石田穣二のレビュー一覧

  • 新版 伊勢物語 付現代語訳
    何故か、同時に購入したビギナーズクラシックよりこちらから着手。訳文がいいですね。成人から死ぬまでというのが昔男の人生の重みを感じてイイと思います。原文も源氏物語ほど解りにくくないような。ひじきを贈られても困りますが。最終段はちょっと泣けますね。どんなにイケメンでブイブイ言わせてても老いるし死ぬんだよ...続きを読む
  • 新版 枕草子(上)
    岩波文庫は原文でありつつも旧表記が非常に読みずらいので、他の出版社の枕草子も読もうとこれの電子書籍を購入。原文と註を照らし合わせて読み、そして現代語訳と非常に時間掛かりましたが読み終わりました。(下)もまだ序盤ですが読み始めました。
  • 新版 伊勢物語 付現代語訳
    在原業平をモデルにしたとされる歌物語。作者も成立年代も不詳だそうだが、源氏物語に影響を与えたとか。歌の機微に通じていることが必須とされた時代であり言葉に対する感覚の鋭さに感心することも多かった。千年以上前の文学が今の美意識にも通じている伝統に想いを馳せるきっかけになる。
    解説がやや古いのが残念。
  • 新版 伊勢物語 付現代語訳
    古今和歌集を読んだときに、伊勢物語と多数の歌が含まれていることを知り、元ネタのほうを読んでみた。古今の中でも、詞書がそのまま載せられているものも多かったが、段によっては、それほどストーリー性のないものもあり、個々の段というよりは、作品全体を通して業平の物語に仕立ててある。源氏物語への影響など、解説も...続きを読む
  • 新版 伊勢物語 付現代語訳
    気軽な短編集って感じですよね。古典だけど。
    角川ソフィア文庫は、現代語訳も全部あるし、読みやすいと思って気に入ってます。
  • 新版 伊勢物語 付現代語訳
    何度も読みたい。
    酷すぎて笑ってしまうところもあり、いかにも風流なところももちろんあり、ふとした時に歌を思い出せたら良いなあと思います。

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    秋の夜の千夜を一夜になずらへて
    八千夜し寝ばや飽く時のあらむ

    秋の夜の千夜を一夜になせりとも
    ことば残りて鶏や鳴きなむ
  • 新版 伊勢物語 付現代語訳
    最初期の歌物語。
    受験期にも思っていたけどやっぱり和歌って難しい。現代語訳と照らし合わせても2回目読んでようやくなんとなく分かるかなというところ。

    面白いと思ったのは、昔はほいほい浮気し放題だったということ。夫が浮気をすれば妻も浮気する。互いの浮気性を非難して和歌の応酬をかける。今よりよっぽど壮絶...続きを読む
  • 新版 伊勢物語 付現代語訳
    何回読んでも内容を全く覚えることがないため、いつでも新鮮な気持ちで読み返しています…。私だけでしょうが。

    お手付きの田舎女に対するあまりにもつれない仕打ちとか、最初は気取っていた女性の行儀の悪いところを見てすっと冷めてしまうところとか、何だか妙〜にリアルで、今も昔も人の心は変わらないんだなあ、とし...続きを読む
  • 新版 伊勢物語 付現代語訳
    在原業平の一代記。歌物語。125段から成り立つ。田舎者の男などが主人公として扱われることもあるなど、完全な一代記とはいえない。
    基本的には『男』と『女』なので『業平とおぼしきもの』と書かれている第1段を飛ばして読んでしまったら誰なのかわかりかねます。
    一代記ということからもわかるように書かれている歌...続きを読む