小原凡司の作品一覧
「小原凡司」の「AFTER SHARP POWER(アフター・シャープパワー)―米中新冷戦の幕開け」「世界を威嚇する軍事大国・中国の正体」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
今注目の現代中国研究者、小原凡司氏の著作。
中国(共産党)が、米国との間で、本気で『新型の大国関係』を求めている節があり、米国とは衝突しないが、米国と衝突すること以外はとくに懸念していない。そこに、中国国内の権力闘争が絡んで、中国の南シナ海への暴走や、尖閣に常に公船を徘徊させ、たびたび領海侵犯を行わせている原動力だとするならば、米国を巻き込むこと以外に、中国の暴走を止めるすべは無い。そして、たびたび問われる習近平が人民解放軍を掌握しているのか問題についても、公表されている人事情報から、習近平が人民解放軍を高いレベルで掌握しているのは間違いないとの結論。これは納得できる。
そして、中国の軍拡にも、予算の壁があり、時間の壁がある点を指摘。
中国が空母に拘るのは、中国が多大な予算と貴重な時間を浪費してくれる面もあるので、個人的にはその方向に頑張って欲しいところである。(経済が減速し、人口ボーナス期間が終われば、どのみち強大な海軍力の整備が終わる前に維持できなくなるだろうさ)
Posted by ブクログ
中国の脅威を能力と意図、人民解放軍の能力をハードとソフトにわけてそれぞれ評価しているのでわかりやすい。そして、中国共産党と人民解放軍の微妙な関係と問題点も指摘している。中盤で大きく扱われている『極超音速飛翔体』については留意するが評価を後回しとする(他で読んだ記憶がほとんど無い故)
そして、中国の脅威を中央と末端、空軍t海軍にわけた上で、質的に異なるそれぞれの『脅威』について論評している。(過剰な行動を抑止しにくい空軍、いくらかマシになりつつある海軍、外交関係の改善とは無関係に突如として軍事行動が行われてきた実例、米国とは事を構えないが、それ以外の国と事を構えるのは好まないが、中国の発展を妨げるのであれば『仕方ない』という考え方。等)
最後に、終章の日本並びに自衛隊の問題点については、それだけで一冊書くべきである。
Posted by ブクログ
米中貿易戦争が過熱化する中、米国は、中国が展開する外交戦略「シャープパワー」に対する警戒を強めている。この新たな“パワー”、そして、対立する米中両国の動きを解説した書籍。
文化交流などで相手国の世論を味方につけ、自国に有利な環境づくりを行う外交手法を「パブリック・ディプロマシー(公共外交)」という。中国は、ワシントンなどの都市で英語ラジオ番組を放送するなど、米国で活発にこの手法を展開してきた。
最近、米国は、こうした中国の働きかけは、「シャープパワー」の行使だとして警戒し始めた。シャープパワーとは、権威主義国家が強制や情報の歪曲、世論操作などの強引な手段を用い、自国の方針を飲ませようとするもの。
中国の活動に対抗して、米国は「孔子学院」(中国政府主導・支援による中国語教育機関)を、相次いで閉鎖している。また、航空工学やロボット工学などの最先端分野を専攻する中国人留学生のビザの有効期限を、5年から1年に短縮することを決定した。
米国に対して世論工作を行う一方で、米国の軍事力行使を恐れる中国は軍備増強を続けてきた。この軍備増強が、中国の意図について米国に疑念を抱かせることにもなっている。
中国が、米国の軍事力行使を恐れるようになったきっかけは、1999年のNATOによるコソボ空爆だ。この空爆は人権保護を理由としており、国連安保理決議を経ていない。これと同じように、欧米諸国が中国を攻撃する可能性があると考えている。
近年、米国では、中国や韓国の反日的なパブリック・ディプロマシーが活発に行われている。特に、従軍慰安婦問題など歴史認識をめぐる問題については、韓国側の活動に中国系米国人が協力するなど、「中韓共闘」の様相を呈している。