中原淳一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
編集長として女性誌の基礎を作っただけでなく、イラストレーターやファッションデザイナーとしても活躍し、「美意識を司る神」と言われた中原淳一氏のメッセージ集です。
・美しさについて
・愛としあわせについて
・女性らしさについて
・生活について
・流行について
外見もさることながら、繊細な気遣いと優しさや、たおやかで品のある振る舞いなど、女性がおしゃれに美しく、幸せに生きるためにはどうあるべきかを説く、美のバイブルです。
ほぼ一言斬り!に近い短いメッセージですが、ため息がでるほど素敵で大切にしたい言葉の数々に出逢いました。
いろいろ大変なことも多いけれども、女性に生まれてよかったな~と思える -
Posted by ブクログ
数年前に、銀座松屋で中原淳一展を開催していた時に購入し、しばらく忘れていた本ですが久しぶりに読み返してみました。
昭和の美的センスに溢れる言葉の数々が、徒然と書き綴られています。
美しさについて、愛と幸せについて、女性らしさについて、生活について、流行について、5章からなる中原氏の美に対するこだわりと考え方は、今でも古さを感じさせず、むしろ新鮮さを感じさせます。
印象的な言葉
習慣 美しさを保つためには、決して面倒がらずに毎日こまめに続けるということ、これも大切なおしゃれのポイントです。
エチケット いつでも、自分を大切にするのが、自分自身へのエチケット。
幸せ 空気や太陽のある幸せと -
Posted by ブクログ
ネタバレ中原淳一の着物の原点が、お母さまであること。
そして、着物の扱いに慣れたお母さまのイメージが強いからこそ生まれた“今の人の着物に対する感覚”の違和感や、着物慣れしていない人が増えていくことに焦りを覚えたと言う話が印象的でした。
着物は、日本人に似合うように作られている。
私も歳を重ねて、その感覚がわかるようになってきました。
中原淳一は、どちらかというと着物をきちんと着てほしい人だったようです。
ですが、私としては自分に似合ういろんな要素を取り入れたいタイプなので「ごめんw」と思いながら読み進めました。笑
私は衣紋をがっつり抜きたいし、補正もほどほどにしかしないんだな。
それと、ヘアスタイ -
Posted by ブクログ
中原淳一さんのイラストが添えられたエッセイ。若い世代向けに書かれたものですが、そうでない年代にも新たな発見があるのではないでしょうか。
その一つが「たのしい」という言葉について。
「たのしい」は、「たのし」は(手押し)、思い切って手を伸ばした形。前へ前へと推し進む形。つまり、たのしいというのは、ただおもしろおかしくふざけ廻ることではなくて、ほんとうは思い切り手を伸ばして力をふるうこと。
これは初めて知りました。「旅行や連休が楽しくて、なかなかやる気になれない」と思ったことは多々あります。「たのしかった」からこそ、手を伸ばして、やるべき事を一所懸命する。心がけていこうと思います。 -
Posted by ブクログ
戦後新しい時代が幕開けた意気揚々とする日本が垣間見れた。
物がなく皆等しく貧しいところに、突然革命的と言える男女平等、平和主義の憲法が定められ、日本は貧しいながらも希望に満ち溢れていたのだろう。
月日が過ぎ、それが当たり前の日本に生きる怠惰な私には、この教育が素直すぎて、まぶしすぎて。
そら、理想ではあるけれども〜世の中そんな綺麗事だけでは〜と感じ。
なんとも平和ボケしてしまった。ご先祖様が泣いておられるわ!と数時間改心致しました。
それほど、キラキラと少女たちが希望に満ちて、これを読む姿が想像されます。
目指すとこは皆同じな、ある意味貧しくとも心豊かな時代だったのかもしれません。