ローナ・バレットのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本の町が舞台のライト・ミステリ、シリーズ3作目。
3冊の中で一番よかったです!
専門書店を集めて町おこしをした本の町ストーナム。
トリシア・マイルズは、ミステリ専門書店の店主です。
バツイチ、アラフォーの本の虫で、料理はほとんど出来ない。
前作から半年後の10月。
学生時代のルームメイトのパミーがやってきて2週間居つき、勝手に小切手を切るにいたって、ついに出て行ってもらうことに。
当然の怒りも覚えつつ、追い出すようで罪悪感に駆られてまごまごしてしまう根が優しいトリシアでした。
タイプの違う華やかな姉のアンジェリカも町にやって来て、2作目で料理書専門店を開きました。
3作目では、さらにカフェを開いたところ。書店は信頼できる従業員フラニーに任せて、姉自身はこちらに専念。
料理が好きで上手なのですが、予想より重労働でてんてこ舞いしています。
パミーがアンジェリカの店の裏で事件に。
発見したのは、またしてもトリシア。
たかり屋だったパミーは町のあちこちで、職を探したりもしていたらしい。
今回は、保安官事務所のグラント・ベイカー隊長が担当します。
このベイカーが、なかなかいい男。
パミーのことを思わず調べてまわるトリシアを心配して何かとやりあったりもしますが。
折りしもラスと別れ話になったトリシアと、お似合い?というお楽しみも。
仕事に夢中だったトリシアは、フード・バンクの開所式に出て、ストーナムの町に貧困の問題があることに初めて気づきます。
フリーガンという、まだ食べられるのに捨てられた食べ物を拾って利用する主義の人たちが身近に何人もいたとは。パミーも参加していたという。
自由、無料という意味のフリーと、菜食主義という意味のビーガンを合わせて、大量廃棄に反対する思想の持ち主なんだとか。
確かに大量生産しすぎるのは問題ですが、しかし、ゴミ箱の中に、って‥
大事な店員の老紳士ミスター・エヴァリットが晴れて結婚するのを店でとりこなうというハッピーなエンディング。
猫のミス・マープルも喉を鳴らして見守ります。
ミス・マープルの出番が結構多くて、いかにも猫らしい動きをするのが楽しかったです。
フラニーが野良の子猫を懐かせようと奮闘したり、本物の猫好きとわかりますね。
たま~に日本語の表現としてはピタッとしないところがあるのが残念。意味はわかるので、おそらく誤訳というよりは直訳なのですが。
表紙イラストは可愛くていいですね♪ -
Posted by ブクログ
「本の町の殺人」シリーズ2作目。
夢をかなえた女性書店主のトリシアが活躍します。
町おこしのために専門書の本屋ばかりを集めた本の聖地ストーナム。
今回トリシアは、愛する店で、ベストセラー作家のサイン会を開いていた。
地元出身だが変わり者で、ほとんどマスコミに顔を出さない作家ゾウイ・カーター。
ゾウイの姪が秘書なのだが、妙に態度が悪い若い娘だった。
サイン会が終わった後に、事件は起きてしまう。
事件現場としてトリシアの店は封鎖されてしまい、商売上がったり。
前作での誤解から、女性保安官はいまだトリシアに反感を抱いている。
実の姉のアンジェリカは、隣で料理書の専門店を出したばかり。
華やかで料理上手だがきついところがあり、次々に従業員に逃げられていた。
アンジェリカの部屋に厄介になることになったトリシアは、頭が痛い。
頼りにしている従業員のギニーとミスター・エヴァリットもアンジェリカの店を手伝うことになるのだが‥
店の封鎖を一日も早く解くため、自力で捜査に乗り出すトリシア。
地元育ちではないために知らないことも多いけど、前作よりは知人も増えて、色々な店をやっている町の人たちが教えてくれたり差し入れに来たりと、顔を揃えます。
だんだん町に溶け込んで行けそう?
素人なりの捜査がけっこうリアルで、無理がないのがいいところかも。
苦手な姉のアンジェリカとも、ようやく友好的な関係になっていきそうです。
視点はトリシアだけですが、一人称ではないせいか、おだやかな性格のせいか、意外に本音炸裂ではないんですね。
コージー系のヒロインには珍しく食が細く、事件が起きるとさらに食欲をなくすという。
コージーというよりライト・ミステリかな。
地元紙の編集発行人のラス・スミスと何度か会っているのだが、恋人未満の関係。
トリシアが迷っているせいか、ラスに魅力があるのかないのか、さっぱりわからない(笑)
何とか、いい方向へは向かいそう?なところで続く☆ -
Posted by ブクログ
本屋を開いた女性がヒロインのライトミステリ。
なかなか面白かったです。
古書と専門書の書店が集まっている、読書家の聖地ストーナム。
トリシア・マイルズは事情あって夫と別れたが、ミステリ専門の書店を開くという夢をかなえたばかり。
外観はあのホームズの家のよう、て羨ましい。そして飼っている猫の名前はミス・マープル。
若い店員ギニーとは気が合い、常連の紳士的な老人ミスター・エヴァリットも雇うようになります。
隣の料理本専門の書店主ドリスが殺され、貴重な本が行方不明に。
第一発見者のトリシアは、保安官に頭から疑われてしまう。
折りしも、気の合わない姉のアンジェリカが街にやって来た!
華やかなアンジェリカは子供の頃から、内気で本好きな妹を押さえつけてきたのだ。
トリシアは姉が長く居つくのではないかとはらはらする有様だが、アンジェリカはどうやら反省しているらしく、姉妹の関係を修復しようとしているんですね。
本屋を集めて町おこしをした地主のボブ。
本の鑑定を依頼してくる男性マイク。
まだ親しくない街の人々と絡み、時には疑いながら自ら捜査を進めるトリシア。
トリシアの性格が最初ははっきりしないが、だんだんと見えてくる感じはまずまず好感が持てます。
性格の違う姉との絡みはシリーズで続いていくのかな。 -
Posted by ブクログ
ライト・ミステリとうたっているだけあって、展開が早く、30ページ目で1件目の殺人事件が発生する。その後、ちょっとハンサムな男性が現れて。。。ととても分かりやすい内容。ヒロインは離婚したばかりで、新しい街で本屋を開く。こちらもよくある設定だなあ、と思いつつ読んでしまった。
主役のトリシアはどこか上から目線で、付き合いも良くない。姉のアンジェリカを敬遠しがちで、歩み寄ろうとしない。全く人好きのしないヒロインよりも、アンジェリカの方が感情が豊かで朗らか。あっという間に街の人と打ち解けてしまう。この2人が何だかんだと、ピンチをくぐり抜けて殺人事件を解決する。このシリーズ、あと7作まであるらしい(邦訳は2作目まで)けど、好きになれるかなあ。 -
Posted by ブクログ
献本でいただいた1冊、シリーズ3冊目、、
らしいのですが、私が読むのはこちらがお初。
主人公は、ミステリー専門の古書店を経営する“トリシア”という女性。
舞台となるのは、アメリカはニューハンプシャー州“ストーナム”。
古書と専門書の書店が集まる読書家の聖地という設定の田舎町です。
ちなみにトリシアの姉・アンジェリカは料理の専門書店を経営。
とまぁ、これを聞いただけでも訪れたくなるような場所なのですが、、
物語は、2週間前にトリシアのもとに転がり込んできた、
かつてのルームメート“パミー”を追い出すところから、始まります。
そして、そのパミー、気づいたら姉の店の従業員になっていたのですが、、
雇われてからわずか1時間後に、ダンプスター(ごみ箱)の中で死体で見つかります。
追い出した手前、いろいろと気に病んでいたトリシアですが、
そんな彼女のもとに「日記を返せ」との脅迫電話がかかってくることに。
町に来て日も浅く、殺されるような理由も無さそうなパミー、
ですが実際に彼女は死に、トリシア達も巻き込まれていきます。
キーワードになるのは“日記”、“フリーガン”、そして“貧困”。
本作、ライトミステリと銘うってはいるものの、
アメリカの社会問題にまで突っ込んだ内容になっているのかな。
フリーガンという思想?は初めて聞きましたが、
やっていることにはどうしても嫌悪感しか残りませんでした。
モノを大切にという発想は理解も納得もできるのですが、
それがどうして“ゴミ漁り”につながるのかが、何とも不思議で。
貧困問題とも密接に紐付いてしまうその現実と、
どう向きあっていくのだろうか、なんて風にも。
そんな問題とは別に、物語自体はなんというか、、
2時間ドラマのようなノリで進んでいきます。
恋人との別れ、新しい出会い、姉との小競り合い、
そして、そんな日常生活の合間に忍び込んでくる、殺人事件のエッセンス。
主人公のトリシアは40前後、離婚経験があり、
前々からの夢であった古書店の経営を始めたばかり、、
どこか親近感を持って読めたのは、
自分の抱える状況との共通点も多いからかもしれません。
肩肘はらずにさらっと読める、そんな一冊でした。