冤罪と裁判

冤罪と裁判

825円 (税込)

4pt

4.0

日本の刑事裁判は、じつは世の中の水準からみると、いろいろと遅れたところがある。起訴された事件の有罪率は99.9パーセントと驚くほど高いが、有罪とされた元被告人のなかに無実の人々がかなり含まれているのではないか、というのが私の心の奥底からの関心事である――〈「はじめに」より〉(講談社現代新書)

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冤罪と裁判 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    現在の日本の刑事裁判の実態がよく理解できた。自分の知らないところで無実の人が罪に問われている。そういった冤罪を生み出す日本の法律を、早急に見直す必要があるのではないかと多くの冤罪事件事例を通して感じた。

    裁判員制度は比較的新しい裁判方式であり、自分が近い将来関わるかもしれない。裁判員は、本書で挙げ

    0
    2021年01月31日

    Posted by ブクログ

    間違いなくこの一冊が俺の理転に大きく一役買っている。当たり前のようにあるもの、警察や裁判。それを疑うことは普通はない。しかしながら、絶対的なものほど疑わなくてはいけない。自分たちの生活に絶対的にある警察や裁判を疑う一つの機会になってくれる本。

    0
    2014年01月23日

    Posted by ブクログ

    今村核弁護士(1962~2022年)は、日本の刑事弁護界で「冤罪弁護士」と呼ばれた伝説的弁護士。東大法学部卒業後、1992年に弁護士登録(第二東京弁護士会所属)。刑事弁護を専門とし、証拠の矛盾を突き崩す徹底した姿勢により、有罪率99.9%とされる日本の刑事裁判において、14件の無罪判決を勝ち取るとい

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    非常に現代の司法の問題について詳しく、そしてわかりやすく書かれていて、とても学びになったとともに考えさせられた。私の夢はこの世の中から冤罪を無くし、全ての人が公平に、そして幸せに暮らすことができる社会をつくることです。今の司法制度に多くの問題があることを本書を通して知りました。私はその司法制度を変え

    0
    2025年02月24日

    Posted by ブクログ

    裁判員裁判が始まって3年だが,個人的には裁判員裁判ができて良かったと思っている(変えるべき部分はあるけれど)。本書は,これまでの刑事裁判でどのように冤罪が作られてきたか,様々な事例を挙げながら説明している。
    捜査機関の不正も問題であるが,それを見抜けない裁判官,有罪推定でしか事実認定できない裁判官の

    0
    2012年12月18日

    Posted by ブクログ

    冤罪、ある日突然、警察、検察官僚国家権力によりなにげない日常生活をメチャクチャにされてしまう。

    こんな理不尽なことがなぜ起きてしまうのか。

    弁護士登録をしてから20年間、冤罪事件を担当してきた筆者の力作である。

    日本の刑事裁判の構造的なあり方、そして、結局、検察、検察と同業者としての裁判官の人

    0
    2012年08月17日

    Posted by ブクログ

    読んでいて楽しい本ではない。我が国の司法制度の元で、冤罪事件の当事者にならないためにできることは、ただ祈るだけかもしれない。弁護士である筆者が経験し、また、見聞きし調べた事件の実例を挙げて、どのように冤罪事件が作り上げられ、無辜の市民が犯人に仕立てあげられ、罪を自白し証人が偽証するのかを分析している

    0
    2013年03月25日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    冤罪の起こる原因、構図がわかる。裁判員制度は冤罪防止の一助となっているようだが、問題点が残ることを指摘。
    普段あまり関心を持っていないことだが、テレビで「冤罪弁護士」を見て興味を持って購入。紙幅が多いわけではないが内容の濃い一冊だ。

    0
    2017年03月11日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「疑わしきは被告人の利益に」なっているのか、本当に。

    冤罪が大変な問題であることはわかっているのと同時に、しかし、被告人=有罪という間違った印象はなかなか頭から拭い去れない。裁判官が正義を守るためにいると思っていても、それが職業である以上、昇進や職場の人間関係、権力闘争からは逃れられないものなのだ

    0
    2021年01月10日

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