絶対、無理だ、この『未知庵の② きなこ体操』を読んで笑わない、なんて
まだ、ハバネロを一気食いして「辛い」って言っちゃいけない方が楽・・・・・・いや、さすがに、それは無理だ。せいぜい、本わさびのチューブを啜るくらい、か
ちょっと、比較対象がグダグダになってしまったが、私が言いたいのは、このギャグ漫画
...続きを読むの破壊力が凄いって事
それなりの量を読んでいるのに、未だ、コメディとギャグの線引きが出来てない私でも、未知庵先生の作品はギャグだと迷わずに判断できる
先生の作風は、シュールとかニッチなんて、有り触れた表現じゃ、とても追いつかない
独特の世界を作ってる上に、それを崩壊させかねない程の勢いでかっ飛ばしている
一体、これまで、どんな経験を経てきて、今現在、どんな生活を送っているんだ
ホラー漫画としか思えないほどの絵柄と、ストーリーのギャップが強い一方で、妙にマッチしているもんだから、笑う事を強制されている気分になる
また、小道具にも手が抜かれておらず、発見してしまった人間を更に笑わせる。こういう、もしかしたら、気付かれないかもしれない、細かいトコにもトラップを仕込んでおく、用意周到さ、私は高く評価したい
あと、私的な意見なので、むしろ、積極的にスルーしていただきたいが、「しめじ」に出てくる女性の“手ブラ”(?)、これ、商品化したら売れるんじゃね?
この訳のわからなさを、どこまで維持でき、なおかつ、更にデッドゾーンへ突入できるか、これからも楽しみだ
どの話にも、それぞれの良さがあるが、個人的に最も横っ腹が痛くなるほど笑ってしまったのは、「谷間」。お姉さんの言う事は正論だ。谷間こそ、おっぱい最大の魅力と言える。私も飛び込みてぇ。逆に、笑うどころじゃなくなったのは、「ぽいぽい」だ。これは理屈抜きでおぞましい
この台詞を引用に選んだのは、インパクト以外がないからだ。とてつもなく濃い。ただ、生きていく上で、人間には、他人からしたら「くだらない」と思うもんでも、自分の中で譲れず、折れず、変えられない“こだわり”は必要だ、そう、しみじみ思い知った