【感想・ネタバレ】本を隠すなら本の中にのレビュー

あらすじ

「いますぐわたしの家から出ていって!」大学時代のルームメイト、パミーが家に転がり込んで二週間、我が物顔で家を占領するだけでなく、トリシアの大事な城であるミステリ専門書店に出て客に迷惑をかけるにいたって、ついに堪忍袋の緒が切れた。ところがトリシアが追い出したその日のうちに、こともあろうに人手不足に悩むカフェの店主でトリシアの姉アンジェリカが、うっかりパミーを雇ってしまったのだ。だがそのパミーが店の裏で殺された……。古書と専門書の町、読書家の聖地ストーナムで起こる事件を描く、ライトミステリ。本の町の殺人シリーズ第3弾。アガサ賞候補作。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

前半でこれまでの人間関係で厄介と言えるボーイフレンドと保安官が一掃されたのが、大当たりだったと思う。
イケメン捜査官とクレバーな一般女性の組み合わせは、コージーミステリって感じ。
謎解き部分は今回もトリシアがかなり動き回って足で捜査してる。姉も現実的で冷静なツッコミをして、一般人の捜査がいかに危険で愚かなことか思い出させてくれるしすごく真っ当。
カボチャ破壊犯の動機にはイマイチ納得出来なかったけど!

作者の大団円にまとめるハッピーエンド主義にようやく慣れてきたところなので、続刊読みたくなってきた。

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2023年11月29日

Posted by ブクログ

本の町が舞台のライト・ミステリ、シリーズ3作目。
3冊の中で一番よかったです!

専門書店を集めて町おこしをした本の町ストーナム。
トリシア・マイルズは、ミステリ専門書店の店主です。
バツイチ、アラフォーの本の虫で、料理はほとんど出来ない。
前作から半年後の10月。
学生時代のルームメイトのパミーがやってきて2週間居つき、勝手に小切手を切るにいたって、ついに出て行ってもらうことに。
当然の怒りも覚えつつ、追い出すようで罪悪感に駆られてまごまごしてしまう根が優しいトリシアでした。

タイプの違う華やかな姉のアンジェリカも町にやって来て、2作目で料理書専門店を開きました。
3作目では、さらにカフェを開いたところ。書店は信頼できる従業員フラニーに任せて、姉自身はこちらに専念。
料理が好きで上手なのですが、予想より重労働でてんてこ舞いしています。

パミーがアンジェリカの店の裏で事件に。
発見したのは、またしてもトリシア。
たかり屋だったパミーは町のあちこちで、職を探したりもしていたらしい。
今回は、保安官事務所のグラント・ベイカー隊長が担当します。
このベイカーが、なかなかいい男。
パミーのことを思わず調べてまわるトリシアを心配して何かとやりあったりもしますが。
折りしもラスと別れ話になったトリシアと、お似合い?というお楽しみも。

仕事に夢中だったトリシアは、フード・バンクの開所式に出て、ストーナムの町に貧困の問題があることに初めて気づきます。
フリーガンという、まだ食べられるのに捨てられた食べ物を拾って利用する主義の人たちが身近に何人もいたとは。パミーも参加していたという。
自由、無料という意味のフリーと、菜食主義という意味のビーガンを合わせて、大量廃棄に反対する思想の持ち主なんだとか。
確かに大量生産しすぎるのは問題ですが、しかし、ゴミ箱の中に、って‥

大事な店員の老紳士ミスター・エヴァリットが晴れて結婚するのを店でとりこなうというハッピーなエンディング。
猫のミス・マープルも喉を鳴らして見守ります。
ミス・マープルの出番が結構多くて、いかにも猫らしい動きをするのが楽しかったです。
フラニーが野良の子猫を懐かせようと奮闘したり、本物の猫好きとわかりますね。

たま~に日本語の表現としてはピタッとしないところがあるのが残念。意味はわかるので、おそらく誤訳というよりは直訳なのですが。
表紙イラストは可愛くていいですね♪

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2014年10月16日

Posted by ブクログ

20141220
電子書籍にて。

トリシアの私生活はさておき、ミステリ自体はあまり飽きなかった。
みんな男運なさ過ぎ…的な…

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2014年12月20日

Posted by ブクログ

献本でいただいた1冊、シリーズ3冊目、、
らしいのですが、私が読むのはこちらがお初。

主人公は、ミステリー専門の古書店を経営する“トリシア”という女性。
舞台となるのは、アメリカはニューハンプシャー州“ストーナム”。

古書と専門書の書店が集まる読書家の聖地という設定の田舎町です。
ちなみにトリシアの姉・アンジェリカは料理の専門書店を経営。

とまぁ、これを聞いただけでも訪れたくなるような場所なのですが、、

物語は、2週間前にトリシアのもとに転がり込んできた、
かつてのルームメート“パミー”を追い出すところから、始まります。

そして、そのパミー、気づいたら姉の店の従業員になっていたのですが、、
雇われてからわずか1時間後に、ダンプスター(ごみ箱)の中で死体で見つかります。

追い出した手前、いろいろと気に病んでいたトリシアですが、
そんな彼女のもとに「日記を返せ」との脅迫電話がかかってくることに。

町に来て日も浅く、殺されるような理由も無さそうなパミー、
ですが実際に彼女は死に、トリシア達も巻き込まれていきます。

キーワードになるのは“日記”、“フリーガン”、そして“貧困”。

本作、ライトミステリと銘うってはいるものの、
アメリカの社会問題にまで突っ込んだ内容になっているのかな。

フリーガンという思想?は初めて聞きましたが、
やっていることにはどうしても嫌悪感しか残りませんでした。

モノを大切にという発想は理解も納得もできるのですが、
それがどうして“ゴミ漁り”につながるのかが、何とも不思議で。

貧困問題とも密接に紐付いてしまうその現実と、
どう向きあっていくのだろうか、なんて風にも。

そんな問題とは別に、物語自体はなんというか、、
2時間ドラマのようなノリで進んでいきます。

恋人との別れ、新しい出会い、姉との小競り合い、
そして、そんな日常生活の合間に忍び込んでくる、殺人事件のエッセンス。

主人公のトリシアは40前後、離婚経験があり、
前々からの夢であった古書店の経営を始めたばかり、、

どこか親近感を持って読めたのは、
自分の抱える状況との共通点も多いからかもしれません。

肩肘はらずにさらっと読める、そんな一冊でした。

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2014年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大学時代のルームメート・パミーを追い出したトリシア。姉のアンジェリカの店で働き始めた日に何者かに殺害されたパミー。財団の経営者ペイジと接触しようとしていたパミー。トリシアの元にかかってくる「日記を渡せ」との電話。ギニーの悩み。

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2014年07月28日

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