千葉忠夫のレビュー一覧
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ネタバレデンマークの暮らしを垣間見れた
デンマークが世界で一番幸福度が高いということは知っていたが、なぜなのかはよく知らなかった
(知っているのは税率が高いけれども、それがちゃんと社会に還元されているということぐらい)
女性の社会進出、福祉制度、教育どれを取ってもすごいなと
特に教育のところでは、日本の右向け右的なみんな一緒がいいの教育とは全く違い、平等、自律、責任を小さい頃から学べる体制になってるんだなと思った
テストすら最後の一回しかないのは驚いた
(スコアをつけて人との優劣を明らかにすることは絶対にせず、自由、平等、共生を教え込むことを目的としているため。人より人よりではない)
日本では -
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デンマークの福祉政策について理解できた。日本に取り入れることができるかわからないし、デンマークはいいなぁと隣の芝生を羨んでいても仕方ないので、自分たちにできることから、我が子に対する教育の中で良い部分を生かしていければいいかなと思う。障害を持つ人もそうでない人も、一人ひとりが互いに認め合い尊重し合う。なんの損得もなしにそれができることが理想。自分の勝手な期待、こうあるべきという過剰な想いがそれを邪魔しているんだろうな。全てに執着することなく、受け入れる。それが日本がデンマークとはまた異なる形で幸福の道を見つけるために必要なことだと思う。著者のいうとおり、自分が自分が、の競争原理がそれを難しくし
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ネタバレアンデルセンの童話をモチーフに世界一幸福な国デンマークを語る。先進国でも、こんな素晴らしい国があるのかと目を疑った。とくに印象深く感じたのは、デンマークの高い女性の社会進出率。80%近い女性が働いている。それが国家収入を倍増させ、女性が働くことにより、家庭で子供や高齢者の世話をする施設が整備され、それらの施設で働く女性の雇用の創出がなされる。いいことづくめ。国会議員は40%が女性とのこと。人口の半分が女性であることを考慮すれば当然のこと。デンマーク。日本とは人口が違う、風土が違う、といった意見もあるが、見習うべき点は多々あるように思う。
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ネタバレ[ 内容 ]
「マッチ売りの少女」にあるような厳寒、貧困の国であったデンマークは、世界大戦後、社会福祉国家としての制度改革を成し遂げ、いまや「国民の幸福度ランキング」で世界第一位の生活大国となった。
デンマークにあって日本にないものとは何か?
世界でいちばん幸せな生き方とは?
「みにくいアヒルの子」「はだかの王様」「人魚姫」など、デンマーク人の心に百五十年以上宿りつづけたアンデルセン童話を手がかりに、自由、責任、政治、教育、福祉、貧困など日本社会が抱える問題について、身近な視点から再考する。
[ 目次 ]
第1章 マッチ売りの少女が幸せになるためには―貧困を考える
第2章 はだかの王様のよう -
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幸福度世界一のデンマークがどのような制度によってそれを実現しているかを現地に住む著者が解説。
教育や医療が生涯無料のいわゆる高福祉国家だが「高負担」でなく「高税」であるという。なぜなら国民が税金の恩恵を平等に受けられるから。
日本人の幸福度が経済力の割に低いのは将来に対する不安が大きいだろう。本書によると日本は世界5位(先進国に限ると世界3位)の貧困国らしい。
幸福度とは関係が薄いかもしれないが、小さい頃から「責任」というものを明確に意識させる教育はすばらしい。自ら考える習慣が自然に身につく。ともすれば幸福とは何かということさえ他人の評価軸を使いがちな日本は大いに参考にすべき。
一朝一