保井俊之のレビュー一覧
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ネタバレ関連した情報が多すぎてふせんだらけになり、全然読み進められなかった本。この本はこれから動き出せるような情報や知識がちりばめられているので、そこに自分からアクセスできるかどうかでこの本の価値が決まると思う。
そしてこの本を読んでいると単なる知識本ではなくて、読みながら内省することができる。
パワーワード
対話とは、単なる意見交換ではなく、自分の中をリフレクティブに掘り起こしていく能力。
ダイアローグとは、誰かと言葉のやり取りをしながら、あなたの無意識に眠っている知恵にアクセスして、直感的な気づきを得る方法。
対話とは、単に相手と話をするものではなく、自分の外の人との対話、自分の中の小人との -
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無意識との対話を対話形式で綴った本。
現在の時代の流れを踏まえて、近代合理主義や討論などと無意識との対話を比較しながら、様々な対話の方法から、対話によって得られる可能性までを幅広く解説、または推論している。
対話は4つの行動からなる。聞く、尊重する、貯める、出す。また、内省的なものと生成的なものがあり、内省的なものは対話をしながら自身の無意識に気づくというもの。生成的なものはブレインストーミングなど、何かを産み出すためのもの。
著者たちの知識の幅が非常に広く、とても示唆に富んでいて面白い。
モヤモヤしている人や、協力して何かをやりたい人にオススメです。 -
Posted by ブクログ
題名から何気なく気になって借りた本だったが、最近自分が考えていたことを言語化してくれていた本だった。
現代では西洋的な合理主義が浸透し、効率や正しいかどうかを追求することが普通になっている。
そのため自分にとっての正しさだけで持って他人を非難したり、正しいかどうかの価値観に揺られて精神を崩する人が増えているように見える。
本書は近年、マインドフルネスやダイアローグなどの自身の内面との向き合うことが必要だと感じる人が増えた流れを説明している。
近代合理主義とは違った、古層の論理こそ今一度注目されるべきであり、合理主義から離れて自分の無意識との対話を大事にしたいと思った1冊。 -
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先日、某研究会でとてもおもしろく話を聞かせていただいた。前野先生の本。
読み終わってもなんとも不思議な感じです。最近は洋書の翻訳本を読むことが多いので、多分意図されて作られているのでしょうが、全くロジカルではない。
でも最後には納得感。これがダイアローグかな。
日々のロジカルな世界で過ごしている中でのモヤモヤ感、無意識(古層)としての理解を、対話なかから読み取れるように構成されたのかなという感じです。
欧米と日本人の時間の捉え方、一直線と円は面白い。でも多分私は一直線的な感じ。相当欧米的な考え方にやられてますね。
もうすこし、また日本人らしさを考えてみようかな。
まあ、数ヶ月に一度の自分メン -
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タイトルが「日本の売り方」となっているが、中身のほとんどは地域活性や起業、新事業開発に必要な「協創力」について解説されたもの。「システム思考」「デザインシンキング」「つながり」「右脳思考」など、昨今人気の取り組みがキレイにまとまっており、とてもわかりやすい。大切なのは「脳の使い方」であり「人との協働」で、こういう考え方は日本人に合うのではないか。ただ、こういったことは「体験」しないと理解できないかもしれなくて、その意味で質の良い活動に参加することはとても大事な気がする。結果的にそういう思考で生み出されたものは世界に受け入れられるということだろう。
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「協創力」は「システムズアプローチ」X「場」、そして「協創力」は本来日本人に備わっている資質として、改めてそれを体系的に運用することこそ、これからの『「日本」の売り方』と説く。
東北大震災以後、市井の人々が様々の協力を重ねて日本を混乱から守ったり、企業が企業の枠を越えて一致協力し工場などが当初の予定をはるかに上回るスピードで再稼働にこぎ着けた例を挙げ、更に仏教からくる因果のループなどから日本人こそ「協創力」に向くと持ち上げるのだが、冒頭での国際商戦で残念な結果に終わる理由が気になってしまう。ここでは国際基準的なマネジメントの手法を持たず、仲良しクラブ的オールジャパン弱者連合が敗因と分析してい -
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前野さんと保井さんとの対話形式で話が進む。
なので、テンポよく読めるかと思いきや、苦手な歴史的背景などが出てきたので、個人的に頭に入りにくかった。
元々、無意識と対話する技法(ダイアローグ)を書いてある本なのかな?と思って手に取った。
しかし、ダイアローグのルーツや日本と世界の比較、日本での活用事例など大ローグを中心にして発展させた内容だった。
あぁ、わたしの勘違い・・・
本書の中で、印象手にな言葉があったので、少し深堀する。
ダイアローグに関するQ&Aの中で、理論から離れられないがどうしたらいい?という問いに
「無意識にから湧き出る言葉が理論的なものであってもよい。
そこに込められ -
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facebookやツイッターに代表される「つながり」が社会を活性化させるキーワードという話です。
どこかで言われているような話だなーと感じつつも、それをビジネスへ、日本再生へという意味で改めて注目すると、なるほどなと思いました。
やり方は簡単で、垣根なく、お互いフラットな立場で意見交換し、それを誰にでも理解できるように視覚化。そこから問題点・解決策が見えてくるという、一見目新しく無いようにみえて、なかなか出来ていない方法を提唱しています。
ビジネスを考えている方や、組織の中の方、何か手助けしたい方。何かやろうと考えている方は誰でも読みやすい本だと思います。