浅岡雅子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
借りたもの。
認知行動療法に基づくセルフカウンセリングの仕方を説明。また、うつ、パニック症、脅迫症の人々の心理状態の解説もある。
イギリスの調査で、認知行動療法を用いた回復の割合が、うつ病の場合約50%、パニック症、脅迫症の場合は約75%、薬物療法に比べて再発しにくい(p.23)との事。
投薬治療を否定はしない。ただ、二刀流で治療の可能性は大いにあると思う。
各症状に対して、認知行動療法ではどのような目的をもって、段階を踏んで治療していくかがよくわかる。
対人での治療では、クライアントとの信頼関係を築くことから始まっているけれども。
その中で、どう進めてゆくか(ゴール)を明確・共有し、ワーク -
Posted by ブクログ
ネタバレ認知行動療法の専門医と医療系ライターをされている方が書かれた本です。
とても分かりやすく、やさしく、かつ患者が読むことも想定して書かれている良書だと思います。装丁や書体やイラストなど書籍全体に優しい印象があり、心が疲れている人にも読みやすいと感じました。
認知行動療法ってなんだろう?という入門書の役割もあり、自分で病気を克服したいと努力されている方へのサポートにもなり、昨今メンタル疾患が増えつつあると言われている社会においての知識のブラッシュアップにも役立つように思います。
同テーマの本がたくさん出版されていますが、難しそうな本を読むよりも少し易しく感じる本を熟読するほうが基本を押さえられると -
Posted by ブクログ
私は、いわゆる第二世代行動療法時代の人間である。
諸先生方が「"認知"を認める」派と「"認知"は"観察できる行動"じゃない!」派の先生方がバトルしていた時代であった(遠い目)。
そんな私にとっては、現在の認知行動療法(以下CBT)隆盛の状況を見るにつけ、感慨ひとしおなのである。
まあ考えてみれば、行動は何らかの判断のもと行われているわけで、その"判断のもと"を無視して表に出てくる"行動"だけを切り出してどうこうするのには限界があるわよねえ確かに、と今となっては思う。
「行動じゃねえじゃねえか」派だった俺、若かったぜ。
さて、本書はそんなCBT関連書籍の中でも"セルフCBT"、つまり自分でで