小原凡司のレビュー一覧

  • 世界を威嚇する軍事大国・中国の正体

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    今注目の現代中国研究者、小原凡司氏の著作。
    中国(共産党)が、米国との間で、本気で『新型の大国関係』を求めている節があり、米国とは衝突しないが、米国と衝突すること以外はとくに懸念していない。そこに、中国国内の権力闘争が絡んで、中国の南シナ海への暴走や、尖閣に常に公船を徘徊させ、たびたび領海侵犯を行わせている原動力だとするならば、米国を巻き込むこと以外に、中国の暴走を止めるすべは無い。そして、たびたび問われる習近平が人民解放軍を掌握しているのか問題についても、公表されている人事情報から、習近平が人民解放軍を高いレベルで掌握しているのは間違いないとの結論。これは納得できる。
    そして、中国の軍拡にも

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    2018年10月14日
  • 中国の軍事戦略

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    中国の脅威を能力と意図、人民解放軍の能力をハードとソフトにわけてそれぞれ評価しているのでわかりやすい。そして、中国共産党と人民解放軍の微妙な関係と問題点も指摘している。中盤で大きく扱われている『極超音速飛翔体』については留意するが評価を後回しとする(他で読んだ記憶がほとんど無い故)
    そして、中国の脅威を中央と末端、空軍t海軍にわけた上で、質的に異なるそれぞれの『脅威』について論評している。(過剰な行動を抑止しにくい空軍、いくらかマシになりつつある海軍、外交関係の改善とは無関係に突如として軍事行動が行われてきた実例、米国とは事を構えないが、それ以外の国と事を構えるのは好まないが、中国の発展を妨げ

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    2018年10月14日
  • AFTER SHARP POWER(アフター・シャープパワー)―米中新冷戦の幕開け

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    米中貿易戦争が過熱化する中、米国は、中国が展開する外交戦略「シャープパワー」に対する警戒を強めている。この新たな“パワー”、そして、対立する米中両国の動きを解説した書籍。

    文化交流などで相手国の世論を味方につけ、自国に有利な環境づくりを行う外交手法を「パブリック・ディプロマシー(公共外交)」という。中国は、ワシントンなどの都市で英語ラジオ番組を放送するなど、米国で活発にこの手法を展開してきた。

    最近、米国は、こうした中国の働きかけは、「シャープパワー」の行使だとして警戒し始めた。シャープパワーとは、権威主義国家が強制や情報の歪曲、世論操作などの強引な手段を用い、自国の方針を飲ませようとする

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    2021年06月19日
  • 世界を威嚇する軍事大国・中国の正体

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    人民解放軍は、シナの国軍ではなく、共産党の私兵だ。

    主に米国との対立や国内掌握の点で軍を語る。

    確かに本当に戦争になったら今の人民解放軍が米国に勝てることはないんだろうが、それゆえに平時が難しい。じりじりと目標に向かって手を進めて行くのが彼の国だ。

    シナが変えたいのは国際ルールで、覇権を目指しているのではないと説くが、そもそも変えようとするルール自体が、派遣ではないのかという気はする。

    正当な手段で手に入らないのだから、ルール違反をするのは当然の権利だという盗人の理屈はすごいもんだ。

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    2019年06月21日
  • 何が戦争を止めるのか

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    この世は性善説では動いていない。世界中のみんなが満腹で、満たされた生活をしているのであれば、そうなる可能性もゼロではないけど、飢えて満たされない国が一つでもあるのであれば、それが不均衡を招く。つまり性善説はなりたたない。学者や批評家(や一部のどうしようもない野党)はドリミーであることも許容されるかもしれないけど、国民の命と財産と領土を託されている政治家はリアリストである必要があると強く思う。(特に与党)
    そのことが戦争を止めるのではないかと思う。

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    2017年10月29日
  • 何が戦争を止めるのか

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    未来志向だが理想を求めるが故に文脈から外れる国を非難しがちなリベラリズム、過去~現在に重きを置くが故に現状を肯定しがちなリアリズム。どちらも戦争を防止するには力不足だと著者はいう。

    リアリズムに国情(端的には戦争の動機となる不満の大きさ)を反映すればどうかというが、では具体的に何の指標で不満度を図るという問いに対する決め手はないようだ。

    日本の取るべき道はODAなどの経済協力ということだが、結局また被支援国の経済発展によるパイの奪い合い(による軋轢の増加)ということになるのではないか。

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    2017年06月28日
  • 中国の軍事戦略

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    相互不信の中にある日中、ともに望まない軍事衝突とそのエスカレートが起きないために、正しく対処するには中国の戦略や意図を理解する努力が必要。

    中国軍というと、強くて、設備もあって、どんどん拡張していて、みたいなイメージでしたが、そうでもないということが少しわかりました。

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    2015年08月29日