依光隆のレビュー一覧

  • 白旗の少女
    私が生まれた年に出版された本。恥ずかしながらこの本の存在を知ったのは最近のこと。戦争は人間を信じられないほど狂わせてしまう、著者の言葉通りの恐ろしさと悲しみがこの本の中にあった。生き続けられるだけ生きる、そうありたい。
  • 白旗の少女
    #白旗の少女
    #青い鳥文庫
    #比嘉富子
    #沖縄戦
    沖縄戦のことを知ると、本当に胸が苦しくなります。沖縄の平和資料館も苦しかった。でも戦争とはどんなにむごいことか、知らないと、繰り返されてしまう。6歳だった比嘉さんがたった一人で生き抜き、見た光景を教えてくれます。
  • 白旗の少女
    5月20

    一度は読んで欲しい作品。
    比嘉さんが生き延びたことは、本当に奇跡のようなことで、さまざまな人の助けがあったから。
    当たり前に食べ物があって、寝るところがあって、それだけで素晴らしい。
    白旗を作ってくれた老夫婦の想いが語り継がれてよかったと思う。生きていた証。
  • 白旗の少女
    七歳になったばかりの少女が、沖縄戦争に巻き込まれ、逃げる途中ですぐ上の兄が流れ弾に当り死亡する。二人の姉とも別れ別れになり、一人で逃げることになった。
    その間、いくつもの死体を見ただろう。感覚の麻痺していくさまが苦しくなる。

    最後の最後、ガマで出会った老夫婦から命を大切にしろと諭され、老人の褌の前...続きを読む
  • 白旗の少女
    著者の少女の頃の沖縄地上戦体験を書いています。漢字も少なくて子供向きの内容に書かれていても生々しくて大人でも衝撃を受けるでしょう。表紙の写真の意味も当時にわかります。
    4061485296  221p 2000・3・15 1刷
  • 白旗の少女
    わずか7歳の少女の沖縄戦争体験!
    こんなことがあった、という事実だけで眼をそむけたくなるものがある。
    人を、人の本質を見る目が育ったことだろう。
    ちゃんと、こんな状況の中でも人を助ける人もいる。
    わずか70年あまり前の話。
    忘れてしまわないように!
  • 白旗の少女
    この写真は教科書で見て、著者の沖縄戦での経験やガマでの老夫婦との生活、白旗のを掲げる経緯は報道で知った記憶があります。今回改めて当時の事を読んで沖縄戦の悲惨さ、追い詰められた人間の恐ろしさ•••。著者に日本刀を振り上げた日本兵や仲間や民間人を手にかけた日本兵も、平時であれば普通のどこにでもいる善良な...続きを読む
  • 白旗の少女
    第二次世界大戦下の沖縄。戦地となり大量に人が死ぬ中で、奇跡的に生き残った著者、富子の実体験を綴った本。

    自然な言葉で書かれており、小学校高学年から読めそう。しかし内容は悲惨でむごたらしい。当時の状況が目に浮かぶ。

    ウジ虫のわいた水を飲んだり、兵隊さんの死体から金平糖をもらって食べたり、ネズミが落...続きを読む
  • 白旗の少女
    おおよその概略は知っている、と思っていたが、読んで良かった。
    少女(著者)が掲げている白旗が、どのようにして作られたのか。どうして手を振ろうと思ったのか。そこに、この体験記の真骨頂があると思う。
    本人に自覚はなかったと思うが、ガマの存在、そのガマにいたおじいさんとおばあさんが諭す「人の命は、その人一...続きを読む
  • 白旗の少女
    今の時代からは考えられないほど過酷な状況を、小さな女の子が生き抜いた。そういう現実を、同じ国で生きる人として忘れてはいけないと思った。
  • 白旗の少女
    子供向け新書の「青い鳥文庫」からの出版だったので、子供用に安易な表現に改定されているのか?と疑問を持ちつつ購入。

    あとがきを読んだ限りでは特別な改定はされていないようだった割には、ほかの手記にあるような生々しい表現は殆どなかった。

    6~7歳の子供が一人で鉄の雨を逃げ延びていたなんて、本当に信じら...続きを読む