倉野憲比古のレビュー一覧

  • スノウブラインド
    ミステリーとして読んで、読み終わって驚きました。
    ミステリーの分野でここまで心理学の要素を取り入れられているとは。
    心理学を学び始め、トラウマを勉強したために魔女裁判にも興味があったので、この本を書くのにどれだけ努力されたのかと思うと並々ならないものであったのだろうと思う。
    これがデビュー作と聞き、...続きを読む
  • 墓地裏の家
    吸血鬼・ストリゴイを信奉する異端の宗教、というだけでいかにもおどろおどろしたホラー的な雰囲気が漂うホラーミステリ。怪奇趣味や心理学の薀蓄もいろいろあって、好きな人にはとっても楽しめます。ちょくちょくホラー映画ネタが登場するのも、好きな人にとっては嬉しいところ。
    怪奇趣味のわりに、事件は案外地味? そ...続きを読む
  • スノウブラインド
    雪に閉ざされた館、当然のように起こる殺人、精神論、魔女学、そして悪魔憑き……なんてまあ私好みの要素が揃っていることか! 静まりかえった冬の夜中にとっくりと読みふけりたい一冊です。
    途中でこれはいったいどういう物語になっちゃうのか危惧しましたが。読み終わってみると、文句はなしにミステリでした。示唆的な...続きを読む
  • スノウブラインド
    「葉桜の季節に君を想うということ」「イニシエーション・ラブ」の次はこれを読め!
    と帯に書いてあったので読んでみたんですが、その2作品とは全然違うと思いました。
    結末も驚天動地とまでは言いがたく…(途中から何でもアリになってしまって、もはやどんな展開も驚かなくなる)

    ただし、帯にある2作品の系統の本...続きを読む
  • スノウブラインド
    ミステリーっていうジャンル内での外れ値的な立ち位置。
    これは良い意味で。

    心理学・魔女裁判・映画に精通している人が読むと、ぉ!っと思うような細工がいたるところにあります。

  • スノウブラインド
    最初の方がゴチャゴチャしてて難しい本だった。
    最後は面白かった。

    バラバラに

    解体して




    …。
  • スノウブラインド
    葉桜やイニラブを引き合いにした帯に惹かれて手に取ったのだけど、正直期待外れだったかな。とは言え、後半の超展開やその意気込みが魅力的で、嫌いにはなれない不思議な作品。
  • スノウブラインド
    「お約束」のあのトリックの匂いがぷんぷんしていたので身構えていましたが、「え、そっち!?」と思ってしまった私はたぶん罠にはまってしまったのでしょう……。後半の超展開を受けてのラストは、ある意味落ちるべきところに落ちたという感じでむしろ納得。
  • 墓地裏の家
    夷戸武比古が依頼されやってきた古い塔のある家。印南家。吸血鬼を崇拝する宗教の教祖である印南尊血。館に住む信者たち。信者総代の南牟礼。急に観覧車に取りつかれ自分の部屋から一日中観覧車を見つめる尊血。彼の妻・妙からの相談。相談中に起きた尊血の先妻の娘・美盤の殺害。密室の中で首を切られた美盤。大学近くの喫...続きを読む