麻枝光一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「旅先でドラッグを楽しもうとする者は、政治と宗教に細心の注意をはらっておかねばならない。どちらも『カネ』では済まないからだ」と書いてあるように、著者は政治や宗教に詳しい。私にとってドラッグの情報も新鮮だが、アジア・中近東の政治や宗教事情も同じくらい新鮮で楽しかった。
また、自慢したいファッションな奴ほど尻尾をつかまれてすぐ逮捕されると書いていたが、著者の文章にはつまらない自分語りや誇示がなく、読みやすい。
好きな文章
・しばらくそうしていると、僕の脳みその前頭葉が、紅葉しはじめた。
・アユタヤに限らず、遺跡にはマリファナがよくあう。
・不安も恐怖も感じない、まるで母の子宮のぬくもりのなかに漂 -
Posted by ブクログ
上海への電車の中で会った日本人にもらった
なんとも危ういタイトルの本。
その日本人がマリファナ愛用者ってわけではないんだけど。
著者が実際に体験した事をまとめた旅行記で
上巻はアジア・中近東編、下巻は南北アメリカ編になってます。
学生時代の韓国旅行でマリファナの味を知った彼は
卒業後の旅先でも行く先々でマリファナやそれに順ずるものを求め
時には逮捕の危険に直面しながらマリファナに彩られた旅行をしていくというストーリー。
年代がちょっと古いけど
普通の旅行記のように各国で感じた事や考えた事に関する記述もあって
なかなかおもしろいです。
タイトルからもわかるとおり、彼はマリファナ肯定派