伊藤宗一のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
痛快
面白かった。
ナレーションが敗けって、書かなければ、何処で負けたのか解らないくらい痛快な圧勝。
ステキ。
こういう無双はなかったので楽しい!!
次が楽しみ!
男爵よりも足引っ張るギャルお二人のパートは、辛く厳しいですが、読み飛ばしても読み飛ばしても、話の面白さは損なわれませんでした。
が、いつかちゃんと読み直そう。
今知るよりも別の物語があるかもしれないので~
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皇帝・加寿子の話が結末を迎える第9巻。前巻の最後で大きく話が動いたのでまるまる一巻分話が続くとは思っていなかったが、上手くまとまっていて驚いた。
シリアス展開になると作者の小難しい考えが入り込み過ぎて読みにくくなりがちだった本作ながら、今回はこれまでの積み重ねもあってかわかりやすくまとまっていた印象である。相変わらず各キャラの動かし方は巧いので、本作キャラのファンには魅力的な展開が多いと思える。シリアスな中でもラブコメ的な振る舞いを持ち続ける絢子や、他キャラとは少々異質な動きを見せる不二子、人造人間という特性を持つころねなど、安定感のあるキャラの活かし方が楽しい。その中でも一番今回の話のテー -
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前回の仮想異空間を活かしたユニークな展開を描いた第7巻。前回のシリアスとは異なり学園物のコメディらしさを活かしながら裏側で事態が進行していく形になっているので本作に非常に合っている進行という印象がある。
コメディ的には仮想異空間内における通常とは異なる目的を持った各キャラの動きがそれらしくかつユニークで魅力の多いものだった。異空間外に残された人物を活かしてシリアスを適度に進行するのも好印象である。
新キャラである淑恵のキャラ性もまた珍しい雰囲気で面白い。新キャラながら今回の事件の根幹に絡んでくるため魅力的なキャラであることは良い効果を生んでいる。絢子との意外な絡ませ方も面白かった。しかし、 -
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シリアスな長編を経た前巻の最後に登場した転校生ケーナ・ドロンズの引き起こす騒動とその正体をテーマにした第6巻。この巻単体でほぼ完結しているので1冊分のまとまりが良いのが魅力的である。
前巻までの毛色の大きく違うシリアスな長編の反動か、以前の雰囲気通りの学園コメディ展開が、ケーナの新鮮なリアクションを加える事で刺激的に描かれている。この作品に求めていたのはこれだと言いたいほどの安心のハプニング乱発展開に満足すること間違いなし。よくもまぁあの手この手で妙な雰囲気に持ち込むことだと感心できるはずだ。
シリアス展開の要素もなくなったわけではなく、少しだけ出しながら結末に絡めているのでちょうどいい。 -
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魔法が当たり前になった世界で職業診断で下された適性は魔王。
学園を越えて暴走する人々の物語。
今回は本編の続きではあるが、箸休め的な一部。
ラノベにハマり始めた頃に読み始め、そこそこハマった作品だけど、一区切りついた(飽き始めたともいう)ところで2年ぐらい寝かせていた作品。
これ以降、新刊間が空いていたんでずが、書店で新刊が発売されていたので久々に続きを読んでみるかと思いよみました。
異能物が増えていて、最近は学園の中で主人公やその廻りだけ異能が使えることが多いんだけど、この作品は全員が魔法を使えるのが違うところ。
でも、やってることは結構原始的でバカらしい。
素直に面白いなと思った。
ただ -
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ネタバレヒロシの故郷への臨海学校でいつもと違うころねとヒロシとの関係が中心。
ころねが受けた命令と ころねの役目を持った人造人間という設定を思い切り活用したような話なのでころねの心情描写を中心に必然的面白い部分が多い。しかし、先にころねの任務を明らかにしているため読者はころね側の視点で受け取ることになり、せっかくの色仕掛けという展開をフルに楽しめない印象。結末としてもあっさりなのでころねの展開は最終的にサブ的になってしまっているのが勿体無い。しかし、一連の流れの中で阿九斗の態度が変化していくのは非常に面白い。
ヒロシの方はかなり重視されている印象で、今までの名脇役的なポジションから重要な位置へ一気に変 -
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何よりも秀逸なのは設定とキャラの配置だと思える。国の役に立とうと思って入学した学園で将来魔王になると予知されてしまう設定がとにかく肝。主人公はいうなれば天才型だが嫌なキャラにならないように基本スタンスが善人に設定されていて、調子に乗ったり善人として扱われたいがために逆に周りから誤解されていく、というのがまじめな意味でもコメディ的な意味でも巧く作用している印象。
その上でヒロインの配置も魔王になって欲しいと思うもの・正義になって欲しいと思うもの・魔王にさせないための監視役と綺麗に置かれているのがまた魅力的なのだと思う。
ただ文章表現的には雰囲気は出ているがそこにこだわったためか情景描写が足りずわ -
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本物の皇位継承者候補が登場して一気に世界と問題が拡張していく第11巻。これまでに出てきた要素をうまく使いながら世界の幅・危機の大きさを広げた印象があるので楽しめる。肝心の今回の件の黒幕が初出なのが惜しい所だが、CIMO8の内部分裂として賢人との関係性を出すことによって受け入れやすくなっていると思える。
以上のように自同律や魔王といった設定の凝り方は面白いのだが、以前のシリアス巻同様作者の小難しい考え方がどんどん出てきてしまっているのでテンポよく読めないのが難点。台詞ばかりで展開している部分も多いので気になってしまった。
それにしてもオリジナルの民族独自の言葉を用いて淫猥な台詞を言わせるとい -
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シリアス編が続いた後ということもあり、帝位継承を狙う用務員笹原望が引き起こすドタバタという共通点でまとめられた短篇集である第10巻。
淑恵が仲間になってから初のコメディということもありメインの話も用意されているのがいい所。作者いわくアニメ化による影響をフィードバックしての生徒会三役メインの回という今までにない視点も魅力的ではある。
しかし全体的には以前のコメディに比べパワーに欠ける印象があった。トラブルのきっかけの発想はやはり面白い所から来るのだがそこからのドタバタがもう少し欲しいのに不足気味で終わってしまうような気がした。キャラの動かし方自体は相変わらずうまいのでもう少し展開をじっくり広 -
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2Vが起こした大きな事件に対してのそれぞれの行動が描かれる巻。魔王という存在の謎が明らかになったり、帝国全体に関わる大きな事件となったりと真面目なシナリオ部分が大きく進むのだが、顛末に関わる重要人物がこの巻で初めて登場するキャラであるのが馴染みにくい。また、以前ほどではないにしろ作者の考え方が必要以上に展開に盛り込まれている上、その表現がややこしいので非常に読みにくい。
しかしころねのこだわった使い方やヒロシとリリィという新鮮な組み合わせをより深めること、また淑恵のパーティへの取り入れ方など、各キャラの動かし方は非常に魅力的で、シリアスだけに偏っていない印象を持てて良い。 -
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初の前後編となる大掛かりな話の前編にあたる第4巻。物語開始時期からの前提に関わる大きな展開が前編のうちに起こるので非常に劇的な流れになっている。待望の状況とさえ言え、この事態に対する各キャラの動向も阿九斗に近いキャラ程これまでに積み重ねて来たものを活かした配置になっているのでそれぞれの行動がどのように作用するかが非常に楽しみである。
しかし一方でこの事態に至らせるまでの過程がこの巻で初めて出てきた要素が多すぎるので、受け入れるのに少々難がある印象をもった。展開の大きな鍵になる望一郎の存在や、照屋家と服部家の娘以外の登場、神のシステムの中に潜む闇と核心的な部分でさえいくつも今巻ではじめてか、あ -