【感想・ネタバレ】ラーメンを科学する おいしい「麺」「だし」「うまみ」の正体のレビュー

あらすじ

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研究者たちの知見を結集した史上初ラーメン科学読本!
年間消費量60億食超!

国民食の「うまさ」を科学の力で解明!


◎世界で5番目の新たな味覚「UMAMI=うま味」とはどんな味なのか?
◎おいしい「だし」「麺」はいかにして生まれるのか?
◎ラーメンの「美味しさ」は何によって決まるのか?
◎実は化学調味料と天然だしは同じだった!?
◎つけ麺が「ぬるい」のには理由があった!
◎〆にラーメンが欲しくなるのはなぜなのか …etc.


病みつきになるラーメンの味を決めるのは、スープのうま味か、麺の食感か? それとも匂いなのか?
いまや国民食となったラーメンは驚くべき速度で日々進化している。

そんなラーメンの魅力を科学の力で解明する初の試み。
これを読めば、いつも食べているあの一杯に魅了される秘密が明らかに!
科学で、ラーメンがもっとおいしくなる。


■本書のおしながき

●第一章 何がラーメンの味を決めるのか?

ラーメン業界にあふれる「○○系」とは?/中毒者を生み出すラーメン店/待ちに待った一杯が「着丼」/うま味の専門家に聞いてみた/ドライマウスを改善? うま味の意外な効用/かけ算で美味くなるうま味のメカニズム/海外にも浸透した新たな味覚「うま味」/ラーメンをより美味しくするために/うま味とはどんな味?…他

●第二章 飲んだ後のラーメン、なぜ美味い?

〆にラーメンが欲しくなる理由/低血糖で欲しくなる炭水化物/酔いと大食いの相関関係/飲むと欲しくなるアミノ酸/背脂チャッチャ系こそ正義?/食べても太らない秘訣/飲みの〆に最適な飲み物/酔った頭を支配するラーメン/食べてしまった翌日の対応策…他

●第三章 おいしい「麺」とは何か?

自家製麺とはなんなのか?/小麦の味と種類を決めるもの/なぜラーメン店は国産小麦を使うのか?/ちぢれと加水率/かん水あっての中華麺/中華麺が黄色いの秘密は?/かん水とは何か?/謎の単位、ボーメ度/小麦が小麦粉に変わるまで/国産小麦を使う理由/麺を水洗いすると締まる理由/おいしい麺とは何か?/麺だけを味わうラーメン…他

●第四章 つけ麺はなぜぬるいのか?

私はつけ麺がわからない/味博士に会いに行く/温度で変わる味のバランス/うま味を足せばおいしくなる?/味の対比効果と抑制効果/コーヒープリンラーメンはおいしいか?/“ぬるい""ラーメンを食べる…他

●第五章 無化調ラーメンとは何か?

ラーメンを嫌う人たちもいる/味覚破壊トリオと無化調ブーム/栄養を見せかけることの問題点/無化調店の裏事情/化調を使ってもちゃんとしているラーメンとは?…他

●第六章 インスタントラーメンの科学

そもそも即席麺は危険なのか?/カップヌードルミュージアムへ行く/50年間、毎日ランチはチキンラーメン/チキンラーメンができるまで/『瞬間油熱乾燥法』という発明/即席麺の業界団体を訪ねる/安全になった即席麺の油/環境ホルモンの間違い…他

●第七章 名店の味を再現しているのは誰か?

どこのスーパーにもある「銘店伝説」とは?/香川県のアイランド食品へ行く/味は信頼関係によって再現される/開発の現場に潜入/エキスメーカーへ行く/充填技術の進歩で保存料が無用に/「酵母エキス」とは?/ひとつじゃない乾燥法/塩分濃度を調べる原理…他

●第八章 人はなぜ「ずるずる」とすするのか?

マンガに見るラーメンの音/クックパドに話を聞く/マーケティングで使われるオノマトペ/検索ワードに見る日本の食卓/意味が変わる食事のオノマトペ/AIで作るオノマトペ/ラーメンに最適なオノマトペとは?…他

●第九章 なぜあの店にばかり行列ができるのか?

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Posted by ブクログ

 いわゆる「科学する」本の一つだが、対象がラーメンとなると妙に惹かれてしまうのは何故だろう。ラーメンに対する日本人のこだわりは揺るぎないものである。我が国が得意とする魔改造の賜物であるラーメンをいまだに中華料理と言って疑わないのがいかにも日本文化らしい。
 本書では科学本を称しながら、専門的な分析はそれほどなく、筆者が足で稼いだ経験を基にして構成されている。だから、読み応えがある。
 注目したのは無化調、つまり化学調味料無添加にこだわることの難しさと、それが一種の拘りの域のことであるということの指摘や、名店の味再現に賭けた食品メーカーの苦労を綴った章である。何気なく食していた家庭用ラーメンの裏側にかようなドラマがあったとは知らなかった。
 インスタントラーメンも店で食べるラーメンもどちらも好きで、どちらか一つは毎週一度は食べているが、その時に本書で読んだことを思い出すことにしたい。

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2025年05月25日

Posted by ブクログ

スープ、麺の話に始まって「ずるずる」に代わる食べるときの擬音語まで、製麺業者や大学の先生に取材して科学します。食べ歩いてそして調べ歩くという地道なジャーナリズムがラーメンの明日を浮かび上がらせる好著。

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2018年06月03日

Posted by ブクログ

ラーメンには何が含まれていて、体のどんなニーズに合っていて、魅力的に感じるのか。ラーメンに限らず、他の食べ物の科学的な解剖も気になってくる。難しく書かれてはいないので楽しく読めた。

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2025年05月18日

Posted by ブクログ

うま味は大量の唾液を長時間出す。味覚障害も治す威力がある。昆布以外ではトマトにもある。特にドライトマト。

かんすい

ラオタ用語
遠征、連食、シャッターする、接続する、完飲完食、全汁
スープの持ち上げがいい、

オノマトペ
濁音がつくのは不快なのに、ラーメンはズルズルなど、濁音での表現がほとんどである。

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2019年04月16日

Posted by ブクログ

うま味に関する考察が面白い。
シメの後のラーメンがなぜ美味いのか。
昆布、カツオを合わせることでうま味が7.8倍になる、など、科学的実験や識者の話を交えて書いてあり、サラッと読める。

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2019年01月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
はじめに
第1章  ラーメンの味は「うま味」で決まるのか?
第2章  飲んだ後のラーメン、なぜ美味い?
第3章  おいしい「麵」とは何か?
第4章  つけ麵はなぜぬるいのか?
第5章  無化調ラーメンとは何か?
第6章  インスタントラーメンの科学
第7章  名店の味を再現しているのは誰か
第8章  人は、なぜ「ずるずる」とすするのか?
第9章  なぜあの店に行列ができるのか?

<内容>
「ラーメン」と銘打っているが、味覚の科学をわかりやすく読み物化した本である。ただ著者の好奇心は、ラーメンをすする音や名店の味を再現している商品を追究するなど、幅広いものがある。音の話は「オノマトペ」という国語学の話に広がっているし、無化調ラーメンやインスタントラーメンの話は、我々の先入観を崩してくれている。一読の価値がある本だと思う。

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2018年03月17日

Posted by ブクログ

科学情報サイトを運営しているフリーライターによる、ラーメン科学読本。
ラーメン好きのための、暇つぶし&ちょっと変わったウンチク本としては非常に優良。

ラーメンの良し悪しは「うま味」で決まるのか?っつーかうま味って何?とか
つけ麺は何でぬるいの?とか
ラーメン好きなら日々感覚的に思っていたことの科学的根拠が、非常にライトに書かれていて、楽しく読める。

この本を楽しめるかどうかは、日々どれだけラーメンに触れているかどうかにかかっている気がする。笑

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2018年03月14日

Posted by ブクログ

‪なぜ私たちはラーメンを食べると幸せになるのか?そんな素朴な疑問を出発点にラーメンを大真面目に科学した一冊。味覚と温度の関係(つけ麺はぬるいから美味い!?)など面白い話ばかり。誰もが気になるラーメンと健康の話もしっかりページ数を割いて解説されていて食生活を改善する上で参考になったw

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2018年02月05日

Posted by ブクログ

タイトル通り、ラーメンを科学的な視点で見た一冊。なぜお酒の後のラーメンは美味しいか? つけ麺、旨味、無化調などなど、誰もが軽くは考えたことはあるであろう項目を茶化すことなく、しっかり科学的に解明。
うんちくに寄らず、身近なテーマを真剣に科学的側面から検証研究するというのは、素敵な事でこういう本は大事

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2020年12月21日

Posted by ブクログ

添加物とは何かや旨味とは何か、通常記されていること以上のものでここにあるのは、つけ麺は温度が大事で、過剰な旨味がちょうど良い温度と麺の太さで最適化されている。今は添加物とはされない、酵母で作る人工的な調味料がたくさんあり、それらを用いれば、無添加を名乗れるものはいくらでも作れる。

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2018年02月21日

Posted by ブクログ

校正協力 一木大治朗
校正の意味を調べなおしてこい!
ざっと読みでも科学と化学の混同、
のとをの間違い、ありせん(ありません)、
忘れたけどもう一個見つけた誤字脱字。
余りに誤字脱字が酷いと作品の価値が下がると思う。
以前お会いしたライターさんの本、
いろんなところに行き、いろんな人に会い、
面白いけどライターとしての必死さが
ちょっと切ない…

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2018年02月05日

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