三島芳治のレビュー一覧
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職業柄、この漫画はとても興味深かった。
言葉の役割、なにより文学とはなんなのかをシュールに、可愛らしく、ときに鋭く描いた作品。
比喩表現は、新しい言葉と概念とイメージを作り出す。
疑問符は無数の疑問をこの世に生み出し、文末表現は人の性格を支配する。
文学が私たちにもたらすさまざまな影響を、児玉さんが、笛田くんを指導することを通して、可愛く説教してくれる感覚になる。
文学的やり取りのなかで、児玉さんと笛田くんがただイチャイチャしているようにも見える、それも面白い。
私たちがどうやって気持ちを表すのか…。どんなことをではなく、どうやって、というのがポイント。
言葉と内容の関係を、器とその中身 -
Posted by ブクログ
ネタバレ第十五話「たまえサーキット」はまさしく黒沢清「キュア」や伊藤計劃「虐殺器官」やJ・G・バラード「コカイン・ナイト」ではないか。
また第十八話「エンド オブ 文学」の
好きという
言葉の持つ
全部の意味で
児玉さんが
好きです
交際して
ください
という104pの台詞はまあいいのだが、105pの黒髪少女の後ろ姿の唐突さよ!
こえーよ! 謎すぎるよ!
そして「第二十話 いとこエクソシスム」……ぜんっぜん関係ないかもしれないが「青春ブタ野郎」の牧之原翔子を連想したり、この話の不思議さって思い出すものがあるけれどなんだろうと考えてみた結果、この漫画の1,2巻を読んだあとの不思議さだと気づいて呆 -
Posted by ブクログ
シュールさと、かわいらしさと、そして抽象度の高い問いかけと。
独特な台詞回しも含めて唯一無二の雰囲気がいい。
ストーリーがないようである。文学的なようで日常的。主人公の妄想と現実。それぞれのお話が、妙にアンビバレントで面白い。
笛田くんの無自覚な妄想も健在。
とても危ないやつなのだけど、児玉さんは自分の世界を守るために笛田くんを放置してる。
あの写真は何を意味するのかとても気になる。
最後の井上さんの話が好き。
誰にも声が届かない=言葉が届かない
だから誰とも言葉を交わさない。
自分だけの言葉の世界に閉じこもる。
実は悪いサイクルが進んでいるって話。
文学の本質に近づくことは、現実世界から