安川茂雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本人も登山に親しみ、井上靖の名作「氷壁」の資料提供者の一人でもあった安川茂雄がものしたドキュメント。
遭難した山男たちのエピソードを集めたうち、明治~昭和、終戦後までの、日本の冬山高峰登攀黎明期の中にあって穂高で起こった遭難を扱っています。
中には加藤文太郎など著名な山男の記録もあり、彼の「単独行」読書の前に触れられたのはよかったと思います。
印象としては、WW2の戦前と戦後では(戦後の遭難エピソードは少ないので比較しづらいことは確か)、遭難の内容がちょっと違うということ。
著者も本文中に書いているけれど、高峰登攀についての基礎訓練・心構えなどが違うこと。
おそらく、一つずつ積み上げてきた登 -