栗田勇のレビュー一覧
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仏教と思いきや
仙道に近い感じですね。
話の流れで小周天とかが出てきてもおかしくないような内容。
なお、白隠さんにまつわるお話はファンタジー要素が強めです(笑)
まぁ歴史上にこういう存在があるのもアリかな。
教えに関しては悟りというよりも健康法要素が多めって感じですね。
やってみよっと。
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購入済み
なるほど
やっぱり空海と道元は頭一つ抜けておるな。
いや、心身脱落だから全部抜けているのか。
この本に関して言えば分かりやすいし読みやすい。
ってか教えなんて本来は単純なんだから、これがかくある姿なのだと思う。
古文書マニア等ではなく悟りへの教えを知りたいのであれば本書で十分。 -
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著者は足跡をきちんとたどるタイプで、白隠禅師はもちろん、白隠さんにまつわる周囲の人々の足跡もきちんとたどり(ときには中国大陸まで足をのばして!)、周囲のひとびとを書き上げながら白隠禅師の姿を浮かびあがらせようとしている立体的な作品となっている。そのような周囲とのかかわりから、不幸・苦しみ・地獄を生き抜くという内観の法の姿勢、南無地獄大菩薩(南無は~に帰命するという意)を唱えた考え方など、近代とは異なる目的と手段を峻別しない白隠禅師の生き方のあり方を鮮明に浮かび上がらせることに成功している。悟りとは真澄の鏡、隻手の声、師に逢えば殺せなど、禅や仏教の周辺の話などに触れられていて浅くも多角的に書かれ
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Posted by ブクログ
良寛が残した和歌や漢詩を通して、彼が何を考えて生き、そして死んでいったのかを、生き生きと考察した本。
和歌や漢詩、古い言葉で書かれた手紙が多く紹介されているが、いずれも訳や解説が丁寧で、良寛の人生に対する姿勢や、そのときどきの心情が手に取るように理解できた。
学生の頃、古文は苦手科目で、「読む」というタイトルを見たとき少し及び腰になったのだが、ストレスを感じることなく最後まで読み進めることができた。
道元を生涯の師とし、若い頃厳しい修行に明け暮れた良寛は、最終的には「僧にもあらず、俗にもあらず」という乞食のような、中途半端にも見える生き方を選択した。
世間からどんなに冷たい目で見られようと -
Posted by ブクログ
道元禅師の『正法眼蔵』は90巻余りの大著であり、導きがなければ到底理解することのできない難解な内容である。本書は道元の足取りなどを織り込みながら、そのほんの一部について解説したものだが、「その精髄だけはすべて書き尽くした」と著者が自ら述べておられる如く、『正法眼蔵』のエキス、根幹となるものは十分に感じられた。
それにしても道元という人の言葉は、どうしてこんなにも澄み渡っているのだろう。氷の刃を向けられたような厳しさの中に、驚くほどの美しさ深遠さがある。『正法眼蔵』を頭で理解しようとする作業は虚しい。それほど難解であるにも関わらず、どの言葉も実は論理的で矛盾がなく、全細胞が総毛立つほどの説得力