に導く五つのセオリー
第5章 品質マネジメント―実効力が高い品質向上策を講じる六つのセオリー
第6章 コストマネジメント―適正な見積もりとコスト超過の回避を実現する五つのセオリー
おわりに
ISBN:9784822262945
出版社:日経BP
判型:B5変
ページ数:176ページ
定価:1800円(本体)
2014年10月31日第1版第1刷発行 -
Posted by ブクログ
ゼッタイ失敗しない! 驚異のプロジェクト実行術 実践編
いつも小脇に携えよう
著:大場 京子
プロジェクト管理の指南書である。
1つだって同じ顔のプロジェクトはない。あるプロジェクトは些少問題はあるも、無事におわり、また別のプロジェクトは問題を抱えて途中で終了する。
プロジェクト管理者が自殺したこともあった。そうしたことを見て来たからこそ、プロジェクトは、ゼッタイに失敗してはだめだ。
科学的に裏付けられた手法とともに、現場で鍛え上げられた経験を合わせて行うことで、確実に作業をすすめていくことが、プロジェクトに関わる全ての人々が幸せになることにつながると思う。
本書の紹介するメソッドは、著者がみずから名付けた、PROKANという技法である
技術に特化している内容ではなく、だれにでも実行できる方法です。
気になったのは、以下です
・PROKANの特長
①徹底して、人に着目したメソッド
②セオリを基軸に体系化したメソッド
③オープンナレッジスパイラルによる陳腐化しないメソッド
・プロジェクト成功の指標
①納期
②品質
③コスト にくわえて
④満足度:プロジェクトメンバーが楽しかったと思えたか
⑤狙いの達成度:狙いが達成できるシステムとなったか
・勤怠不良を未然に防ぐ、勤怠管理ルールを決める
①計画休は積極的にとろう
②事前に予定休を共有
③体調不良での当日休は9時までに連絡を
④予定がある場合は個別に連絡を
メンバーが互いに連携してフォローできるように共助の環境をつくる
・自身のタスクに責任をもつ、オーナーシップを持つ
①計画書の内容を共有することで、自分の内容を明確化する
②条件と方針を先に伝え、自分のやることを明確化する
③放任ではなく、メンバーの情報を到達し、到達レベルを下げないようにフォロー
④課題解決に関するアドバイスは、本人が立てた案を軸に行う
・メンバーが不信感を持たないように、きちんと実行して信頼に結びつく行動をとる
①質問、問いかけには早く回答する
②約束は必ず守る
③決めたことは実行する
④きめたことを変更する場合は、「すまない、変わった」と言葉にだす
⑤素直に謝る
・要件は、業務+サービス 密接している
・ユーザは本業をもっている
・ユーザが主体となるように勧める
①テスト
②データ移行
③サービスと業務の準備
④社内広報と勉強会
・コミュニケーションマネジメント
①ピラミッド型で意思決定を行う
②主要会議体の議事録は、その場にいない人でもわかるように書く
③議事録はメンバー全員に、フルオープン、フルフラットに通知する
④リーダ、メンバの役割に応じた意思決定をさせる
⑤意思決定のピラミッド構造が壊れないようにマネジメントラインを守る
・伝達のコツ
①情報は発生源から、途中経由なしで、全メンバーに伝える
②ドキュメントは、誰かにきかなくてもわかるように、直接参照できる形をとる
③プロジェクトのコミュニケーションは、耳と目で当たり前のようにはかれるようにする
・ルール作り:規約
①とにかく早めにルールをつくる
②メーリングリストと、体制図を完全に一致させる
③サーバー利用のルールをつくる
④フォルダー利用のルールをつくる
⑤ドキュメントルールをつくる
⑥会議ルールをつくる
・問題課題の揺り戻しがないようにする
①記憶があいまい⇒再議論
②関係者が後で、結論をくつがえす
③判断がかわる
解決するには
①発生した課題を分かりやすく、起票できるように、メンバーに指導する
②課題の検討プロセスと議論のポイントも、課題管理表に起票する
③解決内容は明確に書き、解決策の判断軸も明記する
④課題をクローズする場を運営に盛り込む
⑤深い検討が必要な課題は、要件分析メモを併用する
・課題の可視化
①毎週、課題を集計し、担当未設定と、納期超過を発見する
②納期の再三の変更、担当者の再三の交代が発生したら、マネジャーやリーダがテコ入れする
③フェーズの完了時に、課題がゼロとなるように対応する。次工程に持ち越さない
・アウトプットは、口頭ではなく、ドキュメントで
・リスク管理
①コストバッファを見込んでおく
②期間バッファを見込んでおく
③情報を、正規・非正規ルートで定常的に収集する
④案を箇条書きに整理して、優先度をつける
⑤上位のマネジメント、他者を巻き込んで、客観的に判断を行う
⑥ミッションを果たすためには、権利が必要、他者の必要や変更が必要であれば、遠慮なく要求する
⇒孤軍奮闘とならないように、甘え上手で対応をする
目次
第1章 メンバーマネジメント―メンバーの力を最大限に引き出す六つのセオリー
第2章 パートナーマネジメント―パートナーとWin‐Winの関係を築く六つのセオリー
第3章 ユーザーマネジメント―自然な形でユーザーの主体性を引き出す五つのセオリー
第4章 情報・コミュニケーションマネジメント―円滑な情報共有とコミュニケーションを実現する六つのセオリー
第5章 課題マネジメント―課題の解決漏れや対策遅れ、積み残しを防ぐための五つのセオリー
第6章 アウトプットマネジメント―アウトプットの品質を上げてプロジェクトの成功確率を高める五つのセオリー
第7章 リスクマネジメント―プロジェクトの不測の事態に備え回避する四つのセオリー
ISBN:9784822262952
出版社:日経BP
判型:B5変
ページ数:208ページ
定価:1800円(本体)
2014年11月04日第1版第1刷発行