宮脇淳子のレビュー一覧

  • ロシアとは何か

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    ネタバレ

    帯のコピーが「ロシアを紐解けば世界がわかる」ってなってるけど、正しくは「モンゴルを紐解けばロシアと中国がわかる」だと思った。
    やはりロシアは歴史が浅いからか、大半モンゴルと中国のことで費やした印象。
    中国もロシアも、かつてのモンゴル帝国を目指しているのだということがよくわかった。

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    2023年11月28日
  • 世界史のなかの蒙古襲来 モンゴルから見た高麗と日本

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    ★3.5というところ。
    元寇って、そうだったのかと、よくわかる。
    小説に書かれたモンゴルのイメージが、
    研究者からしたら違うというのもよくわかる。
    元寇のあれこれもよくわかる。
    でもね、そこまで「蒼き狼」にこだわらなくても良いのでは?
    今、どれほど井上靖のあの小説が読まれているだろうか?
    元寇に興味はあるけれど、私だって読んでいないし、読む気にならない。
    そのあたりに、なんだか違和感で減点。

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    2023年05月12日
  • 封印された中国近現代史

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    歴史は、日本にとっては事実だが、シナにとっては政治であり、半島にとってはファンタジーである。

    その、シナの政治部分を取り上げる。
    近現代史というが、シナの立ち上がりの勉強にもなる。
    勝ったものが作るものが歴史。
    そんな国と、エヘヘって、媚び売ってる国内のパンダハガーが作って来た我が国の教育。

    中国72年の歴史なんかに、負けてる場合じゃないよ。

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    2022年01月22日
  • 日本人が知らない満洲国の真実 封印された歴史と日本の貢献

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    前書きと序章だけけで、十分価値があるくらい。

    ファクトに基づく、素直な筆致。
    過去の日本の歴史を振り返る中で、満洲国というのはぜったに避けて通れない。

    ほんま、マジで、少なくとも、大日本帝国とは何だったのか、何が間違ってたのか、少なくとも其の末裔たる我々だけは、価値観に基づかない歴史のファクトを冷徹に継承していく責務があると考える。

    大日本帝国が存続していけた世界であれば、少なくとも、今の世の中より数倍マシに生きていけた気はする。

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    2021年05月12日
  • 日本人が知らない満洲国の真実 封印された歴史と日本の貢献

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    面白いけれども、出典をちゃんと書いてほしい。ただしタイトルにも表れているように満州事変だけでなく満洲国を書くということで、緒方貞子氏の「満州事変」や臼井勝美氏の「満州事変」などは事変後すぐのところで著述が終わってるのに対し、その後の満洲国消滅まではともかく、大陸で抑留されていた日本人の帰還のころまで書いているのは本書の良い点。

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    2020年12月23日
  • 米中ソに翻弄されたアジア史

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    共著者3名が、カンボジア訪問を機にアジア史、特にカンボジアを中心としたインドシナの歴史について書いた本。宮脇氏が、古代から英仏の植民地になるまでの歴史を概説し、江崎氏が、残留日本兵の助けを借りながらカンボジアが独立を果たす経緯を記し、福島氏が、カンボジアにおける中国の影響力について書いている。3者とも内容は深く、かつ3者がうまくマッチしていて読みやすい。とても勉強になった。最後の対談でも繰り返し述べられているが、中国が今まで国際政治や覇権争いの中で繰り広げてきた残虐な行為とそれをリードする中国人リーダーたちの人間性を、日本人はよく理解する必要があると強く感じた。

    「インドシナは、インドとシ

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    2020年11月10日
  • モンゴル力士はなぜ嫌われるのか ─日本人のためのモンゴル学

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    ♪~四百余洲を挙る十万余騎の敵 国難ここに見る弘安四年夏の頃 なんぞ怖れんわれに鎌倉男子あり 正義武断の名一喝して世に示す~♪ 「蒙古襲来」(1274年、1281年)台風が吹き、日本は幸運でした。東洋史家、宮脇淳子氏が日本人とモンゴル人の美意識の違いを説きながら、モンゴルへの熱い思いを吐露しています。「モンゴル力士はなぜ嫌われるのか」、2017.12発行。日本は農耕文化、協調と和を大切にし、場の空気を読む。モンゴルは遊牧文化、独立心旺盛で能力があるかないか。

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    2020年01月17日
  • 中国・韓国の正体 異民族がつくった歴史の真実

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    宮脇淳子氏の著書は、綿密な歴史資料の調査研究の裏付けの元、丁寧な説明とわかりやすい文章でまとめられています。
    歴史とは? 必ずしも真実を追求するだけでは終わらない、その国の権威を形作る大事なものなんだとわからせてもらえました。

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    2019年10月13日
  • 日本人がつくる世界史

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    暗黒のヨーロッパ中世、略奪主義の近世ヨーロッパ、第2次世界大戦後の歴史を捻じ曲げてきたアメリカ、そして中国、ロシアー彼らの作る世界史も自己中心的なものであり、今こそ大局から見ることのできる日本が世界史を書くべきだという論旨である。
    いくつか、そうかと思ったところを書き抜いてみる。
    ・①白人は略奪主義だった②キリスト教はそれを正当化する道具にされた③略奪主義の300年間にどんなことが行われてきたかーこの3点をしっかり書き切るだけでも、多くの人がイメージしている世界史とは全く違ったものができる。
    ・アメリカ人が自作自演したハワイ王党派のクーデターにかこつけて、無理やり女王を退位させ、アメリカにハワ

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    2019年09月24日
  • 中国・韓国の正体 異民族がつくった歴史の真実

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    雑誌への投稿エッセイをまとめたもの。モンゴル、中国、朝鮮の歴史の専門化が、一般読者向けに書いたものだけあって、読みやすく説得力がある。既出の著書にはなかった新たな記述もあり、参考になった。
    「(ロッテワールド裏の屈辱碑)「愚かな朝鮮王は偉大な清国皇帝に逆らった。清国皇帝は愚かな朝鮮王をたしなめ、己の滞在を許してくれた。良心に目覚めた朝鮮王は自分の愚かさを猛省し、偉大な清国皇帝の臣下になることを誓った。我が朝鮮はこの清国皇帝の功徳を永遠に忘れず、また、清国に逆らった愚かな罪を反省するためにこの石碑を立てることとする」という嫌がらせそのものの内容で、これを清朝の公用語である満州語、モンゴル語、漢語

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    2019年09月24日
  • どの教科書にも書かれていない 日本人のための世界史

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    著者の言うとおり、12世紀の中央アジアから俯瞰すると、世界史の見え方が変わる。

    すべてはモンゴル帝国から始まった。
    モンゴル帝国がなければ、今の世界はない。

    ロシアと中国の膨張主義は特筆すべき。
    中国政府は清代への復古を主張するが、漢族は清朝の末裔ではないし、漢族の王朝が支那を支配した時期は長くない。

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    2017年10月31日
  • どの教科書にも書かれていない 日本人のための世界史

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    世界史は今から遥か昔になりますが高校2年生の時に勉強しました、と言っても年に5回あった定期試験の直前に教科書を丸暗記して臨んでいたので、試験終了後にすべて忘れてしまっています。

    そんな私ですが、歳と重ねるにつれて日本史だけでなく、世界史、それも近代にいたるまでの欧州以外の歴史にも興味を持つようになりました。アンテナを張っていると目に飛び込む様になるのでしょうか、この本をネットで見つけました。

    今までとは異なった視点で世界史を見直すことができる本です。そのポイントは、歴史から意図的に消された「2つの帝国:モンゴル帝国と大日本帝国」というのがこの本の著者の宮脇女史は述べています。大日本帝国が活

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    2017年05月01日
  • 世界史のなかの満洲帝国

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    世界史のとゆうより東アジア史のなかの満洲帝国すね。先住民の時代から日本が負けてしばらくまでの通史。満州でなく満洲の理由とか、中国人は何者なのかとか、昔の日本も含めた国際関係だとか、学ぶところが結構あります。

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    2012年10月29日
  • 中国美女の正体

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    中国美女の正体を知りたくて読書。

    やや偏った印象も受けるが、中国を熟知している日本人女性が中国人女性を語るコンセプトはユニークだと思う。

    文中に中国はEUとアフリカを一緒したくらいの多様性があると紹介されているが、中国へ来たことなく知らない日本人が一元論的に中国はこうだと決めつけるのはのは、現実が見えなくなるので危険だ。大連しか住んだことない私でも同感。外へ出たがらない人が増える傾向にあるという現代日本にはそんな人も少なくないように感じる。多種多様な情報や知識を学び複眼思考で考えられるようにしたい。

    著者の1人の福島さんがワイフワークが夜やアングラ世界をフィールドにしてきことが感じられる

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    2012年05月18日
  • 中国美女の正体

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    中国に行かれる事のある男性(女性も)必読の書!!

    彼女達の文化的・経済的背景が手に取るように分かる。
    この本は、実際にあることをストレートに描いている。

    私の些細な中国体験(ビジネス)とも符合する。
    実際に現地に赴かれている方は、そうそう、あるある
    これから現地に向かわれる方は、事前知識として
    把握しておいて戴きたい。

    何れにしろ、ご自身が為されることの意味を理解しながら
    現地を愉しんで戴きたい。

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    2012年04月14日
  • 世界史のなかの満洲帝国

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    歴史の表舞台から消滅して六十年。
    日清・日露戦争を通じて「一〇万の生霊、二〇億の国帑」によって購われた大地―。
    なぜ満洲に日本人が大挙して向かうことになったのか。
    清朝中国、モンゴル、朝鮮、そしてロシア。
    さまざまな利害と思惑が生み出した満洲帝国とは、いったいなんだったのか?その数奇な運命を詳細にたどる。
    政治的立場や道徳的価値判断をいっさい排し、あくまでも歴史学的に満洲を位置づけようとした最初の試み。
    日中韓で事あるごとに巻き起こる歴史認識問題を理解するための必読書である。

    [ 目次 ]
    第1章 満洲とは何か
    第2章 満洲の地理と古代
    第3章 東アジアの民族興亡史
    第4章 元

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    2011年04月20日
  • 米中ソに翻弄されたアジア史 カンボジアで考えた日本の対アジア戦略

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    米中ソに翻弄された東南アジアの歴史。

    今まで知らなかった東南アジアの近代史について知ることができた。

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    2025年11月01日
  • 歴史から観る中国の正体

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    歴史上の中国(シナ)について。

    中国というよりもそれを取り巻く周辺国(モンゴル、チベット、ロシア)について勉強になった。

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    2025年06月07日
  • 米中ソに翻弄されたアジア史 カンボジアで考えた日本の対アジア戦略

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    カンボジアの近現代史についての本。
    フランス、アメリカ、中国、ベトナムに翻弄されながら、シハヌーク、ポルポト、ロンノルとプレーヤーも多く、いわゆる華僑の存在と影響が実は大きかったことを知ることができてよかった。

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    2024年07月24日
  • 世界史のなかの蒙古襲来 モンゴルから見た高麗と日本

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    島国の日本ですが外国から攻められた有名なものとして、元寇があると思います、蒙古襲来と言われることもあるようですが、この本を読むことで、フビライ=汗が日本へどの程度の興味を持っていたのかがよく分かりました。

    遠征軍の構成内容を見ると、フビライの本当の狙い(征服したエリアの兵士を消耗させる等)も見えてきた気がしました。すると、秀吉が晩年に行った二度の朝鮮への出兵も、彼の狙いも見えてきた気がしました。

    更には、元寇でかなりの被害を受けた「対馬」の位置付けも再認識できました。将来時間が取れた時に、是非一度訪れて、自分の目で見てみたいと思います。

    以下は気になったポイントです。

    ・シナの歴史でい

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    2022年02月26日