長谷川博隆のレビュー一覧

  • ハンニバル 地中海世界の覇権をかけて

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    ヨーロッパの人々が紀元前200年頃の時代から、交渉、政治のやり取りをこのレベルで実施しており、それが記録に残っていること自体がすごいことだと思った。また、ハンニバルであるが、何としてでも、ローマをやっつけようと、奮闘している姿が目に浮かぶようだった。

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    2012年04月01日
  • ハンニバル 地中海世界の覇権をかけて

    Posted by ブクログ

    共和制ローマを苦しめたカルタゴの名将ハンニバル。冬のアルプスを越えたローマ本土強襲や、カンネーの戦いでの包囲殲滅戦術など、彼がローマに与えた影響は余りにも大きい。ザマの戦いでスキピオに敗れたとはいえ、彼が傑出した戦術家であることは疑いようないし、戦略家、あるいは政治家としての才は、スキピオを大きく凌いでいた。つまり、ハンニバルは、単なるカルタゴの名将などではなく、マケドニアのヤンキー王子やローマの禿げの借金王と同じ次元で評価されるべき人物なのである。それなのに、彼の功績を知るのは一部の軍事マニアと歴史マニアくらいで、普通の人にとっては、彼の名前が元になった映画の猟奇殺人犯の方が、いくらかメジャ

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    2010年10月04日
  • ハンニバル 地中海世界の覇権をかけて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     映画でハンニバルが引用されていて興味が湧いて。名前とアルプス越えは有名だがそれ以外は初めて知った。ハンニバルの故国であるカルタゴの場所もどういう国だったのかもまったく知識がなくアフリカにあったのは意外だった。無意識のヨーロッパ優越史観が強いのだろう。紀現前の世界はとても遠く文化的でないイメージがあったが、調べてみると古代ギリシャ、ローマ時代は西ヨーロッパよりも東ヨーロッパ、地中海周辺が発展していた。ハンニバルもそういう時代で活躍した人物なのだ。
     ハンニバルについての一次資料は無く、二次資料もローマ側の資料になるのでかなり歪曲されている。それでも資料があればまだいいのだが資料がまったくなく推

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    2013年10月16日