城戸久枝のレビュー一覧

  • 子どもが作る弁当の日 「めんどくさい」は幸せへの近道

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    子どもにお弁当づくりをさせてもたせる試み。
    我が子の学校でも町をあげての食育の取り組みとして毎年行われているものの、何となく意図は分かるけど…くらいの理解力でしたが、これを読んでみて、もっとその裏に隠れていたコンセプトが見えてきました。
    弁当の日を始めた校長先生の考えがしっかりと伝わり、なるほど!と思うとともに、その輪を広げて子どもたちを救いたいという思いに涙してしまいました。

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    2022年06月10日
  • あの戦争から遠く離れて 私につながる歴史をたどる旅

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    「落葉帰根」という言葉を教えてもらったのは
    もうずいぶん前のことだった
    その時は戦争に関する一つのキーワードとして
    記憶していたような気がする

    この一冊を読み進めていて
    何度も蘇ってくることばが
    この「落葉帰根」だった

    壮絶としか言いようのない
    満州からの引き上げの中
    運命としかいいようのない
    満州残留孤児である
    城戸幹さん(孫 玉福)の半生を
    辿るノンフィクション
    時代が文化大革命の時代であったこともあり
    想像を絶する事柄が次から次へと
    襲い掛かってくる

    第一部の
    それだけでももの凄い衝撃的な内容である
    のてすが

    第二部として
    城戸幹さんの娘さんである著者の久枝さんが
    中国と関わって

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    2021年09月28日
  • あの戦争から遠く離れて 私につながる歴史をたどる旅

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    中国残留邦人となった著者の父親、祖父、著者自身を描いたノンフィクションの名作。

    戦後の混乱、文化大革命、満州国軍、帰国後の苦難、面子の文化、反日教育、そして親子の絆など、歴史から現代に繋がる読みどころが満載である。
    絶望的な苦難の末に、日本に帰国する事となった息子が、敵国の子供を育てあげた母親との別れのシーンは、本当に泣ける。

    2018年現在で、マイベスト・ノンフィクションです。
    ここまでの作品までの作品にできたのは、著者の父親や祖父の几帳面な血統を著者が受け継いだのだと思う。

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    2018年10月23日
  • あの戦争から遠く離れて 私につながる歴史をたどる旅

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    「日本人が日本で日本人として生きる」
    当然のことが難しい状態に陥る。
    そのようなことにはなりたくないなぁ。。。

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    2016年02月24日
  • 黒島の女たち 特攻隊を語り継ぐこと

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    ネタバレ

    新聞の書評を読んで。

    城戸さんの作品は2作目になる。
    親しみやすい文章と感性なので。とても読みやすいと思う。

    どういう経緯で書くことになったのかは、読み進めていくうちにわかっていくが、居心地の悪さを感じながらの取材というのが読み手にも伝わってくる。

    途中から完全に映画監督の小林広司さんとちえみさんの話になる。
    (三分の一くらいはそうかも?)
    黒島についてドキュメンタリー番組を制作し、その後病気と闘いながら本にして残したい、と執筆された小林さん。
    看取った後、その遺志を受け継ぐように黒島に行くようになった奥様。

    黒島の歴史というよりは、何となく、お二人について書いた本のような印象に。

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    2017年04月17日
  • 黒島の女たち 特攻隊を語り継ぐこと

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    タイトルから勝手に想像していた内容(戦争体験を現在に語り継いでいる黒島の女たち)とは随分違う。記述もストレートではない。継がれているのは「黒島」体験と読みましたが、著者と黒島の関わりが今一つ判然としません。小林広司さんご夫婦の闘病記の件は読ませます。

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    2017年04月15日
  • 黒島の女たち 特攻隊を語り継ぐこと

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    作者がどのようにして「あの戦争」を語り継ぎたいのか、という意気込みについてはよくわかった。しかし調査が足らない。当時のことについて、資料面からの調査が全然されていない感じだし、ひとりひとりの証言者の話が薄い。
    「インターミッション」とかいう言葉遣いは「あの戦争から遠く離れて」を彷彿とさせる。「あの戦争~」の語り口を語彙もそのままで繰り返しているのは、無理があるし、苦し紛れな感じがする。方法論を語りたいのだったら、城戸さん自身の私生活を入れ込むとか、調査の方法について語るとか、もっとやりようがあったのでは。小林監督が亡くなるまでの描写は読ませたが、それよりは黒島で起こったことを読みたかった。黒島

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    2017年03月27日