天野敦之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書は、下記のような4章構成1.会計の基本2.企業の財務状況の大局的捉え方3.企業活動を会計的視点で捉える4.ビジネス成功への鍵1、2、3章は、言うまでもなくPL/BS/CFの話。ビジネスマンなら当然理解しておく内容であるので、私にとって目新しいところがなく、退屈であった。が、4章は、他の章と赴きが全く異なり、著者が考える企業哲学を展開する。それによると、企業の第一義を「金をもうける」ことにおいてはならない。「お客様のお役立つ」ことこそ、ビジネス成功の鍵である、と主張する。最初は「そんな青臭いこといってもねー」と思っていたが、最後のほうではすっかり説得された。この本に出会えてよかった。
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Posted by ブクログ
「君を幸せにする会社」
クマ太郎社長がホテル再建に取り組む話。経営は決して、合理化だけではうまくいかないということが書かれていたように思う。企業は社会から必要とされないと生き残れない。それは顧客からも社員からも。
一方でそれを追求することは必ずしも簡単なことではない。例えば、ユニクロは人々の生活を良くしていると思うし、企業理念も立派だし、優秀な社員がイキイキと働いているようにも思う。一方で、最近、新卒社員の残業問題は大きな波乱をよんでいる。
うまくいっていると思える企業でも、必ずしも全て理想的と言える環境ではないようだ。
ただ、サイズが大きくなり過ぎるとコントロールは難しいのかもしれない。
だ -
Posted by ブクログ
本書は「父親からリゾートホテルの経営を引き継いだクマ太郎が、倒産の危機に瀕しながら、経営において大切なことに気づいて業績を改善させ、さらに社員もお客様も自分自身も深い幸せを味わえるようになるまでの物語」です。(筆者によるあとがきから引用)
現実はこう上手くいかないだろうなと思いつつ、途中のマーケティング論の一部が、「100円のコーラを1000円で売る方法」(永井孝尚著、中経出版)とかぶっていたり、「物事にはすべて陰と陽の二面があって、長所も短所も光の当て方の違いに過ぎない」(=地球のまわりの月のごとく、普段真っ暗な所も、光を当てればそこは輝いて見える)といった言葉にはっとしたり。
てな感じ