磯崎哲也のレビュー一覧
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ネタバレ著者は磯崎哲也氏。初版は2010年。私が手にした第15刷は2021年10月発行。
感想。
読みやすく、面白かった。ファイナンスにあまり馴染みがない方には、一旦広く概要を掴むのにとても良いと思う。ファイナンスに慣れてる方でも、ベンチャー企業の優先株式の発行や、企業価値と調達の関係性などの丁寧な説明は、とてもありがたいのではないか。
備忘録。
・資本政策表。とてもわかりやすかった。調達時の企業価値に応じて、というのは頭では理解していたんですが、調達後の株式比率の計算とか自信がなかったところがしっかり整理できた。
・ストックオプションの適切な発行量。色々あるけども、少数株主への配慮が高めの日本では、一先ず10%以内にしとくのが良いのかもしれない。
・種類株式の発行は会社法で枠組みが一定しっかりとある。なんでもありなのかと思ってた。
・優先株式は、大抵、EXITの前に普通株式に転換される。なるほど。それを知らなかった。
・優先株式の非参加型と参加型。参加型だと、優先分配権を得つつ、それ以外に普通株主としての分配も受けられる。なるほど。
・表日本では優先株式の内容が登記されるので、そこでわかってしまう。なるほど。 -
Posted by ブクログ
起業のファイナンスについて大変参考になる本。
ベンチャー企業が儲かるかどうかわからない段階で仮に誰かがお金を貸してくれたとしても、収入が不安定な(または無い)中で、毎月必ず元利を返済しなければならないというのは非常にきついのです。
銀行からの借入金には(期限の利益喪失)と言う条項が付いているのが普通ですので、1回でも元利の支払いができなければ、基本的に金額を即時返済しなければなりません。また借り入れをする場合には、社長が個人補償をさせられるのが普通でしょうから会社が潰れても有限責任だから大丈夫と言うことにもならないわけです。
バイアウトする側の企業はなぜベンチャー企業を買うのか?
1つは時間を買うと言うこと。
またイノベーションのジレンマと言う言葉があります。優れた製品やサービスを提供している大企業は、その品質や売り上げを加工するために破壊的なイノベーションを行うような全く新しい製品やサービスに目を向けたくないなどの場合がある。
昔は上場まで30年かかっていたが今は上場基準の緩和やマザーズ市場の設立もあり7年から10年での上場やそれ以下の年数での上場も充分あり得る。そのためベンチャーキャピタルと言う業種が栄えることになった。
登録免許税も資本金に比例して大きくなる。
未来像が実現すると信じる力(アニマルスピリッツ) =アントレプレナーシップ
ストックオプションをもらってすぐ行使できると言う設計もテクニック的には可能ですが通常はストックオプションを受け取ってから2年程度は行使することができません。この行使できない期間又は行使の開始時期のことをシリコンバレー等では書きになぞらえてクリフと呼んでいます。
行使できるようになってからもすぐに100%が行使できるのではなく何年かに分けて行使するようになっています。これは部スティングと呼ばれています。
上場したときに社内の特定の人だけがお腹に持ちになって平社員には何もないと言うのでは上場してめでたいはずなのに市内の雰囲気もギクシャクするかもしれない。ストックオプションは従業員等のやる気のために付与するのですからそれによって社内にいがみ合いが起こってしまうのは本末転倒です。
税制適格ストックオプションではその差額に対しては上場外車であれば10%の税率で済みますが税制適格ストックオプションだと給与等として高い累進課税で課税されることになります。税率が4割違うとするとキャピタルゲインが1億円なら手取り額は40,000,000円近く違ってくることになります。
行使期間は2年後から10年後までの間であることが一般的。
行使価格は年間1戦2,000,000円まで。
銀行は利幅が薄く大きなリスクを生えない状態でありこの銀行に過半の資金が集中している日本の場合、社会全体が大きなリスクを扱うのにあまり慣れていない構造になってしまっています。 -
Posted by ブクログ
10年以上前に書かれた本だけど、ベンチャーにおけるファイナンスの考え方がまとめてあって、非常に分かりやすく勉強になった。
面白かったのは
・日本は資産構成の50%以上が現金•4人で資金循環の多くが銀行を経由→経済変動の影響を銀行、政府がまず受ける。その分家計に影響が来るのは時間が掛かるが、その一方国や銀行が意思決定を大きく担うので、経済の時間軸が長い
・一方アメリカは投資信託や株保有が多く、個人が直接企業のリスク→経済変動が直接的に直撃、相対的に短期で収束し次の挑戦に移りやすい
・ファイナンスのミスは後から取り返しがつかないので、初期から資本政策を丁寧に考えながら進めていくべき -
Posted by ブクログ
鳥がいる暮らしにも潤いがあると思う。
気が付けば鳥に関する書籍の数が増えている。
きっと鳥のことが好きなのだろう。
本書は、基本的には、1テーマ2ページの構成だ。
具体的には、右ページにそのテーマに関する質問が
あり、左ページにその質問に対する回答が記載
されている。
印象的なのは、人間でいえば8歳程度の知能を
有する天才鳥もいたことである。簡単な足し算が
可能であり、色を識別していて、ゼロの概念も
持ち合わせていたという。
また、聴覚が発達しているようで、音声再生能力については、人間の能力をも凌ぐという。
人間の言葉を理解しない文鳥でも、条件等で
たとえば英語と中国語の判別が可能になるようだ。
本書を通じて最も驚いたのは、鳥の中には社会性が高い種類が存在する点だ。顔見知り程度の仲間にも見返りなしに親切に接する種もいるという。
見開き2ページの半分程度はイラスト等が描かれて
おり、容易に読み進めることが可能だ。鳥に関心のある人を含め、すべての方に知的好奇心をくすぐる本書の一読を薦める。