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「今、世界は戦争に向かいつつあります。
私は本書のはじめに、あえてそうはっきりお伝えしようと思います。」
(「はじめに」より)
戦争に対する立場には、大きく分けて2種類の立場が存在します。
一つは、「国家は互いに協調すべき」と考える〈リベラリズム〉。
もう一つは、「国際社会はパワーゲームだ」と考える〈リアリズム〉。
この対立する2つの立場のいずれもが、戦争それ自体を望まないにもかかわらず、
残念ながら戦争を止めることはできないと、著者は指摘します。
では、何が戦争を止めるのか。
現場(海上自衛隊部隊指揮官)と研究(東京財団研究員・制作プロデューサー)の
両方を知り尽くした著者の提言「日本だからこそできること」には、
戦争のない世界を実現するために、これから日本が向かうべき方向が示されています。
●目次
第1章 世界中で「理想の崩壊」が起こっている
第2章 リベラリズムとその限界
第3章 リアリズムとその限界
第4章 柔らかいリアリズムへ
第5章 理想論抜きで戦争を止める方法
Posted by ブクログ 2017年10月29日
この世は性善説では動いていない。世界中のみんなが満腹で、満たされた生活をしているのであれば、そうなる可能性もゼロではないけど、飢えて満たされない国が一つでもあるのであれば、それが不均衡を招く。つまり性善説はなりたたない。学者や批評家(や一部のどうしようもない野党)はドリミーであることも許容されるかも...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月28日
未来志向だが理想を求めるが故に文脈から外れる国を非難しがちなリベラリズム、過去~現在に重きを置くが故に現状を肯定しがちなリアリズム。どちらも戦争を防止するには力不足だと著者はいう。
リアリズムに国情(端的には戦争の動機となる不満の大きさ)を反映すればどうかというが、では具体的に何の指標で不満度を図...続きを読む
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