青木人志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルだけで買ったけど、中身を読んだらなかなかヘビーな内容だった。
大岡裁きって人情味あふれて良い!と思うけどあれは小説やドラマの話であって。
喧嘩両成敗・義理と人情で日本人は大昔からそれが当たり前だと思い
過ごしてきているわけで、そもそも論そんな義理と人情だけではこの現代生きてはいけない。
日本人は法が嫌い、とかそうゆうことではなく
単純に法でどうのこうのよりも、昔の日本人というのは自分らで解決していたのではないかとか。
何でも自己責任だなんだって言い始めたのはつい最近ですし。
確かに海外(特にアメリカ)とは全く違う日本の法律
費用が高額でバカ高いのももちろん、身近な感じが全くしないのも事 -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
現在、この国では法と裁判のあり方をめぐる「第三の司法改革」が進行中である。
法科大学院の開設、平成二一年をメドに始まる裁判員制度など、法の現場は大きく変わろうとしている。
日本人にとって法とは何か?
西洋法を継受する過程で、この国は何を取り入れ、何を棄ててきたのか?
そもそも、法はわれわれの法意識に合ったものなのだろうか?
長年にわたり議論されてきたこれらの問題を、改めていま問い直す。
[ 目次 ]
序章 法文化改革の試みとしての司法制度改革
第1章 穂積陳重の外見の変遷と日本法の歩み
第2章 日本人は西洋法とどう向き合ってきたか
第3章 西洋法の継受と法文化の葛藤
第4章 日 -
Posted by ブクログ
近代法の成立までを解説する前半と
「法意識」について先行の研究をふまえてまとめる後半の二本立て。
新書ならではの論理展開のゆるさと,読みやすさのバランスがよい。
明治維新以来の社会制度の変化は、法に限らず一本の線に沿い説明可能なんだなと、
穂積陳重という明治の法学者のファッションと近代法の受容過程を重ねて説明する一章を読みながら思った。
ファッション受容も法受容も、同じ歴史の中で同じ国民がやっているのだから、だいたい同じ経緯を辿るんだろうということ。
だから結果的に相似形を見出すことができると。
この辺は岸田秀「ものぐさ精神分析」で紹介されていた維新以来の日本人の精神についての解説とアウト -
Posted by ブクログ
本書は面白い。手抜きのようですが、これで十分なように思われます。「穂積陳重の外見の変遷」と西洋法継受とに関連性があるのかは素人目には分かりませんが、まずこの発想に感服させられます。また、「日本人の法意識」について、見解の対立があるのも興味深いです。「日本人の法意識」と言われたときに、日本人であるはずの自分にはイメージがわきません。「日本法はどんな規定があるのか」と問われれば、調べれば分かる気がしますが・・・。でも、「大岡裁きの法意識」のところで紹介されたような、
「裁判所はこわい(いやな)場所である」「勝者と敗者をはっきりさせず、『まるく』おさめるほうがいい」などなどは、なんとなくうなずける気