川口友万のレビュー一覧

  • ラーメンを科学する おいしい「麺」「だし」「うまみ」の正体

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     いわゆる「科学する」本の一つだが、対象がラーメンとなると妙に惹かれてしまうのは何故だろう。ラーメンに対する日本人のこだわりは揺るぎないものである。我が国が得意とする魔改造の賜物であるラーメンをいまだに中華料理と言って疑わないのがいかにも日本文化らしい。
     本書では科学本を称しながら、専門的な分析はそれほどなく、筆者が足で稼いだ経験を基にして構成されている。だから、読み応えがある。
     注目したのは無化調、つまり化学調味料無添加にこだわることの難しさと、それが一種の拘りの域のことであるということの指摘や、名店の味再現に賭けた食品メーカーの苦労を綴った章である。何気なく食していた家庭用ラーメンの裏

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    2025年05月25日
  • ラーメンを科学する おいしい「麺」「だし」「うまみ」の正体

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    スープ、麺の話に始まって「ずるずる」に代わる食べるときの擬音語まで、製麺業者や大学の先生に取材して科学します。食べ歩いてそして調べ歩くという地道なジャーナリズムがラーメンの明日を浮かび上がらせる好著。

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    2018年06月03日
  • あぶない科学実験

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    今まで様々な家庭でも(努力すれば)できる理科実験本を読んできましたが、久々に笑いました。
    書名に“あぶない”と記されていることに良心を感じつつも、物理的にも精神的にもあぶない。
    実験そのものの情報だけでなく、本文も面白いですよ。
    別の本ですが“アリエナイ理科ノ教科書”に通ずるものを感じます。
    この一冊が良い刺激となって理科好きが増えると信じます。

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    2017年07月07日
  • ラーメンを科学する おいしい「麺」「だし」「うまみ」の正体

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    ラーメンには何が含まれていて、体のどんなニーズに合っていて、魅力的に感じるのか。ラーメンに限らず、他の食べ物の科学的な解剖も気になってくる。難しく書かれてはいないので楽しく読めた。

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    2025年05月18日
  • 「至極」のラーメンを科学する

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    ・ヴィーガン仕様でも絶品なラーメン店(※首都圏)
    ・ハリウッドスターや推しの「肉」を食べられる日がやってくる?
    ・「うまみ調理料が体に悪い」という通説が流布した原因と実験結果
    ・肉に電気を流すとおいしくなる!?
    ・雨の日に食べるラーメンがおいしい理由

    など、どのトピックも非常に興味深かった。
    これまでヴィーガンメニューや昆虫食に関しては絶対おいしくないはずとタカを括っていたが、書籍内の食レポや紹介が巧みで一度チャレンジしてみたくなった。

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    2024年02月02日
  • 「至極」のラーメンを科学する

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    こういう本も、けっこう好きです
    科学的知識なんて全然ないけど、知らなくても楽しめる、そんな本が大好きです

    タイトルの通り、至極のラーメンについて科学的にどうしたら作れるのかということを書いてあるのだと思っていましたが…
    違いました
    ヴィーガンとか、昆虫とか、百年前のラーメンとか、未来のラーメンとかだいぶバラエティーに富んでいます

    途中、大爆笑もしました

    ラーメンという身近な食べ物がこんなにも研究されるのはやっぱり好きな人が多いから、なのかな

    カテゴリーが、おしながき、なのも良い

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    2023年06月20日
  • 「至極」のラーメンを科学する

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    前著『ラーメンを科学する』(未読)の続編。ラーメンと題しているが、中身はまったくラーメンとは関係がなく(無理にこじつけてはいるが、本質的にはまったく関係がなく)、ヴィーガン食、昆虫食にはじまって、未来の食事としてもてはやされたソイレント、ベースパスタ、著者自身が研究にも関わる通電肉(肉に 100V ほどの電気を 1分通電すると、ATP の分解が促進されてうま味が強くなる)、最近箸型デバイスの開発がニュースになった電気味覚まで、食事と味覚に関する最新の科学トピックを総ざらいした一冊。最新の科学で、我々の食事は明らかに変わりつつある。

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    2022年05月04日
  • 「至極」のラーメンを科学する

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    ネタバレ

    ラーメンをネタに人の味覚、代替肉、完全栄養食品等の話題を掘り下げていて興味深い。「電気を流すと肉がおいしくなるか」、「ソレイント」、「USA完全栄養食品」、「ラーメンドーナッツ」等について自ら試そうという著者のチャレンジ精神にも敬服する。

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    2022年02月14日
  • あぶない科学実験

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    読書録「あぶない科学実験」4

    著者 川口万友
    出版 彩図社

    p171より引用
    “ 手づくりのフライドポテトはすぐカビる
    のに、某世界的ハンバーガーメーカーのフラ
    イドポテトは8週間も腐らないという。マジか?
    映像の最後でキミも自分で実験したまえ、と
    いうので、わざわざジャガイモを揚げてフラ
    イドポテトを自作、某国産メーカー品ととも
    に比較。……てめえら、たいがいにせいよ。
    3日で全部カビた。1週間で液体だ。カビの森
    から王蟲が湧いて出るかと思った。噂を信じ
    ちゃいけないよ、だ。”

    目次より抜粋引用
    “備長炭でスターウォーズごっこ
     掃除機で作るホバークラフト
     ダイエットコーラ大噴火
     

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    2022年01月13日
  • ラーメンを科学する おいしい「麺」「だし」「うまみ」の正体

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    うま味は大量の唾液を長時間出す。味覚障害も治す威力がある。昆布以外ではトマトにもある。特にドライトマト。

    かんすい

    ラオタ用語
    遠征、連食、シャッターする、接続する、完飲完食、全汁
    スープの持ち上げがいい、

    オノマトペ
    濁音がつくのは不快なのに、ラーメンはズルズルなど、濁音での表現がほとんどである。

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    2019年04月16日
  • ラーメンを科学する おいしい「麺」「だし」「うまみ」の正体

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    うま味に関する考察が面白い。
    シメの後のラーメンがなぜ美味いのか。
    昆布、カツオを合わせることでうま味が7.8倍になる、など、科学的実験や識者の話を交えて書いてあり、サラッと読める。

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    2019年01月02日
  • ラーメンを科学する おいしい「麺」「だし」「うまみ」の正体

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    ネタバレ

    <目次>
    はじめに
    第1章  ラーメンの味は「うま味」で決まるのか?
    第2章  飲んだ後のラーメン、なぜ美味い?
    第3章  おいしい「麵」とは何か?
    第4章  つけ麵はなぜぬるいのか?
    第5章  無化調ラーメンとは何か?
    第6章  インスタントラーメンの科学
    第7章  名店の味を再現しているのは誰か?
    第8章  人は、なぜ「ずるずる」とすするのか?
    第9章  なぜあの店に行列ができるのか?

    <内容>
    「ラーメン」と銘打っているが、味覚の科学をわかりやすく読み物化した本である。ただ著者の好奇心は、ラーメンをすする音や名店の味を再現している商品を追究するなど、幅広いものがある。音の話は「オノマト

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    2018年03月17日
  • ラーメンを科学する おいしい「麺」「だし」「うまみ」の正体

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    科学情報サイトを運営しているフリーライターによる、ラーメン科学読本。
    ラーメン好きのための、暇つぶし&ちょっと変わったウンチク本としては非常に優良。

    ラーメンの良し悪しは「うま味」で決まるのか?っつーかうま味って何?とか
    つけ麺は何でぬるいの?とか
    ラーメン好きなら日々感覚的に思っていたことの科学的根拠が、非常にライトに書かれていて、楽しく読める。

    この本を楽しめるかどうかは、日々どれだけラーメンに触れているかどうかにかかっている気がする。笑

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    2018年03月14日
  • ラーメンを科学する おいしい「麺」「だし」「うまみ」の正体

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    ‪なぜ私たちはラーメンを食べると幸せになるのか?そんな素朴な疑問を出発点にラーメンを大真面目に科学した一冊。味覚と温度の関係(つけ麺はぬるいから美味い!?)など面白い話ばかり。誰もが気になるラーメンと健康の話もしっかりページ数を割いて解説されていて食生活を改善する上で参考になったw

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    2018年02月05日
  • あぶない科学実験

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     科学を学ぶにあたって実験の意義は、学んだ現象を体感的に理解するだけでなく、現象を測定して数値化しより深く理論を理解する、学習の初期にあっては学習の動機付けとする、また実験を行うことで実技に強くなるなど、複数の学習効果が考えられるわけだが、中には本書の執筆者のように、実験そのものが楽しみという人もいるだろう。目の前で珍しい現象が理論の通りに起こっていく、それは単純に楽しいはずだ。
     本書は編集方針も実験方針もアレで、一歩間違えると事故寸前のテーマもあったり、無闇に評価するのが難しい本だが(どこまでがネタかわからんからなあw)、それでも本書の提示する「自分でやってみる」という発想自体は手放しで

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    2015年07月13日
  • あぶない科学実験

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    ネタバレ

    バッカだな~と笑ったりハラハラしたり。つまらん事をかなり真面目に取り組む所がいい。文面ではあまり真面目さは感じられないが、支度だけでも大変だったろうな。

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    2012年03月22日
  • ラーメンを科学する おいしい「麺」「だし」「うまみ」の正体

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    タイトル通り、ラーメンを科学的な視点で見た一冊。なぜお酒の後のラーメンは美味しいか? つけ麺、旨味、無化調などなど、誰もが軽くは考えたことはあるであろう項目を茶化すことなく、しっかり科学的に解明。
    うんちくに寄らず、身近なテーマを真剣に科学的側面から検証研究するというのは、素敵な事でこういう本は大事。

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    2020年12月21日
  • ラーメンを科学する おいしい「麺」「だし」「うまみ」の正体

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    添加物とは何かや旨味とは何か、通常記されていること以上のものでここにあるのは、つけ麺は温度が大事で、過剰な旨味がちょうど良い温度と麺の太さで最適化されている。今は添加物とはされない、酵母で作る人工的な調味料がたくさんあり、それらを用いれば、無添加を名乗れるものはいくらでも作れる。

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    2018年02月21日
  • ラーメンを科学する おいしい「麺」「だし」「うまみ」の正体

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    校正協力 一木大治朗
    校正の意味を調べなおしてこい!
    ざっと読みでも科学と化学の混同、
    のとをの間違い、ありせん(ありません)、
    忘れたけどもう一個見つけた誤字脱字。
    余りに誤字脱字が酷いと作品の価値が下がると思う。
    以前お会いしたライターさんの本、
    いろんなところに行き、いろんな人に会い、
    面白いけどライターとしての必死さが
    ちょっと切ない…

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    2018年02月05日
  • あぶない科学実験

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    最近は小学校で実験の時間が少ないらしく、学校以外の場で理科の実験をすることができる教室が流行っているという噂を聞いたことがある。

    物の変化の過程はなかなか参考書だけでは感じることが難しく、実感としての印象を記憶に残すことで、より学習効果を高めることができるので自然な流れとも言える。

    ただ、そんな難しいことを言っているのではなく、単に動画サイトにアップされている(普通はあまりやらないだろう)実験を見て、知的好奇心から「自分もやってみた」というライトな感覚がこの本の魅力である。

    さらに面白いのは、まさに「あぶない」実験とある意味「あぶない」実験が混ざっているところ。

    例えば、備長炭

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    2015年10月14日