三島芳治のレビュー一覧

  • 衒学始終相談 2巻
    「げんがくしじゅうそうだん」と読む。

    「人の心の復興」を目指す「先生」と、「先生」の助手になって安定した就職を目指す学生の問答を中心とした漫画の2巻目。
    「先生」は「人の心の復興」のために、学問の領域を超えた研究をしているが、やっていることは戦闘機の開発や、汚染水処理、核実験など、世界を混乱させる...続きを読む
  • 児玉まりあ文学集成 (3)
    第十五話「たまえサーキット」はまさしく黒沢清「キュア」や伊藤計劃「虐殺器官」やJ・G・バラード「コカイン・ナイト」ではないか。

    また第十八話「エンド オブ 文学」の

    好きという
    言葉の持つ
    全部の意味で
    児玉さんが
    好きです
    交際して
    ください

    という104pの台詞はまあいいのだが、105pの...続きを読む
  • 児玉まりあ文学集成 (3)
     WEBでも更新される度に一つ前から読み直してるし、なんならそうでなくとも読みに行くことがあるから、特に真新しい読書経験ではなかった。が、その分本作の素晴らしさを再確認した気がする。
     今回はざっくり言えば、事物の認識(の歪み)に関するお話が多かったのかな。詭弁と言えなくもないが、どの話も読んでいて...続きを読む
  • 児玉まりあ文学集成 (1)
     版画のような独特なタッチで、思弁的な会話に彩られて綴られる、ラブコメディ(…なのか?)。言葉遊びを通じて展開していくストーリーには、SFにも通ずるものがあると感じた。
     漫画という媒体でしかできないような表現に挑戦しているか、というと分からない。ただまあ、絵を交えて綴られるからこそ、この味わい深さ...続きを読む
  • 児玉まりあ文学集成 (2)
     今回は、殊更読み替えることが主題になっていたように思う。
     物凄く好きな漫画なんだけど、一読しただけでは内容が掴みきれた気もせず、どうにも感想がまとまらない。
     エピソード一つ一つで、異なったギミックを題材として語りが行われるのが凄く好き。関係性が進展すればもっと好みなんだけど、なんだか唐突に終わ...続きを読む
  • 児玉まりあ文学集成 (2)
    いやー……すごいよこの漫画(溜息)。
    文芸を漫画に、という作品数あれど、文学をそのまま生きる高校生、を。
    つまり血肉化しているんだと思う。
    長篇→断章→それはこの世界がそのように出来ているから→めまいが僕をおそった→ものの見方の変化→妹?
    西洋文明はすべてアルファベットでできている→レゴ=言葉→欠点...続きを読む
  • レストー夫人
    独特な空気と、版画のような絵のタッチが印象的。
    風変わりな登場人物が次々に出てくるが、作中の淡々とした雰囲気に押されてか、嫌悪感は起こらず、特定の人物に思い入れを持つこともなく。
    自分じゃない誰かの頭のなかを覗かせてもらったような気分になった。
  • レストー夫人
    レストー婦人は多感で感情が地滑りしやすい少女ではなく聡明で気丈かつ優美、絵に描いたような絶対少女です。
    彼女を取り巻く人々のアレコレを洒脱なセリフ回しで描いています。
    最後にレストー婦人の本質が分かるくだりは少しばかりのカタルシスがあります。それが非常に心地よい。
  • 衒学始終相談 1巻
    ・「児玉まりあ」の三島さんが!
    ・「衒学始終相談」←「弦楽四重奏(団)」。
    ・漫画に移し替えられた文学。期待。
  • 衒学始終相談 1巻
     現実の不確かさを教えてくれる様な気になります。

     女の子からCGを作ったり、人間から心を分離したりと不可思議な事を成す先生が何者なのか気になりました。
  • 児玉まりあ文学集成 (2)
    独特の筆致、筆っぽい柔らかい無駄がない絵で文学しちゃってる少年少女の話。
    笛田くんもまりあちゃんも変なんだけど尊い。
  • 児玉まりあ文学集成 (2)
    すてきなワードセンスに毎回驚かされます。
    こういう独特な作品に出会えると嬉しい気持ちでいっぱいになりますね。
  • 児玉まりあ文学集成 (3)
    まさかもう付き合うことになるとは!
    不思議な関係のカップルで、いいなーと思います。文学って素敵なものですね。
  • 児玉まりあ文学集成 (1)
    全3巻。文芸部部長の児玉まりあと入部志願の笛田君。「文学とは何か」試験をクリアしなければ入部はかなわず、答えを探しながら二人は彷徨する。笛田君に見えている児玉さんは、実体からデフォルメされているらしい。文学×ラブコメの振幅が大きすぎて、どこへつれていかれるのかわからないのが魅力。おかしいのは誰?
  • 児玉まりあ文学集成 (1)
    絵がゆるーいのに、すごく哲学的かつ文学的で、その何とも言えないミスマッチさがよかったです。
    続刊も買います!
  • 児玉まりあ文学集成 (1)

    文学を遊ぶ

    これ自体は文学作品ではなく、文学について語り、文学で遊ぶ作品。あまり見たことのない作風で、個性的で楽しめました。固有の作品についてではなく文学そのものについて話している点が良いです。
  • レストー夫人
    ようやっと買えた。明快な課題解決型のお話ではないんだけど、そして一見拙いような淡々としたような絵だけど、それ故に神聖さが生まれる作品になっている。おすすめしたい作品。
  • レストー夫人
    画の感じが好き。表情がないようである。レストー夫人がどんな話なのかとても、気になる。概要だけ渡されて戯曲を書くのかな。想像できて面白い。
  • レストー夫人
    批評を読んで購入しました。こういうタイプの絵のものは初めて読みました。空間が多くて不思議な感じです。でも、なんだが心地いいです。不思議な風が吹いているような感覚です。
  • 衒学始終相談 2巻
    この作者にしては、読みやすい一冊だった。上手くなったって事なのか?丸くなったって、事なのか?俺の調子が良かっただけなのか?

    や、面白かったですよ。
    小難しい、スペースダンディ。って感じ。