海原峻のレビュー一覧

  • 植民地文化史

    Posted by ブクログ

    今の日本を含めアジア(韓国、中国)の旅行熱は16〜17世紀のヨーロッパの大航海時代のそれを髣髴とさせ、日本のそれは江戸の鎖国時代から戦後の1960年代まで溜め込まれた外への好奇心の爆発という見方は面白い。あと1543年にザビエルが種子島に来た時点では、西欧人は日本人を白人として扱っていて、白人が皮膚の色を価値基準に入れはじめた背景には19世紀の産業革命と生物学の発達、つまり富の一極化と生物学の発展による詳細な区分分けの誕生という二面があるという所は初めて知った。

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    2013年06月18日