坂井優基のレビュー一覧
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この仕事をはじめてから よくするようになった
「念のための確認」
その大切さを再確認した。
また、ミスを防ぐために、二重チェックという方法がよくとられるが、
それでは人的ミスを防ぎきれない。
個人的には、何をやるにも責任の所在を明らかにしておかなければ、
誰も腹をくくらず結局一人でやるよりミスが増えてしまうことになりかねないと思う。
そもそも危機管理とは、注意喚起を二重三重に行うのではなく、
設計の段階でミスが起こり得ないプログラムにしておくことだ。
この考え方は非常に参考になった。
業務レベルにおとしこめば、かなり応用がききそうだ。
業界は違えど、危機管理の超プロである機長から学ぶこと -
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ネタバレ[ 内容 ]
20世紀の傑作旅客機ジャンボジェットの機長が飛行機の操縦方法を解説。
空港に到着してから飛行機に塔乗し、目的地に到着するまで、パイロットは何を考え、どう行動しているのか?一番大切なことは、失敗しないこと、事故を起こさないこと、乗客や乗員の命を守ること。
求められる能力は、操縦技術は2割にすぎず、残りの8割はシステムのマネジメントだ。
そのために培われた様々なノウハウは他のビジネスの現場でも役に立つ。
離陸、巡航、着陸のそれぞれを操縦、管制、気象の各側面から系統的に詳述する。
[ 目次 ]
第1章 基礎編(ジェットエンジン;ジェットエンジンの種類 ほか)
第2章 出発準備編(ディ -
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今までに無かった「操縦」に視点を絞った面白い本。
最近、航空機が趣味でいろんな本を探し漁っているのだが、どれもこれも飛行機の仕組みや計器の説明などで面白みが欠けていた。
しかしこの本はコックピット内のやりとりや、各タイミングにおける操作、対コーパイ・対管制官、対天気といった内容が、今にも目に浮かびそうな位、分かりやすく書かれている。
気がつくと「こんな時、キャプテンはそんなふうに考えているのか・・・」と色々一人で納得しながら読んでいた。
この先、飛行機に乗るとき「今のタイミングでこんなこと考えているんだろなぁ」と、今までとは違ったことを考えながら空旅を楽しめそう。
それくらい新しい観点を与 -
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生き残るためには「失敗しないこと」
状況判断の理想は、その仕事に関わっているすべての人がすべての情報を共有している状態
未確定、未確認でも一言それを沿えて情報発信すると、情報の受信量も増える
最も重要な決断は「悪い仕事」をしないと決めること
引き返す「判断基準点」を開始前に設定しておく。一度決めたらブレない。
- 気づいたことや気にかかることは口にする
- 誰かが言い出したことについては真剣に考える
- 自分のアイデアのアラ探しをする。どこか間違っていると思いながら検証する。
- 優先順位をつける。下位のものは切り捨てる。(すべてを実行することはできない)
CRM(CREW RESCUE -
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本書も、十年位前に購入したものだ。
筆者は、ボーイング747のパイロットだった人。
パイロットの視点から時系列的に、飛行へ道筋がの展開がされていく。
それだけでも興味が湧くというものだ。
しかし、悲しいかな本書は、PHP新書だ。
ブルーバックスの様な理系の観点での本ではない。
よって、専門用語の使用が意図的に抑えられているような気がする。
そこが残念だ。
政府専用機の747-400は、航空自衛隊としては用途廃棄になった。
JAL、ANA、航空自衛隊からは、旅客用の747は消えた。
本書も時代に置いて行かれてしまった。
※ ただし、NCA日本貨物航空は、747-Fと次世代型の747-8F -
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飛行機が運航する各フェーズ(出発準備、離陸、巡航、着陸)ごとに、操縦、管制、気象といった項目に分けて、飛行機をどのような操作で動かすのか、パイロットが何を考えているのか、管制の指示や悪天候に対してどのようなアクションをとるのか、といった点を解説したもの。
著者は、パイロットとして求められる状況判断やマネジメントの能力がどのように他のビジネスに活かせるかといった切り口でよく本を書く人だが、この本ではパイロットや飛行機の話に絞って書かれている。ほんとパイロットは、乗客には思いもよらないことを色々考えて操縦しているんだなあ、ということが改めて分かった。ところどころよく分からない専門用語が解説ナシ