銅大のレビュー一覧
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ネタバレ人間には、欲が渦巻いている。その中でも食欲は、現役でいる限りいつまでも持ち続けている欲の1つだ。そんな食の歴史をわかりやすく図解を交えながら開設しているのが今回の本だ。
古代文明、古代ギリシア、古代ローマ、中世・近世ヨーロッパと日本・世界の食と興味深い事実が並べられている。
例えば、エトルリア人の食文化。現在の北イタリアに存在したエトルリアは、古代ローマに滅ぼされたが、食文化の面ではローマの先を行っていた。驚いたのが、音楽を料理をしている時から、食べ終わるまで、楽士の一団が楽器を演奏していたという記述だ。何でも、音楽には魔力があり、料理をおいしくしてくれる効果があると考えて -
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作者がTRPGのゲームデザイナーのためなのか、背景や細かいアイテムの設定がとても詳しく、読みごたえがある。
特に最初の章から登場するB定食は近いうちに、開発されて欲しい。
(この定番メニューがA定食でなくて、なぜB定食と命名されているのかは途中のルビで分かる。
なんでも「定番ならA」と考えている自身の頭の固さに気がつかされた)
また後半、発酵食品が危険物だというという設定も、
発酵食品イコール身体にいいイコールいいもの的な、現時点地球での私の思いこみを覆してくれた。
その場所のことを徹底的に詳細まで考える。自身の思い込みを外して設定していく。
それが説得力につながり、読者を異世界へ連れて -
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Posted by ブクログ
シリーズ2作目
調味料工場の設立のために、今で言う土建業の頑固なサイボーグおじさんたちの接待をしたり
調味料工場を稼働させたり
宇宙ウナギの絶滅の回避の協力を求められたり
時間が止まった惑星を救うべく動いたり
前作よりはストーリー性が増してはいる
あと、前作で説明不足だった機械知性の経緯やもうちょっとの説明、そして若旦那のギフトの説明がされている
ただ、説明された箇所以上に説明不足な単語が新たに出てきているわけだけれども……
宇宙ウナギのところは、ダンジョン飯のように既存の生物を元にした生態の話が出てきたので、個人的には面白く読めた
若旦那のギフトは対話という事が判明
ってか、前作のヌ -
Posted by ブクログ
遥か未来、辺境の宇宙港での食糧事情が描かれたSF
良くも悪くもタイトル通りで、ストーリーがメインではない
中央星域の大商家の息子の若旦那が勘当され、辺境の宇宙港に流されてやってきたところ、元使用人のコノミと出会う
祖父がやっていた食堂を再開させようとするコノミと若旦那の創意工夫劇
辺境での人間の食事はB(ベーシック)定食と呼ばれるセットが基本
その構成は完全パン、万能スープ、満点サラダ
七種類の食用藻をブレンドして作られている、味が薄くて口の中の水分が奪われる「完全パン」
甘塩っぱくて味はまずまずだが、見た絵が吐瀉物な「万能スープ」
そして極めつけは、サラダとは名前だけの見た目は色とりど