芝山幹郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者が、新聞、雑誌、ウェブマガジンに書いた600字ほどの短評を365本掲載している。一応章立てがあり、大まかなジャンル分けで、「春夏秋冬」の4章に振り分けている。その内訳は以下の通りだ。
春はにっこり76本。夏はわくわく76本。秋はじっくり123本。冬はヒヤヒヤ90本。
1ページ1作品で、作品の並びは、各章ごとに公開年の順に並べてある。公開年、制作国、監督、主演、上映時間、DVDやBlu-rayソフトの有無など最低限の情報は掲載されている。ソフトのあるものは表紙の写真もある。ソフトがないものは、そのスペースは空白になっているが、ポスターでも映画の一コマでもいいので写真を入れて欲しいかった所だ。
このような本は、どの作品が載っているかによってその評価や価値が変わってくる。名作を中心に入れるか、流行った映画を入れていくか、自分の好きな作品を入れるか。
本書はただランダムに入れているように見え、こだわりは見えない。新書に載せるために、ただ365本集めましたという印象を受けた。
本書の発行年は2014年なので、もっとも新しい作品は2013年の「ゼロ・グラビティ」などである。1番古い作品は1926年のグレタ・ガルボ主演の「肉体と悪魔」となっている。
著者が2005年に出した「映画一日一本 DVDで楽しむ見逃し映画365」とは1本もダブっていない。
評文はその出自からか、気軽に読めるコラムといった趣きのものになっている。アクがなく、あまり印象に残るタイプのものではないが、悪くない。万人受けする文章である。採点やお勧め度などの表記があれば、作品選びの際に役に立つが、それはない。
作品ガイドとしての有用性から見れば、それほど高いとは思えないが、映画好きなら一読してみても損はない。 -
Posted by ブクログ
映画評論家が古今東西の80人のスターについて、筆者自信の視点で選んだオススメ出演作とそのスター達の魅力をたっぷり語っている。
スター達の生い立ちや生活は決して順風満帆ではなく、むしろどん底から這い上がって来たような人達が大半だ。そのエネルギーゆえに、人々を魅了する力を生むのだろう。
本書ではスター達を「名人」「怪人」「巨人」「奇人」といった区分けをしているが、その言葉はどのスターにも当てはまる。やはり、普通ではない人達がここには集まっている。
筆者の表現のうまさに何度も唸らされた。いくつかは時分も観た作品についての評論もあり、「そんなに良かったかな?」と思う役者やシーンもあったりするが、それでも「もう一度観てみたい」と思える筆の進め方だ。読書感想文を書く身として、参考にしたいものだ。