今村核のレビュー一覧

  • 冤罪と裁判

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    現在の日本の刑事裁判の実態がよく理解できた。自分の知らないところで無実の人が罪に問われている。そういった冤罪を生み出す日本の法律を、早急に見直す必要があるのではないかと多くの冤罪事件事例を通して感じた。

    裁判員制度は比較的新しい裁判方式であり、自分が近い将来関わるかもしれない。裁判員は、本書で挙げられた裁判員制度の問題点や改善点を事前に知識として身につけておかないと、被告人を冤罪へと導いてしまう恐れがあると実感した。裁判員制度以外の日本の法律の問題点についてもさらに深堀して学習してみたいと感じた。

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    2021年01月31日
  • 冤罪と裁判

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    間違いなくこの一冊が俺の理転に大きく一役買っている。当たり前のようにあるもの、警察や裁判。それを疑うことは普通はない。しかしながら、絶対的なものほど疑わなくてはいけない。自分たちの生活に絶対的にある警察や裁判を疑う一つの機会になってくれる本。

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    2014年01月23日
  • 冤罪と裁判

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    今村核弁護士(1962~2022年)は、日本の刑事弁護界で「冤罪弁護士」と呼ばれた伝説的弁護士。東大法学部卒業後、1992年に弁護士登録(第二東京弁護士会所属)。刑事弁護を専門とし、証拠の矛盾を突き崩す徹底した姿勢により、有罪率99.9%とされる日本の刑事裁判において、14件の無罪判決を勝ち取るという実績を残した。2016年と2018年に放映されたNHKドキュメンタリー「ブレイブ 勇敢なる者」でも広く注目された。
    本書は、前半で、過去20年ほどの冤罪事件の典型事例を、主な虚偽の証拠ごとに分析し、後半で、冤罪を生む制度的背景の考察と、今後冤罪を減らすための具体的な提案(裁判員裁判制度に関する提案

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    2025年11月26日
  • 冤罪と裁判

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    非常に現代の司法の問題について詳しく、そしてわかりやすく書かれていて、とても学びになったとともに考えさせられた。私の夢はこの世の中から冤罪を無くし、全ての人が公平に、そして幸せに暮らすことができる社会をつくることです。今の司法制度に多くの問題があることを本書を通して知りました。私はその司法制度を変えるとともにその日りな状況をも凌駕する世界最高の弁護士になりたいと思います。

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    2025年02月24日
  • 冤罪と裁判

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    ネタバレ

    冤罪の起こる原因、構図がわかる。裁判員制度は冤罪防止の一助となっているようだが、問題点が残ることを指摘。
    普段あまり関心を持っていないことだが、テレビで「冤罪弁護士」を見て興味を持って購入。紙幅が多いわけではないが内容の濃い一冊だ。

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    2017年03月11日
  • 冤罪と裁判

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    裁判員裁判が始まって3年だが,個人的には裁判員裁判ができて良かったと思っている(変えるべき部分はあるけれど)。本書は,これまでの刑事裁判でどのように冤罪が作られてきたか,様々な事例を挙げながら説明している。
    捜査機関の不正も問題であるが,それを見抜けない裁判官,有罪推定でしか事実認定できない裁判官の存在の方が大きい問題のように思える。

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    2012年12月18日
  • 冤罪と裁判

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    冤罪、ある日突然、警察、検察官僚国家権力によりなにげない日常生活をメチャクチャにされてしまう。

    こんな理不尽なことがなぜ起きてしまうのか。

    弁護士登録をしてから20年間、冤罪事件を担当してきた筆者の力作である。

    日本の刑事裁判の構造的なあり方、そして、結局、検察、検察と同業者としての裁判官の人事制度、同じ穴の狢が起こしてしまう「冤罪」。

    裁判員制度は、裁判官に負担をかけられないというようなことでは、ますます、冤罪を拡大再生産させてしまうこととなってしまう。

    以上のような歪みを是正すべく、最後に提言が述べられている。

    より多くに市民に読んでもらいたい力作だ。

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    2012年08月17日
  • 冤罪と裁判

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    ネタバレ

    「疑わしきは被告人の利益に」なっているのか、本当に。

    冤罪が大変な問題であることはわかっているのと同時に、しかし、被告人=有罪という間違った印象はなかなか頭から拭い去れない。裁判官が正義を守るためにいると思っていても、それが職業である以上、昇進や職場の人間関係、権力闘争からは逃れられないものなのだと諦める気持ちもある。裁判に参加するならば間違いのないように議論を尽くしたいとは思うが、拘束される時間を鬱陶しいとも感じるし、罰を与える自分に酔ってしまわないかという恐れも感じる。

    それでも、やはり正義は守られてほしい。確かな証拠を元に、検挙するための追求ではなく、事実を明らかにするために、警察も

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    2021年01月10日
  • 冤罪と裁判

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    読んでいて楽しい本ではない。我が国の司法制度の元で、冤罪事件の当事者にならないためにできることは、ただ祈るだけかもしれない。弁護士である筆者が経験し、また、見聞きし調べた事件の実例を挙げて、どのように冤罪事件が作り上げられ、無辜の市民が犯人に仕立てあげられ、罪を自白し証人が偽証するのかを分析している。
    正にいま行われているPC成りすまし事件においても、容疑者が求める取り調べの可視化は妨げられ、冤罪の被害者に自白を強要した警察官、検察官たちは罪に問われること無く自由に罪を重ねている。更に、裁判員裁判においても、公判前整理手続きというなのもとに、恣意的な証拠隠滅や誘導が行われている危険性があると指

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    2013年03月25日