宮家あゆみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
#読書記録 #教訓 #孤独
- 孤独な性
- 「俺の邪魔をするなという態度から、愛する人と繋がりお互いに助け合いたいという態度に移行すること
- 男の孤独を理解するためには「孤独だが気に留めない」状態という無頓着さが重要になる
- 男の孤独の三つの形態
- 孤独だが気に留めない状態
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- 群衆の中の孤独
- 本当の孤独
- 社交によるサポートに「気づくこと」がサポートしてくれる友人の実際の数と同等かそれ以上に重要であること
- 社会的排除と孤独が繰り返された結果、鈍化し、麻痺したセンサーが過剰なリスクテイク、怒り、攻撃性といったものと組み合わされ、結果に対する認識が不足するようにな -
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Posted by ブクログ
ほぼ邦訳題の通り、「男はなぜ孤独死するのか」(あえて言うのであれば「孤独死」というよりは「(精神的に追い詰められての)自殺」であろう)について、原因を深く掘り下げ、また対策を考える1冊。
とは言っても、筆者は「男に『読書クラブに入れ』『芸術鑑賞をしろ』などと言っても一部の層にしか響かず賛同は得られない」と言いつつも、同様に「一部の層にしか響かない」であろう「規則正しい生活」「アウトドアの趣味を持つこと」を挙げており、これらの「対策」は男性の自殺にとって特効薬とはなり得ないであろう。
本書に曰く、男性は(ほとんど年齢とともに)交友関係を失うために孤独死しがちであり、その原因は社会的地位や金銭など -
Posted by ブクログ
・とっても身につまされる話だった。白人男性を基準に描かれてるけど、日本でもこの傾向は強そうな気がする(特に都会)。男性特有の性質もさることながら、社会が便利になって、他人に頼ったり地域の共同体の中で助け合ったりしなくても全然平気になってきているから、どんどん孤独な人が増えているんだろうね。そしてその傾向は自分にもあるなあと思った。他人と関係を結んだり保ち続けようとするのは、やはり煩わしい部分もあるので……。ちなみに今は田舎に住んでるけど、田舎は結構「共同体」の心が生きている気がする。まあ、それが煩わしいなと思うこともしばしばだけど。3世帯で住む家とかがほとんどなくなってきている現代においては、
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Posted by ブクログ
翻訳された文章ってなんでこんなに読みにくいんだろうなとおもいつつ 内容が興味深いのでぐいぐいと読む
アラサー女性ですが、よくおじさんに、女子会って会話のテンポすごすぎるよねーとかエネルギーやばすぎーみたいなこと言われる。なんか男の人って女の人の全力のコミュニケーションを茶化してくる感じがあり、それにもやもやしてたんだけど、そのもやもやを言語化してくれる内容だった。
自分たちが孤独に対してセンサーが鈍っているから、一生懸命コミュニケーションをとっている女性が羨ましい?的な感じなんだろうな
次茶化されたらなんと返すべきか
鬱病は女性の方が2倍なんだ へー!
村上春樹が引用されててやっぱすごい -
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Posted by ブクログ
男性は基本的に女性より人間関係が貧しく孤立しがちである。
男性も子供の頃はすぐ友だちを作れる。しかし成長するにつれ友情を維持するのに努力が必要なことを忘れる。
「一人前の男」は自立心が強く、問題が起きても他人に助けを求めず自分一人で解決し、弱音を吐かない、弱みを見せない…社会から押し付けられる「男らしさ」のイメージに洗脳されている面がある。困っていて大丈夫じゃないのに、手を差し伸べてくれる人に「大丈夫」と答えて助けを拒んでしまうような。
また男性は社会人になると社会的地位や金を求めるようになる。そうなると他人は競争相手になるから基本的に人間関係は悪くなりがちである。仕事がうまくいっているときは -
Posted by ブクログ
タイトルの通りの本で、男性が孤独に苛まれ圧倒的に女性よりも自殺率が高い理由を文化的、生物学的な面から分析し、はたしてどうすればいいのかということまでを解明している本。男性が孤独な環境に陥りがちなことは男性学などについて多少本を読んだことがある人は知っている人が多いと思うけれど、まず生物学的な観点も含めて分析されているところがよかった
そしてその女性とは異なる生物的な特徴やそれに伴う環境が男性を孤独へとさらに加速させる要因になっているなども説明されており、納得感も強かったし日本の男性学や男性の孤独について書かれた本にはない観点だったので、もっと俎上に載せてほしいと思った -
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Posted by ブクログ
本書は海外の事例なので、日本ではどうかを調べてみた。やはり、男性の方が孤独死する割合が圧倒的に多い。しかし、女性の方が一般的に長寿だから、一人暮らしは女性の方が多い。だったら女性だけ特殊な死因でもあるのかと腑に落ちない感じだったが、この「孤独死」の定義、死後早めに発見されたら当てはまらないらしい。それは、本書の〝なぜ“にも直結するのだが、多くの男性は人付き合いをしていないのだ。
この切り口で始めると、大凡の事が分かってくる。次に調べるべきは、「男性は何故人付き合いをしたがらないか」だ。そこで見えるのが男性的な競争社会や職場中心の価値観だ。
ー 本書の要点は、孤独の格差は明らかに存在し、現状 -
Posted by ブクログ
トーマス・ジョイナー氏の『男はなぜ孤独死するのか:男たちの成功の代償』は、現代社会において男性が直面する、見過ごされがちな「孤独」という深刻な問題に深く切り込んだ一冊だ。本書は、**「大人の男性は女性よりもずっと寂しい」**という衝撃的な真実を冒頭で提示し、その原因と対策を多角的に分析している。
男性の孤独は「無自覚な進行」
本書の核心にあるのは、男性の孤独が**「最初からではなく次第に孤独な性になっていく」という指摘だ。男性は、時間とともに孤独感を測るセンサーが鈍りやすく、知らず知らずのうちに孤独が進行していく。2005年のアメリカの自殺者数の約80%が男性であるというデータは、男性が不 -
Posted by ブクログ
ネットで話題だった本。
アメリカでの白人男性メインの話だけど、まあ日本でも大体同じことだと思う。
男は社会を作って群れたがる一方、競争に明け暮れて疲れ果て、競争のために疎かにしてきたプライベートな人間関係がそのうち破綻して、手元に何も残らなくなり、孤独ゆえの病気、加齢に従いセルフネグレクトに繋がり、早く死ぬか、自殺するか、になりやすいと。
つまりは男の生きづらさだし、それは男が作ったものだし、女の生きづらさと表裏一体ですけどねー。
友情を維持するための努力を男は払いたがらない、のフレーズには納得。
うちの家族も私以外男性で、すべて孤独症気味のタイプ。
老父も含めて、私には、この問題は身近に -
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