山内昶のレビュー一覧

  • 経済人類学への招待 ――ヒトはどう生きてきたか
    「経済成長とは何か? 豊かさとは何か?」ということに関して、読者に新しい視点とともに再考を迫ってくる書。

    「未開社会は貧しくて、知能が低くて、その日暮らしの原始的な生活を営んでいる」とする、未開社会への偏見のほとんどは虚構であり、彼らは調和的な倫理観にもとづいた社会経済を営んでいた。

    人の営みと...続きを読む
  • 経済人類学への招待 ――ヒトはどう生きてきたか
    豊かさの指標を、一日の余暇時間で考え、文明以前の未開の状態の方が豊かであった事。現代のGDPで示す経済状況は、金の介在する活動を示しているだけであり、当てにならないとの論調である。GDPの話はそうだが、余暇時間については、寿命を勘案せずに論が進む事に違和感を覚える。医療技術の発展を切り離して考えたと...続きを読む