あらすじ
博覧強記の映画評論家が選んだ名作・怪作365本。
毎日見ても一年かかる。
南伸坊氏絶賛!
「思い出の映画を語り合い。
まだ見ぬ映画に誘われる。」
気合の入った映画は楽しい。工夫を凝らした映画は興味深い。面白い映画は見る者を元気にする。『美女ありき』『人情紙風船』の古典から『ゼロ・グラビティ』『ワールド・ウォーZ』など最新作まで、何度見直してもそのたびに驚きと喜びを与えてくれる珠玉の作品365本を紹介。監督術、演技力、脇役、撮影技法、音楽……映画を見る愉しさをさまざまな角度から教えてくれる。次はどのDVDを借りようか、テレビ・名画座で何を見ようかとお悩みの方には頼りになる一冊。
【著者紹介】1948年、金沢市生まれ。東京大学仏文科卒。翻訳家、評論家。「週刊文春」シネマチャートの評者を25年以上務めている。BSジャパンの映画番組にレギュラー解説者として出演。著書に『映画は待ってくれる』(中央公論社)、『映画一日一本』(朝日文庫)など。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
"365本もの映画を並べると壮観だ。
私も負けず劣らずの映画を見ているはずだが、記録に残してはいない。
記録に残してみるのも、老後の楽しみかな~"
Posted by ブクログ
芝山さんの映画評は好きなので、本屋でみつけてすぐ買いました。古い映画から新しい映画までが、四季に分けられて並んでいます。コンパクトにまとめられていますが、内容は濃いので今回も楽しめました。
Posted by ブクログ
自身の映画熱に促されるまま、こういうガイド本をまとめて買い漁ってしまった。順次読んでいくけど、まずは新書のこちらから。著者のことは知らないけど、全時代的・全ジャンル的に網羅されていて、信頼は出来そうな感じ。分かっていたけど、観た映画は少なかった…。で、だいぶ厳選した結果、まず観たいという映画は20本くらい。絞り過ぎな気もするけど、それ観て良かったら、次のチョイスってところかな。多分、そんな時間はないけど。
Posted by ブクログ
著者が、新聞、雑誌、ウェブマガジンに書いた600字ほどの短評を365本掲載している。一応章立てがあり、大まかなジャンル分けで、「春夏秋冬」の4章に振り分けている。その内訳は以下の通りだ。
春はにっこり76本。夏はわくわく76本。秋はじっくり123本。冬はヒヤヒヤ90本。
1ページ1作品で、作品の並びは、各章ごとに公開年の順に並べてある。公開年、制作国、監督、主演、上映時間、DVDやBlu-rayソフトの有無など最低限の情報は掲載されている。ソフトのあるものは表紙の写真もある。ソフトがないものは、そのスペースは空白になっているが、ポスターでも映画の一コマでもいいので写真を入れて欲しいかった所だ。
このような本は、どの作品が載っているかによってその評価や価値が変わってくる。名作を中心に入れるか、流行った映画を入れていくか、自分の好きな作品を入れるか。
本書はただランダムに入れているように見え、こだわりは見えない。新書に載せるために、ただ365本集めましたという印象を受けた。
本書の発行年は2014年なので、もっとも新しい作品は2013年の「ゼロ・グラビティ」などである。1番古い作品は1926年のグレタ・ガルボ主演の「肉体と悪魔」となっている。
著者が2005年に出した「映画一日一本 DVDで楽しむ見逃し映画365」とは1本もダブっていない。
評文はその出自からか、気軽に読めるコラムといった趣きのものになっている。アクがなく、あまり印象に残るタイプのものではないが、悪くない。万人受けする文章である。採点やお勧め度などの表記があれば、作品選びの際に役に立つが、それはない。
作品ガイドとしての有用性から見れば、それほど高いとは思えないが、映画好きなら一読してみても損はない。