倉野憲比古のレビュー一覧

  • スノウブラインド

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    ミステリーとして読んで、読み終わって驚きました。
    ミステリーの分野でここまで心理学の要素を取り入れられているとは。
    心理学を学び始め、トラウマを勉強したために魔女裁判にも興味があったので、この本を書くのにどれだけ努力されたのかと思うと並々ならないものであったのだろうと思う。
    これがデビュー作と聞き、次への期待は大です。

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    2010年09月14日
  • スノウブラインド

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    ネタバレ

    孤立した洋館、完全な密室、あー定番のそういう感じね……と見せかけての!
    仕掛け自体は変な話「アンチミステリにまあまあありがちなやつ」って印象ではあったのですが、幻想的・悪魔的なモチーフの活かし方がすごく上手くて読み手のこちらまで物語世界に捕らわれてしまいそうな雰囲気が素敵でした。

    なんていうか、見え見えのトリックで目を眩ませて本当のトリックを隠してる部分がさすがだなーと思った部分があって(いくらネタバレフィルタかけてるとはいえあんま大っぴらにしたくない)
    騙されながら読む読書体験が好きな人はとても楽しめると思います

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    2024年06月30日
  • 墓地裏の家

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    吸血鬼・ストリゴイを信奉する異端の宗教、というだけでいかにもおどろおどろしたホラー的な雰囲気が漂うホラーミステリ。怪奇趣味や心理学の薀蓄もいろいろあって、好きな人にはとっても楽しめます。ちょくちょくホラー映画ネタが登場するのも、好きな人にとっては嬉しいところ。
    怪奇趣味のわりに、事件は案外地味? そもそも他殺なのか自殺なのか、というような事件なので、派手派手しい現場ではないのですが。それでも全編に漂う陰惨な雰囲気は印象的。
    ミステリとしても、考えさせられます。ラストで真相の解釈が人によって分かれる点も、はっきりしていないといえばいえないのだけど。ホラー好きな人はホラーの、ミステリ好きの人はミス

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    2011年07月21日
  • スノウブラインド

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    雪に閉ざされた館、当然のように起こる殺人、精神論、魔女学、そして悪魔憑き……なんてまあ私好みの要素が揃っていることか! 静まりかえった冬の夜中にとっくりと読みふけりたい一冊です。
    途中でこれはいったいどういう物語になっちゃうのか危惧しましたが。読み終わってみると、文句はなしにミステリでした。示唆的な要素の数々も、それと分かって初めて驚愕。ありがちなあのトリックにも、予想したのと違う方向から引っかけられたような。そしてタイトルの意味にも納得。いわゆる王道の謎解きミステリとはやや違うけど、こういうの好きだなー。

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    2009年12月31日
  • スノウブラインド

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    「葉桜の季節に君を想うということ」「イニシエーション・ラブ」の次はこれを読め!
    と帯に書いてあったので読んでみたんですが、その2作品とは全然違うと思いました。
    結末も驚天動地とまでは言いがたく…(途中から何でもアリになってしまって、もはやどんな展開も驚かなくなる)

    ただし、帯にある2作品の系統の本格ミステリとして読まなければ、結構楽しめる作品でした。それはそれ、これはこれ。
    最初あまりに登場人物が少なくてミステリとしてどうなるのかと思ったけど、なかなか意欲的な展開になって、トリックの微妙さ・世界観の薄さを勘案しても、全体的には面白く、最後まで読ませる力はあると思う。
    私のような素人からすると

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    2012年02月05日
  • スノウブラインド

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    ミステリーっていうジャンル内での外れ値的な立ち位置。
    これは良い意味で。

    心理学・魔女裁判・映画に精通している人が読むと、ぉ!っと思うような細工がいたるところにあります。

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    2009年10月07日
  • スノウブラインド

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    最初の方がゴチャゴチャしてて難しい本だった。
    最後は面白かった。

    バラバラに

    解体して




    …。

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    2015年06月19日
  • スノウブラインド

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    葉桜やイニラブを引き合いにした帯に惹かれて手に取ったのだけど、正直期待外れだったかな。とは言え、後半の超展開やその意気込みが魅力的で、嫌いにはなれない不思議な作品。

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    2012年11月21日
  • スノウブラインド

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    「お約束」のあのトリックの匂いがぷんぷんしていたので身構えていましたが、「え、そっち!?」と思ってしまった私はたぶん罠にはまってしまったのでしょう……。後半の超展開を受けてのラストは、ある意味落ちるべきところに落ちたという感じでむしろ納得。

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    2012年11月12日
  • 墓地裏の家

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    ネタバレ

    夷戸武比古が依頼されやってきた古い塔のある家。印南家。吸血鬼を崇拝する宗教の教祖である印南尊血。館に住む信者たち。信者総代の南牟礼。急に観覧車に取りつかれ自分の部屋から一日中観覧車を見つめる尊血。彼の妻・妙からの相談。相談中に起きた尊血の先妻の娘・美盤の殺害。密室の中で首を切られた美盤。大学近くの喫茶店での相談。殺害された妙の実子である新太。すべての事件を自殺と考える根津。尊血の殺害。妙の不幸な生い立ちと事件の関係。尊血に代わり教祖になる理々人の秘密。吸血で人を操る犯人。教祖の座をねらう南牟礼。

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    2012年10月23日