鬼丸昌也のレビュー一覧
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鬼丸さんに出逢ったのは2010年の春でした。
初めて聴く彼の話の内容…貧困の他に地雷原に苦しむ国々や子どもが内戦の戦力として誘拐され一人の大人として生きていけなくなるほどの傷を負ってしまう問題を抱える国々がある。しかも、その要因を作りだしているのは他ならぬ先進国に住む私かも知れないという事実…にショックをうけながらも、彼の話に引き込まれていった。
以来、何度、鬼丸さんの話を聴いたか分からない。
回を追うごとに話の厚みが増していくが、話の根幹は同じ。しかし、毎度ながら感動し、身体が熱くなり「自分も何かせずにはいられない!」という気持ちになる。
講演というものによく出掛ける私だが、これほどまでに -
Posted by ブクログ
「世界平和が夢だ」なんて言うと、ごもっともな半面、なんだか現実離れして理想ばかり言っているように聞こえてしまう。
それでも、この本を読むと、本当に世界の平和のため、人々の幸せのために、小さなことをコツコツと積み上げている人たちがいるのだ、ということに気づく。
世界平和なんて無理、という気持ちから、皆がコツコツと土台を積み上げたら、世界平和に少しずつ近づき、手が伸ばせるのではないか、という気持ちに変化してゆく。
責任ある生き方って、どういうことだろう。
自分にできることって、何だろう。
少し立ち止まって、そういうことを考える時間が持てる本だと思った。
無理はできないけれど、出来ることから少しずつ -
Posted by ブクログ
カンボジアの地雷やポル・ポト派の虐殺、ウガンダの少年兵、ルワンダの虐殺の話があり、そこでの活動が語られる。そこで救われていく人達のくだりは電車では読めない。
筆者の魅力は弱さをさらけ出していること、読者とそれほど変わらないんだよということを伝える熱意があることだと思う。
「人は微力だが無力ではない」という言葉がそれをよく表していると思う。
ときどき出てくる仏教用語も、筆者が実体験として理解しているためか、すんなりと入ってくる。
いきなり大きなことをできなくても、少しずつやればよい、やってみることが大切だということをあらためて学んだ。
プレゼンやコミュニケーションの技術も紹介されていて、そ -
Posted by ブクログ
NPO法人テラ・ルネッサンス創設者の鬼丸さんの本。
話が抜群にうまい人だと紹介され、講演会の整理券がついたこの本を買ってみた。(結局、講演会にはいけなかったのだが)
「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」を目指して地雷撤去や子ども兵の問題に取り組む団体のトップなだけに、力強い言葉がたくさん散りばめられている。
特に何度も出てくる「すべての人に未来をつくる力がある」という言葉は印象的。自分も心からそう思う。
前半はテラ・ルネッサンスの活動や著者の生い立ち、夢の持ち方、後半はプレゼンやワークスタイルの具体的なやり方が書いてある。
前半部分は心を摑まれる部分がたくさんあったので、個人