宮脇淳子のレビュー一覧

  • 米中ソに翻弄されたアジア史
    共著者3名が、カンボジア訪問を機にアジア史、特にカンボジアを中心としたインドシナの歴史について書いた本。宮脇氏が、古代から英仏の植民地になるまでの歴史を概説し、江崎氏が、残留日本兵の助けを借りながらカンボジアが独立を果たす経緯を記し、福島氏が、カンボジアにおける中国の影響力について書いている。3者と...続きを読む
  • モンゴル力士はなぜ嫌われるのか ─日本人のためのモンゴル学
    ♪~四百余洲を挙る十万余騎の敵 国難ここに見る弘安四年夏の頃 なんぞ怖れんわれに鎌倉男子あり 正義武断の名一喝して世に示す~♪ 「蒙古襲来」(1274年、1281年)台風が吹き、日本は幸運でした。東洋史家、宮脇淳子氏が日本人とモンゴル人の美意識の違いを説きながら、モンゴルへの熱い思いを吐露しています...続きを読む
  • 満洲国から見た近現代史の真実
    モンゴルをはじめとする東洋史の専門家による満洲の近現代史。今までの著作に新たな内容を加え、わかりやすく説明している。説得力があり参考になった。
    「2018年6月「昭和12年学会」が発足した」p16
    「(東京裁判で使用した「侵略」の意味)日本語の「侵略」は、もともと英語のaggressionの訳語でし...続きを読む
  • 中国・韓国の正体 異民族がつくった歴史の真実
    宮脇淳子氏の著書は、綿密な歴史資料の調査研究の裏付けの元、丁寧な説明とわかりやすい文章でまとめられています。
    歴史とは? 必ずしも真実を追求するだけでは終わらない、その国の権威を形作る大事なものなんだとわからせてもらえました。
  • 日本人がつくる世界史
    暗黒のヨーロッパ中世、略奪主義の近世ヨーロッパ、第2次世界大戦後の歴史を捻じ曲げてきたアメリカ、そして中国、ロシアー彼らの作る世界史も自己中心的なものであり、今こそ大局から見ることのできる日本が世界史を書くべきだという論旨である。
    いくつか、そうかと思ったところを書き抜いてみる。
    ・①白人は略奪主義...続きを読む
  • 中国・韓国の正体 異民族がつくった歴史の真実
    雑誌への投稿エッセイをまとめたもの。モンゴル、中国、朝鮮の歴史の専門化が、一般読者向けに書いたものだけあって、読みやすく説得力がある。既出の著書にはなかった新たな記述もあり、参考になった。
    「(ロッテワールド裏の屈辱碑)「愚かな朝鮮王は偉大な清国皇帝に逆らった。清国皇帝は愚かな朝鮮王をたしなめ、己の...続きを読む
  • 満洲国から見た近現代史の真実
    今まで岡田先生の御著書は数多く読んできたけれど、宮脇先生の本は読んだことがなかった。
    なぜかと言われると取り立てて理由はないようで、実はある。
    「かわいそうな~」とか「悲しい~」とか「真実の」といった多少煽り気味のタイトルで、自分としてはなんとなく手をのばすことに躊躇いがあったのだろう。
    無論、本の...続きを読む
  • どの教科書にも書かれていない 日本人のための世界史
    著者の言うとおり、12世紀の中央アジアから俯瞰すると、世界史の見え方が変わる。

    すべてはモンゴル帝国から始まった。
    モンゴル帝国がなければ、今の世界はない。

    ロシアと中国の膨張主義は特筆すべき。
    中国政府は清代への復古を主張するが、漢族は清朝の末裔ではないし、漢族の王朝が支那を支配した時期は長く...続きを読む
  • どの教科書にも書かれていない 日本人のための世界史
    世界史は今から遥か昔になりますが高校2年生の時に勉強しました、と言っても年に5回あった定期試験の直前に教科書を丸暗記して臨んでいたので、試験終了後にすべて忘れてしまっています。

    そんな私ですが、歳と重ねるにつれて日本史だけでなく、世界史、それも近代にいたるまでの欧州以外の歴史にも興味を持つようにな...続きを読む
  • 世界史のなかの満洲帝国
    世界史のとゆうより東アジア史のなかの満洲帝国すね。先住民の時代から日本が負けてしばらくまでの通史。満州でなく満洲の理由とか、中国人は何者なのかとか、昔の日本も含めた国際関係だとか、学ぶところが結構あります。
  • 中国美女の正体
    中国美女の正体を知りたくて読書。

    やや偏った印象も受けるが、中国を熟知している日本人女性が中国人女性を語るコンセプトはユニークだと思う。

    文中に中国はEUとアフリカを一緒したくらいの多様性があると紹介されているが、中国へ来たことなく知らない日本人が一元論的に中国はこうだと決めつけるのはのは、現実...続きを読む
  • 中国美女の正体
    中国に行かれる事のある男性(女性も)必読の書!!

    彼女達の文化的・経済的背景が手に取るように分かる。
    この本は、実際にあることをストレートに描いている。

    私の些細な中国体験(ビジネス)とも符合する。
    実際に現地に赴かれている方は、そうそう、あるある
    これから現地に向かわれる方は、事前知識として
    ...続きを読む
  • 世界史のなかの満洲帝国
    [ 内容 ]
    歴史の表舞台から消滅して六十年。
    日清・日露戦争を通じて「一〇万の生霊、二〇億の国帑」によって購われた大地―。
    なぜ満洲に日本人が大挙して向かうことになったのか。
    清朝中国、モンゴル、朝鮮、そしてロシア。
    さまざまな利害と思惑が生み出した満洲帝国とは、いったいなんだったのか?その数奇な...続きを読む
  • 世界史のなかの蒙古襲来 モンゴルから見た高麗と日本
    島国の日本ですが外国から攻められた有名なものとして、元寇があると思います、蒙古襲来と言われることもあるようですが、この本を読むことで、フビライ=汗が日本へどの程度の興味を持っていたのかがよく分かりました。

    遠征軍の構成内容を見ると、フビライの本当の狙い(征服したエリアの兵士を消耗させる等)も見えて...続きを読む
  • どの教科書にも書かれていない 日本人のための世界史
    チコちゃんのナレーション風に言えば「モンゴル帝国が国家の始まりである国の、なんと多いことかーー」という史観が得られる本。

    まぁ、国家の成り立ちが古い、あるいは国家の歴史が長いから偉い、というものでもなんでも無いけどね。少なくとも人々はそこを見ながら住む場所を選んでるわけではない。中国人と日本人は歴...続きを読む
  • モンゴル力士はなぜ嫌われるのか ─日本人のためのモンゴル学
    モンゴル人は騎馬民族だし、日本人は農耕民族だから。

    宮脇先生だしそれで終わらないと思ってたら、もう、モンゴル人とはって懇々と展開していく。ムガールもタタールも、元はモンゴルなのな。
    最終的に、なんでモンゴル力士というか、日馬富士とか朝青龍があんなに嫌われたかってのは、まあ、マスコミのせいね(笑

    ...続きを読む
  • どの教科書にも書かれていない 日本人のための世界史
    教科書で習った世界史とは違う視点で予想以上に興味深く読めました。
    海外 特にヨーロッパに行くと イスラムやアジア の面影?などが感じられる理由が少し分かったように思います。
  • 世界史のなかの満洲帝国
    純粋な歴史書を目指す。
    支那、韓国、ロシアの成立あたりから論が始まっていて、肝心の満州帝国成立前に力尽きて放り出した。

    あかん。

    ほんまに最近頭が腐って来てる。
  • どの教科書にも書かれていない 日本人のための世界史
    世界が変化するものであり、その変化の歴史を語るものが、歴史である そう、歴史というものは、そもそも不公平なものなのです。書く材料がたくさん残っている文明は、教科書の中でたくさんの分量がもらえ、古く文字資料のない地域は、考古学の発掘成果などを使って埋める外ないのです
    またレボルーションは、もとも...続きを読む
  • 中国美女の正体
    お二人とも女性の中国研究家としては、有名な方です。中国美女の正体といっても、中国女性の話だけでなく、中国全体の文化論になっています。表紙がピンクで通勤電車で読むには多少恥ずかしいか?