あらすじ
極超音速飛翔体の開発、暗躍するサイバー部隊、海軍力の増強…、中国は戦争を起こす気なのか。新進気鋭の論客が中国の意図を読み解く。
【主な内容】
第一章 中国の軍事戦略は理解できるのか?
第二章 サイバー攻撃は中国軍が関与しているのか?
第三章 なぜ中国は防空識別圏を公表したのか?
第四章 なぜ中国は海軍力を強化しているのか?
第五章 ゲームチェンジャーの登場なのか?
第六章 なぜ中国は西進戦略を進めるのか?
第七章 人民解放軍は戦う組織なのか?
第八章 中国の軍事戦略
第九章 日本を守るために
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Posted by ブクログ
中国の脅威を能力と意図、人民解放軍の能力をハードとソフトにわけてそれぞれ評価しているのでわかりやすい。そして、中国共産党と人民解放軍の微妙な関係と問題点も指摘している。中盤で大きく扱われている『極超音速飛翔体』については留意するが評価を後回しとする(他で読んだ記憶がほとんど無い故)
そして、中国の脅威を中央と末端、空軍t海軍にわけた上で、質的に異なるそれぞれの『脅威』について論評している。(過剰な行動を抑止しにくい空軍、いくらかマシになりつつある海軍、外交関係の改善とは無関係に突如として軍事行動が行われてきた実例、米国とは事を構えないが、それ以外の国と事を構えるのは好まないが、中国の発展を妨げるのであれば『仕方ない』という考え方。等)
最後に、終章の日本並びに自衛隊の問題点については、それだけで一冊書くべきである。