犬倉すみのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
拉致された10人の高校生が、リアル人狼ゲームで生き残りをかけ、頭脳戦を繰り広げる話。
映画が面白かったので小説も読んでみた。正直、ノベライズみたいな物を想像していてナメてたのだが、文章が上手く小説としても完成度が高い。
10人のキャラクターや背景、憎悪の円環関係など、構造も巧みで、それぞれの行動原理が理解しやすく腹落ちした。
人狼の正体や、なぜこの人がこんな行動に…、という理由も納得できるオチだった。その後シリーズ化されるほどの人気になるのもよく分かる。
伏線の回収、意外な行動の理由、人間心理として有り得る動機などなど、とても面白い小説だった。 -
Posted by ブクログ
今回の主人公の役職というか陣営は恋人
キューピットという役職は初耳
キューピットはゲーム前に恋人二人を選ぶ
恋人は片方が死ぬともう片方も死ぬ
ゲーム終了条件時点で恋人が生き残っていた場合は恋人陣営の勝利
ってか、これは条件厳しくね?
相当うまく立ち回らないと生き残れない
恋人が村人×村人、村人×狼、狼×狼、それぞれに危うさを孕んでいるなぁ
村人×村人の場合は吊りと噛みのリスク
村人×狼の場合は人狼勝利条件達成時までの生き残りリスク
狼×狼の場合は片方の吊りで即試合終了リスク
一番ましなのは狼×狼か?キューピットも含めて役職乗っ取りが比較的容易
でもまぁ、その分吊られるリスクは増えるか
いやぁ~、絶妙なバランスだなぁ
そして今回の参加者は全員経験者&希望者
いやいや、頭おかしいでしょ
人狼ゲームは確率的には参加者の半数は死ぬぜ?
どこぞの陣営が安全策を取ったら残り3、4人
最悪は一人しか残らんぜ?
経験者なのによく参加する気になるね
いや、むしろ経験者だから自分の力を過信してるのかな
あと、今回は「吊り」は自分たちで行う
勝手に首輪は絞まらない
この設定、より殺伐としていいねぇ
最終局面、普通の人狼ゲームじゃなく、賞金ありのゲームらしくてよろしい
そう考えると、キューピットが生き残って勝つって相当難しいんじゃね?と改めて思う
そして、最後の展開
この後の作品に続きそうな予感がしてよろしい -
Posted by ブクログ
登場人物が多くて、途中で誰がどうなのか分からなくなった。
確かに村人が勝利するために理性的に行動するか、自分の恨みを晴らすために衝動的に行動するかは興味深い。
文隆の恨みの小さいことが笑ってしまった。
最初に死んだ人たちの恨みも知りたかった。
漫画版も読んだが、所々はしょられてたり、追加されていたりするきがする。
ここまで命懸けなのは遠慮したいが、人狼をやりたくなってきた。
個人的には、人狼の戦略が恐ろしい。あんな奴が隣人は嫌だ。
最後の結末が衝撃的。確かに、人狼役は人狼のプロフェッショナルだった。
読み終わるのに一時間もいらないライト感はオススメ。
ただ、人狼のルールを知るのには使えない。
素直にパソコンで調べた方が早いし分かりやすい。 -
Posted by ブクログ
映画やドラマ、そしてソーシャルゲームでも話題となった『人狼ゲーム』
解説を読むと、その原点たるゲームは『Mafia』という名で1930年代にヨーロッパ東欧で流行り、後にアメリカで『汝は人狼なりや』。そして2013年に日本で『人狼ゲーム』として波及したと、ほぉ〜、知らなかった。
本作『人狼ゲーム』は、高校生が廃墟と化した施設に誘拐され、正体不明の者たちによって強制的に殺人を行わされるといった内容。度々、映画化やドラマ化されているので、私は何本か観たことはありますが、原作小説を読むのは今回が初めてです。
ライトノベルではないですが所々に挿絵があったり、登場人物の状況が章ごとに現れるので、比較的に読みやすく、1日で読み終わりました。
人狼ゲームの人気度と認知度を考えれば、面白さは言わずもがなですよね。 -
Posted by ブクログ
頭がお花畑の女の子が主人公。
殺すか殺されるかの頭脳戦としての人狼を期待しているのなら、今回は期待外れとしか言えない。
「好きな人を生き残らせるにはどうしたらいいか」を前提に、最初から最後まで行動している。
勝手に幻想を抱いて、勝手に裏切られた気になって、アホとしか思えない。
「Crazy Like A Fox」とは狐のように狡賢く抜け目のない、という意味だが、これではただの色情狂の色気違いとしか思えない。
それから最後に役職を教えてほしかった。
でも、一時間足らずで読めるライト感はこの作品の唯一と言っていいほどの数少ない美点であると思う。
そういえば、今回は「人狼はゲームのスペシャリストです」の発言がなかった。 -
Posted by ブクログ
「人狼ゲーム」をしたことがない人もいるだろう。
「人狼ゲーム」とは何か。
真実はどこにあるのか。狼はいったい誰なのか。
互いに探りあい、騙しあってそれぞれの勝利をめざす心理ゲームである。
ゲーム開始直後は情報がほとんどない。
ではいったい何をもって処刑される人間が決まるのか。
狼によるミスリードもあれば、自ら墓穴を掘っていく人間もいる。
妙に目立つ、あるいは存在を消そうとする、論理的に考えているふりをする。
どれもが処刑の理由になりうる。
結局、誰でも最初に処刑される可能性があることになる。
単なる娯楽として楽しむにはなかなか面白いゲームだと思う。
駆け引きも重要な戦略だし、相手側との心理戦は緊張感がある。
だが…自分の命がかかっているとしたら。
楽しむ余裕なんてあるわけがない。
ゲームに参加しなければ、それもまた死を意味する。
生き残る可能性に賭け、参加するしかない。
「怖いな」と思ったのは、命が掛かっているゲームの設定ではない。
どんな状況にもやがては慣れていってしまう、人間がもつ本質的なものだ。
感情を捨てなければ自分の心が壊れていってしまう。
だから防衛本能が働き、過酷な状況にもやがては慣れていく。
一日ごとに増えていく犠牲者。
他人の命を奪うために汚れていく自分自身の手。
死なないためには戦うしかない。
誰も自分を守ってなどくれないのだから…。
映画化されたものは主人公・愛梨の設定が少し変えられていた。
それでもほとんどは原作から大きく外れる内容ではなかった。
期待していなかったせいか、けっこう楽しく観ることができた。
この手の物語は、どうしてもより刺激的な方へと描写が傾きがちだ。
ありきたりの切り口ではなく、もっと違うアプローチだったらもう少し深い内容になったのではないかと残念な感じもした。
読みやすい若年層向けのこのジャンルにも、近いうちに読み応えのある物語が現れるような…そんな気がしている。