あらすじ
映画スター80人の魅力と代表作を一挙紹介。イーストウッドから森繁、マリリン・モンローまで、古今東西の映画スター80人の知られざるエピソードやプロフィールが楽しめる一冊。
週刊文春や文藝春秋の映画欄でお馴染み、当代きっての目利きである芝山幹郎が、古今東西の映画スター80人を名人、怪人、巨人、妖人、野人、麗人、才人、奇人と8つのジャンルに分類。その演技や魅力を論じつつ、生い立ちやエピソード、そして代表作を3本ずつご紹介。役者で選ぶ名画240本、映画はやっぱり人で見る!
【名優は人生もドラマティック!】
・ケイリー・グラントは14歳で退学処分
・大足がコンプレックスだったオードリー・ヘップバーン
・東宝の面接で当落すれすれだった三船敏郎
・究極の「絶頂」を求めたピーター・セラーズ
・マレーネ・ディートリッヒは、自らスカートをめくってジョン・ウェインを誘惑した
・14歳年上の女性に調教されたクラーク・ゲイブル
・5歳で映画に出演した高峰秀子
・プロボクサーをめざしていたジャン=ポール・ベルモンド
・ジャック・ニコルソンは「夜の戦闘服」を暴露された
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
80人の映画俳優のカタログである。下手したら単調な紹介文の寄せ集めになってしまいそうだが、長年の映画評論や翻訳で蓄積したであろう作者の豊富な知識量と表現力で、1人1人を読み応えあるものにしている。
グレースケリーやマレーネディートリッヒなど、性に奔放なスターの一面は、やはり読んでいて面白い。
Posted by ブクログ
80人とは言わず、何百人のでも書いて欲しい。
一人当たり3頁ほどなんだけど、その人のプロフィール、魅力、スキャンダル的なものまでぎっちり詰まっている。
読んでて飽きない。
グレース・ケリーが性に奔放で、ヒッチコックが彼女に目をつけたのも自然の流れ、変態と変態が共鳴したともいっているのには笑った。
Posted by ブクログ
映画評論家が古今東西の80人のスターについて、筆者自信の視点で選んだオススメ出演作とそのスター達の魅力をたっぷり語っている。
スター達の生い立ちや生活は決して順風満帆ではなく、むしろどん底から這い上がって来たような人達が大半だ。そのエネルギーゆえに、人々を魅了する力を生むのだろう。
本書ではスター達を「名人」「怪人」「巨人」「奇人」といった区分けをしているが、その言葉はどのスターにも当てはまる。やはり、普通ではない人達がここには集まっている。
筆者の表現のうまさに何度も唸らされた。いくつかは時分も観た作品についての評論もあり、「そんなに良かったかな?」と思う役者やシーンもあったりするが、それでも「もう一度観てみたい」と思える筆の進め方だ。読書感想文を書く身として、参考にしたいものだ。