田原誠司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本当にタイトル通りの本で、『ファミコン通信』編集部を舞台に著者がどんなふうに仕事を覚えていったか、というもの。ファミコンに興味があっても、ファミ通を知らないと多分全然おもしろくないが、僕は創刊号からしばらくの読者だったし、ここで書かれる読者像にもあるように、作り手側になってみたいなあ、なんて思ったりもしたので、なんだか青春が帰ってきたようだった。
どんなものでも誰かの手によるものであり、自然とできる、なんてことはないのだ、ということが強調されていて、それは昨今のエージェント的・キュレーション的サービスへの皮肉かな、などと少し思ったりもしたけど、でもやっぱり、誰かが何かをなさなければ、なんともな